さぁ、JRAでは上半期のレースが全て終わったが、今度は上半期のダート王を決める大一番、交流ダートJpnIの帝王賞が控えているので、こちらを取り上げたい。

 

帝王賞は、大井競馬場のダート2000mで争われる4歳以上の交流ダート重賞JpnIである。上半期のダート最強馬を決める一戦である。

 

帝王賞の歴史は、1978年までさかのぼる。当初は2800mと距離が長く、南関東競馬の所属馬でしか出場ができなかった。1986年に中央競馬招待競走となり、JRA出走馬も出走可能になった。この時に距離は2000mとなっている。1994年にナイター競馬扱い、翌年に交流重賞へ昇格、1996年に4月開催から6月開催へ変更となり、細かな変更を経て現在に至る。交流ダート以降の地方所属馬による優勝もあり、大井競馬場所属馬が1回(1997年コンサートボーイ)、水沢競馬場所属馬が1回(1999年メイセイオペラ)、船橋競馬場所属馬はなんと5回(2001年マキバスナイパー、2003年ネームヴァリュー、2006年アジュディミツオー、2008年と2010年のフリオーソ)もある。

 

出走枠は、フルゲート16頭に対して、JRAからは最大7頭まで、残り9頭は地方所属馬となっている。(※当初はJRAからの出走枠が5頭までだった。)

地方所属馬は、かしわ記念ならびに大井記念で2着以内に入れば、帝王賞への優先出走権が与えられる。

なお、本年の出走は以下の13頭となっている。

 

1-1 グランブリッジ(JRA、坂井瑠星)

2-2 ライトウォーリア(川崎、吉原寛人)

3-3 ディクテオン(JRA、横山和生)

4-4 サヨノネイチャ(大井、西啓太)

4-5 ノットゥルノ(JRA、武豊)

5-6 トランセンデンス(高知、安藤洋一)

5-7 セラフィックコール(JRA、ダミアン・レーン)

6-8 ウィルソンテソーロ(JRA、川田将雅)

6-9 マースインディ(大井、藤田凌)

7-10 バーデンヴァイラー(川崎、森泰斗)

7-11 メイショウハリオ(JRA、浜中俊)

8-12 キングズソード(JRA、藤岡佑介)

8-13 ヒロイックテイル(高知、矢野貴之)

 

◯メイショウハリオ3連覇か?ノットゥルノ復権か?サヨノネイチャなどの奮闘か?

今年は13頭立ての帝王賞。例年とほぼ同じ豪華メンバーが揃っているが、2021年にノンコノユメの大健闘で3連単が200万を超える万馬券が出るなど、ここ数年地方所属馬も見落とせないので、波乱はある程度考慮するといいかもしれない。

まずは昨年同レース初の連覇をとったメイショウハリオが注目馬であろう。前回のサウジカップは馬体故障により直前で出走取消に追い込まれ、そのまま帰国となってしまった。仕切り直しの一戦になるが、3連覇がかかる今回は、実質年明け最初のレースになるため、狙うのはちょっと危険か…?

対抗するなら、前回の名古屋グランプリを思い切った先行策で逃げ切り勝ちを決めたノットゥルノだろう。昨年の同レースはふがいない結果に終わったが、JBCクラシックと東京大賞典は掲示板内に残した。今回も先行策をとれば、かつてのスマートファルコンを彷彿させる逃げ切り勝ちが期待できる…かも。その名古屋グランプリで、ノットゥルノと共に前へ行ったヒロイックテイルも2着に入り3連単9万馬券の波乱を呼び、ファンを驚かせた。今回は大井競馬所属の名手矢野貴之騎手で挑む。

ブリリアントカップや大井記念を勝って勢いに乗っているサヨノネイチャや川崎記念覇者ライトウォーリアも注目の1頭。さぁ、上半期総決算のダートチャンピオンに輝くのは…?

 

レース紹介|帝王賞 2024年|ダートグレード競走特設サイト (keiba.go.jp)

データ分析|帝王賞 2024年|ダートグレード競走特設サイト (keiba.go.jp)

帝王賞競走(Jpn1) 出馬表 | 2024年6月26日 大井11R 地方競馬レース情報 - netkeiba

出馬表|地方競馬情報サイト (keiba.go.jp)