今週も東京競馬場・京都競馬場・小倉競馬場の3か所開催で、東京競馬場ではクイーンカップと共同通信杯、京都競馬場では京都記念が行われるが、その前に2/7に船橋競馬場で交流ダート重賞のクイーン賞が、また2/12には佐賀競馬場で同じく交流ダート重賞の佐賀記念がある。まずは、出走馬と枠順の決まったクイーン賞から触れたい。なお、JRAの開催は2/10と2/11の2日間で、2/12の開催はないことに注意。

 

◯クイーン賞(JpnIII)

このレースは、船橋競馬場のダート1800mで争われる4歳以上・牝馬限定のハンデキャップ・交流ダートJpnIII重賞である。船橋競馬場では日本テレビ盃に続き、2番目に長い歴史をもつ重賞である。デイリースポーツを発行する神戸新聞が寄贈賞を提供しており、「デイリー盃 クイーン賞」と表記されることがある。

 

クイーン賞の創設は1955年からで、開催時期は年によりバラつきはあるが、概ね12月初旬ないし11月末で実施される。なお創設以来、開催場所と距離の変更はない。1997年に地方・JRA交流ダート重賞に昇格、2006年に負担重量がハンデキャップとなった。

JBCレディスクラシックからの参戦馬が本レースに出てくることもあり、翌年の兵庫女王盃ないしエンプレス杯につながる競走でもある。但しハンデキャップの影響もあり、交流ダート重賞以降も地方所属馬の健闘が目立ち、うち優勝馬は大井競馬場所属が2回(2019年クレイジーアクセルと2020年サルサディオーネ)、川崎競馬場所属馬が2回(2009年のユキチャンと昨年のダイアナブライト)、船橋競馬場所属馬にとってはなんと4回(1997年マキバサイレント、1998年イシゲヒカリ、2003年メイプルスプリング、2011年クラーベセレタ)あるのだ。

 

2023年度はダート改革に伴い、本レースは2回実施される。11月分の開催は3歳以上・牝馬限定、年明け2月分の開催は古馬の4歳以上・牝馬限定になり、2025年以降は毎年2月開催に変わる。今回は冬場の開催なので、2回実施されるうちの2回目である。

 

出走枠は、フルゲート14頭までに対し、JRAから4頭、南関東以外の地方競馬所属が3頭、残りは南関東所属で固められる。南関東所属馬は、第69回クイーン賞で5着以内に入った場合と、クイーンズオーディションの上位成績優秀馬に第70回クイーン賞への優先出走権が付与される。

今回は10頭が出走予定。

 

1-1 エイシンレミー(笠松、及川烈)

2-2 アーテルアストレア(JRA、菱田裕二)

3-3 メイドイットマム(船橋、本橋孝太)

4-4 サルサレイア(大井、西啓太)

5-5 フークエンジェル(船橋、篠谷葵)

6-6 グレースルビー(大井、達城龍次)

7-7 ゴールデンハインド(JRA、菅原明良)

7-8 テリオスベル(JRA、江田照男)

8-9 ライオットガール(JRA、岩田望来)

8-10 キャリックアリード(大井、御神本訓史)

 

 ○2回目のクイーン賞

上記にも触れたが、2024年以降のダート改革に伴い、開催時期の移動と出走条件の変更が出るクイーン賞。2023年度は2回実施され、1回目が11月29日、2回目は年明け2月に実施される。

トップハンデは、アーテルアストレアとテリオスベルの56.5キロ、最軽量馬はエイシンレミー他の51キロである。この差の5.5キロはどう影響するのか、気になるところでもある。因みに69回から続けて出走するのは、ライオットガール・テリオスベル・エイシンレミー・サルサレイア・グレースルビーの5頭で、このうちグレースルビーはクイーンズオーディションを5番人気で勝ち抜いている。またサルサレイアは東京シンデレラマイルを挟んでの出走、テリオスベルは名古屋グランプリ3着からの臨戦、エイシンレミーは黒潮スプリンターズカップから臨戦、ライオットガールは69回クイーン賞覇者から直行の出走となる。神奈川記念2着馬のキャリックアリード、昨年のオークスにも出走した牝馬のゴールデンハインド、復活を願うアーテルアストレアなども見逃せない。

 

クイーン賞(Jpn3) 出馬表 | 2024年2月7日 船橋11R 地方競馬レース情報 - netkeiba.com

レース紹介|クイーン賞 2024年|ダートグレード競走特設サイト (keiba.go.jp)

データ分析|クイーン賞 2024年|ダートグレード競走特設サイト (keiba.go.jp)

出馬表|地方競馬情報サイト (keiba.go.jp)