JRAは今週も函館競馬場・福島競馬場・小倉競馬場の3か所体制で行われるが、その前に川崎競馬場で7月3日に交流ダート重賞のスパーキングレディーカップが行われるので、こちらを取り上げたい。

 

スパーキングレディーカップは、川崎競馬場のダート1600mで争われる3歳以上・牝馬限定の交流ダート重賞競走である。レース名は、川崎競馬場のナイター競馬名である「スパーキングナイター」からとっている。副題には、1995年~1997年にかけて川崎競馬場で4戦負けなしの強さを誇ったホクトベガに因んで、ホクトベガメモリアルがついている。負担重量はグレード別定となっている。

 

スパーキングレディーカップの創設は、1997年と比較的新しい。初回は秋開催のダート2000mで争われ、ブンブンラリーとオートメンデスの同着優勝となっていたが、川崎競馬場所属馬が優勝したのは意外にもこの時だけ。翌年から交流ダート重賞となり、距離も現行の1600mに変更されている。2002年より、7月の開催に変更され、レディスプレリュードやJBCレディスクラシックの前哨戦とも位置づけられる。交流ダート重賞以降の地方所属馬の優勝は、2002年ジーナフォンテン、2008年トーセンジョウオー、2021年サルサディオーネの3頭である。

本レースは3歳馬も出走可能だが、3歳馬が出走する場合は、関東オークスで良好な成績を残さなくてはならない。

 

出走枠は、フルゲート14頭までに対して、JRAからは4頭、残りは地方所属馬で固められる。浦和競馬場のしらさぎ賞で勝った場合や、交流ダート重賞の関東オークスで地方所属馬が2着以内に入った場合、本レースの優先出走権が与えられる。なお、スパーキングレディーカップで地方所属馬が勝利すると、レディスプレリュードへの優先出走権が与えられる。

本年は以下の12頭が出走。

 

1-1 カラフルキューブ(大井、矢野貴之)

2-2 ボヌールバローズ(大井、吉原寛人)

3-3 スノーパトロール(川崎、小林捺花)

4-4 スピーディキック(浦和、御神本訓史)

5-5 フーリッシュホビー(船橋、本田正重)

5-6 ミチノアンジュ(大井、笹川翼)

6-7 ライオットガール(JRA、松山弘平)

6-8 キャリックアリード(大井、赤岡修次)

7-9 ドライゼ(JRA、戸崎圭太)

7-10 アーテルアストレア(JRA、菱田裕二)

8-11 ミラクルティアラ(JRA、坂井瑠星)

8-12 ヴィブラフォン(JRA、菅原明良)

 

○今年は混戦

今年のスパーキングレディーカップは12頭立てで、3歳牝馬はミチノアンジュの1頭のみ、他は4歳ないし5歳牝馬である。JRA勢は軒並み外枠に入っているが、地方所属馬もそれなりの実力でここに挑む。

まず注目馬としてあげたいのは、兵庫女王盃覇者ライオットガールであろう。前走のエンプレス杯は4着に終わったが、今回は主戦の岩田望来騎手がフランスへ武者修行中のため、1年ぶりに松山弘平騎手へ乗り替わる。心機一転の勝利となるか?対抗はスピーディキックで、関東オークスも好走経験がある。前回は阪神牝馬ステークスの出走だったが惨敗、ただこれは芝のレースなので度外視してもいい。復活なるか?

5連勝中のフーリッシュホビー、浦和桜花賞3着馬で唯一の3歳牝馬ミチノアンジュ、神奈川記念覇者ヴィブラフォン、先行力の高いミラクルティアラ、今年のクイーン賞覇者アーテルアストレアなど、12頭が本レースに挑む。混戦が漂う中、制覇するのは?

 

レース紹介|スパーキングレディーカップ 2024年|ダートグレード競走特設サイト (keiba.go.jp)

データ分析|スパーキングレディーカップ 2024年|ダートグレード競走特設サイト (keiba.go.jp)

スパーキングレディー(Jpn3) 出馬表 | 2024年7月3日 川崎11R 地方競馬レース情報 - netkeiba

出馬表|地方競馬情報サイト (keiba.go.jp)