春開催の京都競馬場が最終週になるほか、東京競馬場での開催も引き続き行われる。

京都競馬場は土曜日に、東京競馬場は日曜日に2つの重賞があるが、まずは土曜日の葵ステークスから取り上げたい。

 

○葵ステークス(GIII)

京都競馬場の芝1200mで争われる3歳馬限定の重賞競走。サマースプリントシリーズの前哨戦に位置づけられるほか、秋のスプリンターズステークスに備えた有力馬がここに集う。

 

葵ステークスの歴史は、1985年の「葵賞」から始まる。創設以来、オープンクラスの特別戦として芝1400mの短距離戦で行われていた。1989年に葵ステークスへ改称、1996年より距離を1200mに短縮したが、2002年~2009年は1400mに戻し、2010年から1200mでの距離に変更している。2018年に重賞へ昇格、同時に日本ダービー開催週の前日の開催にずらし、2022年に国際グレード格付けの承認が下りてGIIIのグレード格付けにより実施されることとなった。

同レースの主な勝ち馬と言えば、ダイタクヘリオス(1990年)・カルストンライトオ(2011年)・ロードカナロア(2011年)など。特にロードカナロアは、デビューから引退まで3着以内を外すことがなかった短距離スプリント界の名馬になっている。波乱の決着になりやすいので、過去6年間のデータ分析から見るポイントをあげたい。

 

■上位人気は強いが、人気薄の好走にもご用心。

■比較的前目の位置にいた場合、好走しやすい傾向にある。

■前走も勝っていた場合は好走しやすい傾向にあるが、GIレースの桜花賞などで大敗した場合、巻き返しがあるので注意。

 

◯素直に狙う?

今年もフルゲート18頭による3歳馬の短距離戦。橘ステークス覇者ガロンヌと2着馬ペアポルックス、桜花賞5着とフィリーズレビュー覇者エトヴプレ、ファルコンステークス2着馬オーキッドロマンスと4着馬ナムラアトムなど、好メンバーが揃った。勝つのは……?