今週は、中山競馬場・阪神競馬場・小倉競馬場の3か所で行われる。
重賞レースは日曜日の以下2つ。
○阪急杯(GIII)
阪神競馬場の芝・内回りコース1400mで争われる4歳以上の重賞競走。WIN5対象レースの4つ目である。レース名は、寄贈賞を受けている阪急電鉄の名前からとっている。
創設は1957年、阪神記念の代わりに宝塚杯として実施されたのが始まり。当初は3歳以上のハンデキャップ競走で、6月の阪神競馬場開催・芝2200mの距離で行われていた。1960年に阪急杯へ改称、芝1800mに変更された。その後も幾度かの変更を受け、高松宮記念のGI昇格と同時に、同レースも1996年に1200mの距離へ変更された。2000年に高松宮記念の実施時期が3月下旬に変わり、同レースも2月末~3月上旬開催、負担重量は別定に変更された。その後、2006年に1400mの距離へ変更されて現在に至る。
なお本レースの勝ち馬には、高松宮記念の優先出走権が与えられる。
たまに波乱を呼ぶことがあるので、データ分析を見るポイントをいくつかあげよう。
◆4歳馬・5歳馬に好走傾向があるが、6歳以上の場合は6番人気以下の人気薄を狙いたい。
◆前走が今回と同じ1400m(※スワンステークスなど)、香港マイルなどの海外GIレース・京都金杯などの芝1600mからの臨戦組は、好成績を残しやすい。
◆内枠の先行馬に好走傾向がある。
◆芝1400mの重賞勝ちや連勝中の経験があると有利。
◯やっかいな天気
まず注目したいのは、阪神カップ覇者ウインマーベルだろう。天気が気になるところだが、ここを軸にして考えたい。他には、2020ファイナルステークス2着の好走があるメイショウチタン、昨年の2023ファイナルステークス覇者ボルザコフスキー、昨年12月から3連勝中のアサカラキングなどを選びたい。悪天候を跳ね飛ばすのは…?
◯中山記念(GII)
中山競馬場の芝1800mで争われる4歳以上の重賞競走。WIN5対象レースの5つ目である。
創設は1936年で、京都記念と同じく春開催・秋開催と分けて、芝3200mの距離で実施されていた。その後1952年に秋開催のみとなり、様々な条件の変更を経て、現在は2月末~3月初旬の開催に落ち着いている。傾向としては、その後のGIレースや海外GIレースにつながるので、京都記念と似ているのだ。
2017年より、この競走の勝ち馬には、大阪杯への優先出走権が与えられる。その傾向から見るデータ分析から見るポイントをあげていこう。
◆5番人気以内が優勢。但し、1番人気は過去10年間で3勝しているが、2着・3着がない点に要注意。
◆前走が2着以内だった出走馬に好走傾向がある。
◆4歳・5歳馬が優勢。
◆前年以降の芝2000m以上の重賞で2着以内に入っていた経験があると有利。
◯ヒシイグアス連覇か?ジオグリフ・ソールオリエンス復権か?他馬の健闘か?
今回の中山記念は出走頭数16頭で、昨年の同レース覇者ヒシイグアス、2着馬ラーグルフ、3着馬ドーブネを筆頭に前年の札幌記念3着馬ソーヴァリアント、昨年の毎日王冠覇者エルトンバローズ、中山金杯3着馬マイネルクリソーラ、昨年の小倉記念3着馬テオーローシリウスなどが揃った。ヒシイグアスは中山記念を過去2回勝利しており、ここで勝てば第2回・第4回・第5回の覇者モザーザンと並んで通算3勝目になる。今回は主戦の松山弘平騎手が阪急杯に騎乗する関係で、レイチェル・キング騎手への乗り替わりで勝利を狙う。皐月賞馬ジオグリフとソールオリエンスも復権なるか、注目の一戦だ。
今回のWIN5対象レースはこちら。
1-マーガレットステークス
2-春風ステークス
3-下関ステークス
4-阪急杯
5-中山記念
WIN5対象レース | 2024年2月25日 レース情報(JRA) - netkeiba.com
今回は中山記念以外、全てスプリンター向けの距離だ。波乱にはご用心。