4月28日には、伝統の一戦 天皇賞・春が行われる。(参考文献:JRA)

 

1905年(明治38年)の5月6日に横浜の日本レースクラブが、明治天皇から「菊花御紋付銀製花盛器」を下賜されたことにより創設した「エンペラーズカップ」が天皇賞の前身。翌1906年(明治39年)には東京競馬倶楽部にも御賞典が下賜され、その後、阪神、福島、札幌、函館、小倉の計7つの競馬倶楽部で「帝室御賞典競走」として行われるようになった。


1936年(昭和11年)に「日本競馬会」が設立されて、翌1937年(昭和12年)に各競馬倶楽部が「日本競馬会」に統合されたのを機に、「帝室御賞典競走」は春が阪神、秋が東京と、東西で年2回開催される現在のスタイルとなり、同年の秋のレースが第1回の天皇賞とみなされている(東京競馬場・芝2600メートルで開催)。その後、第2回の1938年(昭和13年)春は阪神競馬場・芝2700メートルで、3歳以上の馬によって争われ、第3回の同年秋からは、「4歳以上、芝3200メートル」の競走条件となり、能力検定競走として非公開で行われた1944年(昭和19年)春まで「帝室御賞典競走」の名称で行われていた。


1944年(昭和19年)秋から戦争の影響で中断されたが、戦後の1947年(昭和22年)春に「平和賞」の名前で復活したのち、同年秋から現在の「天皇賞」に改称され、春は京都競馬場、秋は東京競馬場で開催されることになった。
 

1981年(昭和56年)春に“勝抜制”が廃止されて、過去の優勝馬にも出走権が与えられるようになった。これまで、タマモクロス(1988年春・秋)、スーパークリーク(1989年秋、1990年春)をはじめ12頭が2回以上天皇賞を優勝している。

 

長年、「4歳以上、芝3200メートル」という条件で行われていた天皇賞であるが、1984年(昭和59年)の競馬番組の変革により、秋は距離を芝2000メートルに短縮し、さらに1987年(昭和62年)から秋の天皇賞には3歳馬が出走できるように条件が変更された。これにより、春は4歳以上のステイヤー日本一を決めるレース、秋は3歳以上の中距離ナンバー1決定戦と、その性格が明確に分けられた。

 

今年は京都競馬場の芝3200mで実施。過去10年間のデータ分析から見るポイントをあげたい。

 

◆基本的にはキャリア21戦以内を狙いたい。

◆前回のレースで2着以内。

◆鋭い末脚をもっている出走馬がいれば心強い。

◆この天皇賞・春は、前年の菊花賞の成績に直結していることが多い。その際、菊花賞で2着以内に入っている経験があるといい。

 

 

◯菊花賞と天皇賞(春)

菊花賞と天皇賞(春)は、同じ関西地方の舞台で行われる点が共通しており、菊花賞で勝つか馬券内に入った場合、翌年の天皇賞(春)も好成績を残しやすくなっている。枠順は上記のように、最内枠の1-1が過去12年間で4勝、5枠だけ優勝馬は出ていないが、枠の有利・不利はないと見ていいだろう。

ヒンドゥタイムズが出走馬・枠順確定後に馬体故障で出走取り消しとなったため、今年は17頭立てに変わっての出走となるが、、阪神大賞典覇者テーオーロイヤルと2着馬ワープスビード・3着馬ブローザホーン、ダイヤモンドステークス2着馬サリエラ、3年連続天皇賞(春)は3着以内の実績を持つディープボンド、昨年の菊花賞覇者ドゥレッツアと2着馬タスティエーラ、逃げるか末脚勝負か?仕掛けに注目のマテンロウレオなどが揃っている。天皇盾を手にするのは…?

 

歴史・コース:天皇賞(春) 今週の注目レース JRA

データ分析:天皇賞(春) 今週の注目レース JRA

 

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