5月26日には、牡馬クラシックの第2関門である「日本ダービー」が行われる。

 

日本ダービーは、東京競馬場の芝2400mで争われる3歳馬限定のGIレースである。WIN5対象レースの5つ目である。「東京優駿」ともいい、最も幸運のある馬が勝つといわれている。

 

ダービーの歴史は古い。1932年、目黒競馬場の「東京優駿大競走」が始まりとされる。当時は芝2400mで争われ、その2年後に府中市の東京競馬場へ移転。それ以降は、距離・実施競馬場とも変更なく現在まで至っている。1950年に東京優駿競走へ改称、日本ダービーの副称が与えられ、1964年に「東京優駿(日本ダービー)」のレース名となっている。1984年にグレード格付けをGIとした。これまで89回行われており、今回は記念すべき90回目の節目になる。

 

この日本ダービーは、時により大波乱を起こすことがある。その印象強いものと言えば、2018年だ。

皐月賞でふがいない結果だったワグネリアンが勝ち、2着に4番人気のエポカトーロ、3着に16番人気のコズミックフォースが入り、3連単は300万近い大波乱となった。これは上位3人気が揃って5着以下に敗れたのも要因である。翌年のロジャーバローズも京都新聞杯2着から出走し、見事な勝利を挙げた。ただ、2着・3着が上位人気だったこともあり、3連単は20万近い払戻金にとどまった。

東京優駿(G1) 結果・払戻 | 2018年5月27日 東京10R レース情報(JRA) - netkeiba.com

 

これらを考えると、皐月賞に次いで難解ともいえようか。波乱を考慮したうえで、過去10年間のデータ分析から見るポイントをあげたい。

 

◆上位5番人気以内が優勢。

◆内枠がやや優勢。(過去10年間で3頭の優勝馬あり)

◆キャリア4~5戦の馬に好走傾向がある。

◆皐月賞からの参戦馬で皐月賞で好走していると、そのまま結果に直結しやすいが、10着以内なら巻き返しもあるだけに侮れない。但し、皐月賞以外からの臨戦馬で京都新聞杯・プリンシパルステークス・青葉賞・毎日杯からの参戦馬のうち、2着までの出走馬は好走傾向があったが、それ以外は悲惨な成績に終わっている。また、NHKマイルカップからの参戦馬も少なからずいるが、距離が違うので近年は成績不振気味。

◆父がダービーで3着以内の成績を残していた。

 

◯外人騎手はダービーに弱い…?

この日本ダービーは、過去の外人騎手による勝利がクリストフ・ルメール騎手のレイデオロ(2017年)、ミルコ・デムーロ騎手のドゥラメンテ(2015年)とネオユニヴァース(2003年)、ダミアン・レーン騎手のタスティエーラ(2023年)のみで、意外にも外人騎手の成績があまりよくない。


過去12年間において、勝ち馬を除く3着以内の経験は、昨年のイクイノックス(クリストフ・ルメール騎手・2着)、2020年のサリオス(ダミアン・レーン騎乗・2着)、2017年のアドミラブル(ミルコ・デムーロ騎乗・3着)、2016年のサトノダイヤモンド(クリストフ・ルメール騎乗・ハナ差で2着に負ける)、2015年のサトノアーサー(クリストフ・ルメール騎乗・3着)、2012年のトーセンホマレボシ(C・ウィリアムズ騎乗・3着)の6回である。参考までにしておくといいだろう。

 勝ち馬の大半は皐月賞からの参戦馬であるが、京都新聞杯からのダービー制覇は2頭、毎日杯からのダービー制覇は2021年のシャフリヤールである。その反面、ダービートライアルの青葉賞・プリンシパルステークスからの勝ち馬は出ていないのがわかるだろう。青葉賞は日本ダービーと全く同じ距離なのに、そのレース間隔の問題もあるのだろうか…。


メイショウタバルが出走取消となったため、今回は17頭立てで実施。無敗の二冠馬を狙うジャスティンミラノ、無敗でダービー馬を狙うシックスペンス、ウォッカ以来17年ぶりの牝馬ダービーを狙うレガレイラなど、「最も幸運のある馬」の栄誉に輝くのは…?

 



今回のWIN5対象レースはこちら。

1-むらさき賞(東京9R)

2-與杼特別(京都9R)

3-ディープインパクトカップ(東京10R)

4-安土城ステークス(京都10R)

5-日本ダービー(東京11R)


 

なお、今回は日本ダービーや目黒記念の開催の関係で、WIN5投票の締め切り時刻は、A-PAT・即PAT・UMACAが14時10分、JRAダイレクトはそれより早い14時05分なので、間違えの無いように注意したい。