21日は、京都競馬場及び東京競馬場での重賞が2つある。
○読売マイラーズカップ(GII)
京都競馬場の芝・外回りコース1600mで争われる4歳以上の重賞競走。WIN5対象レースの4つ目である。読売新聞社が寄贈賞を提供している。
もともとはマイル路線向けの競走として1970年に創設され、当初は「マイラーズカップ」として阪神競馬場の芝1600mで行われていた。1974年に「読売杯マイラーズカップ」と変更後、1980年より現行レース名となっている。2012年より、開催時期を1週ずらして京都競馬場の芝・外回りコースで行われるようになったが、同競馬場の改修工事に伴い、2年間は阪神競馬場で行われた。
このレースの勝ち馬のみ、6月の安田記念への優先出走権が与えられる。
マイル路線にも関わらず波乱傾向はやや少ないので、過去10年間におけるデータ分析から見るポイントをあげたい。
◆上位人気の成績は優秀。実力馬を中心に選びたい。
◆京都競馬場の芝・外回りコースにおいて、優勝した実績がある。特に前年のマイルチャンピオンシップをはじめ、オープンクラスでも1着の実績があれば、人気薄でも軽視禁物。
◆前年までのマイルGIにおいて、3着以内の優秀な成績を残している。2歳GIの朝日杯フューチュリティステークス、3歳GIのNHKマイルカップ、3歳以上のGIレースである安田記念・マイルチャンピオンシップ・BCマイル・香港マイルなどの海外レースが対象だ。
◆前走との間隔が中4週以上開けている。特に中山記念や阪神カップなどからのGII組がいれば、成績優秀。一方、GI組・GIII組はそれほどの成績を残せてない。
◯堅く予想するか？波乱傾向を読むか？
まずはGIでの好走歴があるソウルラッシュ・セリフォス辺りが筆頭にあげようか。ソウルラッシュは京成杯オータムハンデキャップを勝利しており、GIレースでもマイルチャンピオンシップ2着、その次の香港マイルでも4着の実績がある。今回はジョアン・モレイラ騎手が不在のため、京成杯オータムハンデキャップ以来となる松山弘平騎手に託す。セリフォスも香港マイル以来の出走だが、中内田厩舎と川田将雅騎手の名コンビは、よく休み明けのレースに強いともいわれている。果たして…。
他にも今年の京都金杯覇者コレペティトールと2着馬セッション、中山記念12着からの巻き返しを狙うソーヴァリアント、前走の六甲ステークスを勝利したボルザコフスキーなども出走するが、安田記念への優先出走権は1つのみ。つかむのは…？
歴史・コース：読売マイラーズカップ 今週の注目レース JRA
○フローラステークス(GII)
東京競馬場の芝2000mで争われる3歳牝馬限定の重賞競走。WIN5対象レースの5つ目である。サンケイスポーツを発行している産経新聞が寄贈賞を提供しており、「サンケイスポーツ賞 フローラステークス」と表記されることがある。
1966年にオークストライアル競走として創設され、当初は1800mの距離にサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別のレース名で実施されていた。1987年に2000mへ延伸、2001年に現行レース名へ改称されている。オークストライアルのため、1990年までは掲示板にのった5頭にオークスへの優先出走権が与えられていたが、1991年から3頭までに、2018年から2頭までに変更された。
この芝2000mは、秋に行われる天皇賞・秋と同じ距離で行われるが、本レースとは違って荒れる傾向が強い。過去10年間におけるデータ分析から見るポイントをあげたい。
◆単勝人気は5番人気以内の方が勝ちやすいが、1～3番人気以内で決まった年は多くなく(※過去10年間で2015年・2020年の2度)、9番人気以下の伏兵も馬券内に絡む傾向がある点に注意。
◆前走が1着の方が勝ちやすい傾向にある。但し、前走が2着以下でもクイーンカップや桜花賞などの重賞から参戦する牝馬がいれば、軽視禁物。
◆内枠の馬番8番以内の方が勝ちやすい傾向にある。
◆過去2レースにおいて、単勝人気が2番人気に支持されていた。
◯樫の大舞台へ向けた前哨戦
オークストライアルのフローラステークスは、天皇賞・秋と同じ2000mの距離で行われる。波乱傾向が強いので、予想に悩むところだ。
今回のメンバーは14頭で、クリスマスパレードが無敗の重賞制覇に向けて本レースに挑戦する。但し、外枠なところは気になる点だ。他にも重賞に出走した実績を持つコスモディナーも、巻き返しを狙う。他馬の状況も気になるところだ。
但し東京競馬場の芝2000mは、外枠がどうしても不利な傾向にあり、内枠が優勢な点は覚えておこう。半年後の天皇賞・秋にも十分当てはまるので、参考にしたい。
歴史・コース：サンケイスポーツ賞フローラステークス 今週の注目レース JRA
データ分析：サンケイスポーツ賞フローラステークス 今週の注目レース JRA
今回のWIN5対象レースはこちら。
1-センテニアルパークステークス
2-鎌倉ステークス
3-福島中央テレビ杯
4-読売マイラーズカップ
5-フローラステークス