次は2/12に佐賀競馬場で佐賀記念があるので、こちらに触れたい。

 

◯佐賀記念(JpnIII)

佐賀記念は、佐賀競馬場のダート2000mで争われる4歳以上の交流ダート重賞競走である。グレード格付けはJpnIII、18時10分発走の第10レース目で行われる。

 

佐賀記念の創設は、1973年の鳥栖市内移転に伴い、開設記念として創設されたことから始まる。当初は1800mの距離で6月ないし7月開催であったが、距離延長・短縮を経て、1997年のダートグレード格付けと同時に現行の2000mとなっている。2000年には、実施時期を2月に移動し、今に至る。交流ダート重賞化以降の地方所属馬の優勝が少なく、2001年・2002年のミツアキサイレンス、2008年のチャンストウライの3事例のみで、他はJRA勢が圧倒している。同時期にサウジカップデーやフェブラリーステークスもある関係で、佐賀競馬以外はあまり出走する傾向がないものの、過去に賞金稼ぎでスマートファルコンやホッコータルマエの2頭が出走し、以降の大飛躍につながる活躍をみせた。他にもフェブラリーステークスの距離が1600mなので、それに向かない場合や3月開催のダイオライト記念など、2000m以上に向いている出走馬がここに向かう。2024年のダート改革に伴う変更はないものの、川崎記念の4月開催移動により、4歳以上の古馬の交流重賞が同年以降佐賀記念からのスタートになる点は注意しておきたい。

 

出走枠は、フルゲート12頭に対し、JRAから5頭、佐賀競馬以外の地方所属馬から3頭、残りは佐賀競馬所属馬となる。なお佐賀競馬所属は、雷山特別・中島記念・九州大賞典のいずれか対象3レースで、1着となった場合のみ優先出走権が与えられる。

今年は以下12頭が出走。

 

1-1 マンダリンヒーロー(大井、吉原寛人)

2-2 グランブリッジ(JRA、川田将雅)

3-3 メイショウフンジン(JRA、酒井学) 

4-4 マイネルナイペス(佐賀、山下裕貴) 

5-5 エイシンビジョン(愛知、金山昇馬) 

5-6 ファルコンウィング(愛知、竹吉徹) 

6-7 キリンジ(JRA、和田竜二) 

6-8 タガノファジョーロ(佐賀、田中純) 

7-9 ヒストリーメイカー(佐賀、山口勲) 

7-10 ブレイブアモーレ(佐賀、石川慎将) 

8-11 ノットゥルノ(JRA、武豊) 

8-12 ケイアイパープル(JRA、藤岡康太)

 

◯JRA勢優勢だが…

今年から、古馬の牡馬交流ダート重賞の始動戦に変わった佐賀記念。3月のダイオライト記念や海外のドバイワールドカップデー、4月の川崎記念、5月の名古屋グランプリ、6月下旬の帝王賞といったローテーションが可能になる。また今年のJBCデーは下が競馬場で行われるので、その前哨戦を兼ねるといってもいいだろう。

出走馬はフルゲート12頭で、実力からすればレディスプレリュード・JBCレディスクラシック・名古屋グランプリで3連続2着のグランブリッジと、黒潮盃・戸塚記念・ダービーグランプリで3連続2着のマンダリンヒーロー、東京大賞典4着のノットゥルノが主力になろう。但し、2年前の佐賀記念覇者ケイアイパープル以外は、佐賀競馬初出走で、この辺りがどう影響するのかがポイントになる。他にも九州大賞典と雷山賞覇者タガノファジョーロ、中島記念覇者で佐賀競馬転入から安定感の成績を残す10歳馬ヒストリーメイカー、昨年のジャパンダートダービー2着馬キリンジも注目だろう。

 

レース紹介|佐賀記念 2024年|ダートグレード競走特設サイト (keiba.go.jp)

データ分析|佐賀記念 2024年|ダートグレード競走特設サイト (keiba.go.jp)

佐賀記念(Jpn3) 出馬表 | 2024年2月12日 佐賀10R 地方競馬レース情報 - netkeiba.com

出馬表|地方競馬情報サイト (keiba.go.jp)