今週も日本ダービー開催週に続き、東京競馬場と京都競馬場の2会場開催になるが、2歳の新馬戦も始まる。

両競馬場とも重賞がある。

 

○鳴尾記念(GIII)

今年は京都競馬場の芝・内回り2000mで争われる3歳以上の重賞競走。レース名は、かつての鳴尾競馬場からとっている。負担重量は別定。スタンド前に置かれた場所がスタート地点となる。

 

鳴尾記念の始まりは、1951年にさかのぼる。当初は6月・12月の年2回で阪神競馬場の芝2400mで争われていたが、1954年に年1開催のみとなっている。当初のグレード格付けはGIIだったが、2000年にGIIIへ変更。2006年に1800m、2012年に6月上旬・現行の2000m開催となっている。このため、宝塚記念の前哨戦としてとらえられることもできるが、同レースに出走しない馬も少なくない。

なお3歳馬が出る場合、負担重量は52キロ、4歳以上の負担重量は56キロの負担重量だが、牝馬は-2キロ減、また2021年以降のGIIないしGIで勝利した場合は、それに応じて負担重量が加算される。過去10年間におけるデータ分析から見るポイントをあげたい。

 

◆池江調教師の管理馬が過去10年間で4勝、また矢作調教師など関西の所属管理馬が強い傾向にある。

◆重賞勝ちのある4歳馬や5歳馬に好走傾向がある。

◆前走がGIレースだった出走馬に好走傾向がある。特に天皇賞(春)・牝馬限定のヴィクトリアマイルからの参戦馬がいれば候補にしたい。

◆前走がGIレース以外の場合、中山記念・金鯱賞・新潟大賞典などで2着以内に入れば好走傾向になりやすいが、3着以下だと厳しめ。

 

○今年は京都競馬場で開催

鳴尾記念は、過去京都競馬場の大規模改修工事に伴うスケジュール変更で、2021年・2022年と中京競馬場で開催したが、今年は阪神競馬場のスタンド改修工事に伴い、京都競馬場で実施される。

小倉大賞典を馬体故障で出走回避し、ここで再起をかけるディープモンスター、2023年の新潟大賞典覇者カラテ、日経賞5着馬ボッケリーニ、リステッドレースで連続3着以内のヤマニンサンパ、中内田厩舎×川田将雅騎手の名コンビで挑むロードデルレイ、新潟大賞典3着馬ヨーホーレイク、読売マイラーズカップ3着馬で今年の飛鳥ステークス2着以来の2000mに挑むニホンピロキーフを中心に、好メンバーが揃った。果たして制覇するのは?

 

 

歴史・コース:鳴尾記念 今週の注目レース JRA

 

データ分析:鳴尾記念 今週の注目レース JRA