前週に続き、東京競馬場・京都競馬場・新潟競馬場で行う。重賞は土曜日に京都競馬場で、東京競馬場では土曜・日曜日に重賞が2つずつある。

 

○京都ハイジャンプ(J・GII)

京都競馬場の芝3930mで行われる4歳以上の障害重賞レース。13時50分発走の第8レース目で実施される。スタート地点は、第2コーナーの出口付近に置かれ、1周目と3周目は通常の障害コース、2周目のみ大障害コースに入って飛び乗り降りのバンケット障害を越えていく。

 

京都ハイジャンプの創設は1999年と比較的新しく、もともとは秋の開催であったが、2009年に現在の5月開催へ移動している。(※京都ジャンプステークスは秋開催。) 主に中山グランドジャンプへ出走できなかった出走馬もいれば、年末の中山大障害に向けての前哨戦ともいえよう。

 

◯バンケット障害を乗り越えて

今回の出走メンバーは10頭で、重賞勝ちのメンバーは、昨年の新潟ジャンプステークス覇者サクセッションと小倉サマージャンプ連覇経験のあるアサクサゲンキの2頭だ。これらを中心に組み立てたい。

 

京都ハイジャンプ(JG2) 出馬表 | 2024年5月11日 京都8R レース情報(JRA) - netkeiba

 

○京王杯スプリングカップ(GII)

東京競馬場の芝1400mで行われる重賞競走。京王電鉄が寄贈賞を提供しており、GI以外の重賞レースでは秋の京王杯2歳ステークス共々、数少ない専用のテロップで表示される。

 

1956年に「スプリングハンデキャップ」として創設されたのがきっかけで、1960年に京王杯の名前が入り、1984年に現レース名となった。本レースからGIホースも誕生していて、今後を占う上で見逃せないだろう。

なお、このレースの勝ち馬のみ、安田記念への優先出走権が与えられる。

 

データ分析から見るポイントをあげたい。

 

◆ロードカナロア産駒の種牡馬がいると成績優秀。その反面、ノーザンダンサー系の種牡馬は苦戦気味。

◆前走で先行していた出走馬は苦戦気味。3~5番手や6番手以下など、末脚勝負に強い出走馬を狙いたい。

◆前走で高松宮記念からの参戦馬に好走経験があるものの、高松宮記念以外から参戦する場合、出走したレースはダービー卿チャレンジトロフィーないし東京新聞杯組を狙いたい。また前年より阪神カップやスワンステークスなど、1400mのオープンクラスで勝利経験があれば優秀。

 

◯高松宮記念からの臨戦馬を狙え…?

前走が高松宮記念だったのは、トウシンマカオとウインマーベル、ダービー卿チャレンジトロフィーからの参戦馬はダディーズビビットとグランデマーレである。但し、ダディーズビビットは昨年の同レース3着馬、ウインマーベルは昨年の阪神カップ覇者と今年の阪急杯を制覇、トウシンマカオも昨年の京阪杯覇者で年明けのオーシャンステークスも勝っている。この3頭の他、左回りで3連勝中のリュミエールノワル、昨年の富士ステークス2着馬レッドモンレーヴと3着馬ソーヴァリアント、鞍馬ステークスから連闘策に出るプルパレイ、3歳時にNHKマイルカップを制覇しているダノンスコーピオン、谷川岳ステークスを勝っているベテラン馬メイショウチタンなど、強力なメンバーが揃った。果たして勝利するのは…?

 

歴史・コース:京王杯スプリングカップ 今週の注目レース JRA

データ分析:京王杯スプリングカップ 今週の注目レース JRA