19日は、東京競馬場でGIレースのオークスが行われる。

 

このレースは、東京競馬場の芝2400mで争われる3歳牝馬限定のGIレースである。WIN5対象レースの5つ目である。牝馬三冠クラシックレースの2つ目であり、別名「優駿牝馬」とも言われる。レース名は、「ork」を意味する「樫」からとっている。

 

もともとは1938年に、阪神競馬場の3歳牝馬限定競走として実施されていた「阪神優駿牝馬」がきっかけで、当時は秋の開催かつ芝2700mと、3歳牝馬にしてみれば長距離であった。1940年に2450m、1943年に2400mへ変更、1946年に阪神競馬場開催から現在の東京競馬場開催へ移動し、レース名を「優駿牝馬」に変更した。1953年に春開催へ移動し、1965年にオークスの副題がついた。

 

このオークスは、2021年に16番人気のハギノピリナが3着に入り(※1着はユーバーレーベン、2着はアカイトリノムスメ)、3連単が53万円台を叩き出している。また3年前にも13番人気のウィンマイティーが3着(※但し3連単は5万円台にとどまった)、2019年も2着に12番人気のカレンブーケドールが入り(※3連単18万円近い払戻金)、2013年でも3連単が15万円台、2011年でも人気薄が2着以内に入って3連単54万円台が飛び出しているなど、波乱の傾向もあるだけに侮れない。ただ1番人気に関しては、2012年を除いて3着以内に必ず入っている。この辺りを参考に、過去10年間におけるデータ分析から見るポイントをあげたい。

 

◆単勝オッズ3番人気以内の方が勝ちやすい傾向にある。但し2・3着以内に関しては、2桁人気以下でも好走傾向があるので、3連単・3連複狙いの場合は油断禁物。

◆馬体重460~479キロの牝馬に好走傾向がある。小柄・大柄な牝馬は極力避けたい。

◆前走が桜花賞組を中心に、フローラステークス・忘れな草賞の勝ち馬などを選びたい。

◆ドゥラメンテ産駒が好走しやすい傾向にある。

 

 

◯人気薄の好走にご用心!

ここ数年のオークスは、2桁人気が馬券に絡んでいるので、予想に頭を悩ませている。上記の表を頼りにすれば、前走を基本的に桜花賞組から狙いたいが、ルメール騎手の手綱に戻るチェルヴィニアの扱いは少々気になるところだ。いかんせん桜花賞では13着と惨敗、そこから巻き返そうにも過去11年間で桜花賞4着以下から巻き返しで勝利したのは、メイショウマンボだけだ。しかも過去11年間で、6枠からの優勝馬も出ていない。一番厄介なところだが…。

ステレンボッシュが二冠目を虎視眈々と狙う中、前週ヴィクトリアマイルでGIレース初制覇を決めた津村明秀騎手が騎乗するミネアーロは、左回りの克服がカギ。一気の距離延長は気になるところだが、2戦2勝のコンビなら乗り越えられる可能性はある侮れない存在だ。他にもスイートピーステークスを勝ち上がったコガネノソラ、サウスポーのアドマイヤベル、忘れな草賞覇者タガノエルピーダなど、樫の女王に輝くのは…?

 

歴史・コース:オークス 今週の注目レース JRA

データ分析:オークス 今週の注目レース JRA

 

今回のWIN5対象レースはこちら。

1-パールステークス

2-エアグルーヴカップ

3-韋駄天ステークス

4-高瀬川ステークス

5-オークス

WIN5対象レース | 2024年5月19日 レース情報(JRA) - netkeiba

 

今回もハンデ戦は3つ、残る2つは牝馬限定競走であり、難易度は高い…。