今週は東京競馬場・京都競馬場・函館競馬場の3か所体制で、日曜日に東京競馬場でエプソムカップが、函館競馬場で函館スプリントステークスが実施されるが、その前に6月5日に大井競馬場で実施される交流ダートJpnIの東京ダービーが実施されるので、触れておきたい。

 

東京ダービーは、大井競馬場のダート2000mで争われる3歳馬限定の交流ダート重賞である。グレード格付けはJpnI、ダートクラシック三冠のうちの2レース目にあたる。秋開催のジャパンダートクラシック、年末の東京大賞典と同会場・同距離で実施される。

 

東京ダービーの創設は、1955年の春の鞍まで遡る。その後1964年に東京都ダービーの名称へ改称され、1966年に現行名称となっている。創設当時の距離は2000mで、一時期2400mの距離だったが、1999年に元の2000mへ戻している。このレースでは赤間清松騎手が本レースを過去5回制覇しており、当時は南関東所属騎手で現在はJRA美浦所属騎手の戸崎圭太及び船橋競馬所属だった石崎隆之騎手がそれに次いで4回制覇している。川崎競馬所属騎手の町田直希は2006年ビービートルネードに騎乗し、18歳2か月で本レースを制覇しており、この最年少記録はこれ以降も破られてない。その他、南関東所属騎手以外では、金沢競馬所属の吉原寛人騎手が過去2回(2014年ハッピースプリント、2016年バルダッサーレ)制覇している。

 

出走枠は、フルゲート16頭に対し、JRAから4頭、残りは地方所属馬で固められる。なお、以下の条件を満たした場合に本レースへの優先出走権が付与される。但し、JRAから地方競馬への転入初戦としてダート三冠クラシックレースへの出走はできないため、優先出走権付与の対象レースに出走して良好な成績を得るか、地方競馬転入時に賞金を加算しなくてはならない。

 

▲羽田盃…JRA所属は5着以内のうち上位3頭、地方所属馬は上位3頭

▲ユニコーンステークス…2着以内(※地方所属馬が出走した場合も含まれる)
◇東京湾カップ…勝ち馬のみ

◇クラウンカップ…勝ち馬のみ

 

その他、園田競馬場開催の西日本クラシック、盛岡競馬場開催のダイヤモンドカップ、大井競馬場開催の東京ダービーチャレンジでそれぞれ勝ち馬となった場合は、優先出走権の付与とはならないものの、選定に先立って優先される。今回、この狭き門を潜り抜けた16頭はこちらだ。

 

1-1 ボンドボーイ(大井、藤田凌)

1-2 マコトロクサノホコ(船橋、御神本訓史)

2-3 シシュフォス(船橋、森泰斗)

2-4 ハビレ(JRA、笹川翼)

3-5 ティントレット(大井、矢野貴之)

3-6 イチニチショチョウ(大井、江里口裕輝)

4-7 アンモシエラ(JRA、坂井瑠星)

4-8 シンメデージー(高知、吉原寛人)

5-9 オーウェル(浦和、和田譲治)

5-10 サトノエピック(JRA、横山和生)

6-11 イモノソーダワリデ(大井、鷹見陸)

6-12 フロインフォッサル(船橋、本田正重)

7-13 キタノヒーロー(船橋、石崎駿)

7-14 ラムジェット(JRA、三浦皇成)

8-15 ムットクルフェ(大井、山崎誠士)

8-16 クニノトキメキ(船橋、今野忠成)

 

◯ダート三冠クラシック第2戦目

羽田盃覇者のアマンテビアンコが状態不安で出走回避したが、今回はそれでも各地のトライアル競走などを潜り抜けた16頭が、この狭き門を突破して本レースに挑む。その中でも紅一点のアンモシエラが有力候補に挙げよう。羽田盃はアマンテビアンコに次いで2着だが、徐々に力をつけているのは間違いない。その羽田盃で3着に入ったフロインフォッサルも重賞レースは、ここまで掲示板内の成績を残している。どこまでいけるか?

ユニコーンステークス覇者ラムジェットと2着馬サトノエピック、東京ダービーチャレンジ覇者イモノソーダワリデ、東京湾カップ覇者マコトロクサノホコ、高知競馬から参戦するシンメデージーなど、ここを勝ち抜くのは…?

 

レース紹介|東京ダービー 2024年|ダートグレード競走特設サイト (keiba.go.jp)

出馬表|地方競馬情報サイト (keiba.go.jp)

東京ダービー競走(ク(Jpn1) 出馬表 | 2024年6月5日 大井11R 地方競馬レース情報 - netkeiba