今週からのJRAは、中山競馬場・阪神競馬場・中京競馬場の3か所体制で、高松宮記念開催週まで3週間続く形となる。GIにつながる重要なレースも多いが、その前に船橋競馬場で3月6日に行われるダイオライト記念があるので、こちらを取り上げたい。

 

 

○ダイオライト記念(JpnII) ※3/6

このレースは、船橋競馬場のダート2400mで行われる4歳以上の交流ダート重賞競走である。ダイオライトは、1935年にイギリスから輸入された種牡馬で、下総御料牧場で繁殖されたことに因む。発走時刻は20時05分、第11レース目のハートビートナイターとなる。名古屋グランプリの距離短縮に伴い、現行の交流ダート重賞では最長距離となっている。今年から負担重量は定量でなく、グレード別定に変更される。

 

ダイオライト記念の創設は1956年と古く、第1回は船橋競馬場のダート1800mで実施された。その後、距離の変更があって、現行の体制となったのは1976年からである。1996年に統一グレードJpnIIへ格付けされた。実施時期はおおむね3月中旬前後の傾向が多いが、1961年と2011年の2回は5月上旬開催で行われた。なお、交流ダート重賞以降も地方所属馬の優勝はあり、笠松競馬場所属馬が1回(2004年ミツアキタービン)、川崎競馬場所属馬が1回(2022年ノーヴァレンダ)、船橋競馬場所属馬はなんと5回(1998年・1999年アブクマポーロ、2002年インテリパワー、2008年・2009年のフリオーソ)も優勝している。

 

出走枠はフルゲート14頭までに対し、JRAからは4頭、地方他地区3頭、それ以外は南関東所属で固められる。

地方所属馬のうち、報知オールスターカップの勝ち馬と、報知グランプリカップ・大井競馬場開催の金盃で2着以内の地方馬に優先出走権が与えられる。

今年はフルゲート14頭が出走予定。

 

1-1 セラフィックコール(JRA、バウルジャン・ムルザバエフ)

2-2 サンマルエンパイア(愛知、浅野皓大)

3-3 エルデュクラージュ(船橋、矢野貴之)

3-4 コウエイスーシェフ(愛知、大畑慧吾)

4-5 マンガン(船橋、和田譲治)

4-6 テリオスベル(JRA、江田照男)

5-7 トーセンブル(船橋、達城龍次)

5-8 ロードレガリス(船橋、御神本訓史)

6-9 ディクテオン(JRA、本田正重)

6-10 ハギノアレグリアス(JRA、岩田望来)

7-11 アナザートゥルース(北海道、服部茂史)

 

◯長距離を見据える戦い

今回のダイオライト記念は11頭出走で、難易度はやや高め、混戦が予想されよう。4月の川崎記念、5月の名古屋グランプリと3か月連続で長距離ダートの重賞が続くので、それを見据える戦いともいえよう。

地元船橋競馬場が健闘していることを考えれば、ダイオライト記念の経験抜群なアナザートゥルース、今年の報知グランプリカップ覇者エルデュクラージュがいる。JRA勢では船橋競馬場が得意な牝馬のテリオスベル、チャンピオンズカップで不振に終わるもここから再起をかけるセラフィックコールとハギノアレグリアス、交流ダートグレード3連勝を狙うディクテオン(※今回は、浦和記念以来となる本田正重騎手が手綱を取る)の4頭が集まった。制覇するのは…?

 

レース紹介|ダイオライト記念 2024年|ダートグレード競走特設サイト (keiba.go.jp)

データ分析|ダイオライト記念 2024年|ダートグレード競走特設サイト (keiba.go.jp)

ダイオライト記念(Jpn2) 出馬表 | 2024年3月6日 船橋11R 地方競馬レース情報 - netkeiba.com

出馬表|地方競馬情報サイト (keiba.go.jp)