前回に続いて、中山競馬場・京都競馬場・小倉競馬場の3か所にて行う。

重賞は日曜日2つ。このほか、1つのリステッド競走も控えている。

 

○若駒ステークス(L) ※1/21

今年は京都競馬場の芝2000mで争われる3歳馬限定のリステッド競走。第9レース目の14時25分に発走する。

 

若駒ステークスの歴史は、もともと京都競馬場でジュニアステークスというレース名で行われていたのがきっかけで、特別競走の中でも比較的歴史が古く、1989年に現行レース名で実施され、1996年に特別指定交流競走となった。シンザン記念と同じく、皐月賞またはその前のクラシックトライアルレースにつながる重要な意味合いを持つ。

創設以来、武豊騎手が本レースを得意としており、2002年~2006年に同レース5連覇を含む7勝をマークしている。(※このうち1回は、ディープインパクトに騎乗し、伝説の末脚を出して優勝している。) 

 

☆今年は8頭

今年は8頭のみで、武豊騎手の騎乗はサンライズジパングである。この馬は前回のホープフルステークス3着馬であり、実力は上とみていい。ダートでもJBC2歳優駿で2着と、好成績は残している。また実力からすれば、東京スポーツ杯2歳ステークスで5着のミカエルパシャも候補か?因みに新馬戦勝ちからの直行は、ブエナオンダ・キーウェーブ・ストーンズの3頭である。こちらも注視か?

 

若駒ステークス(L) 出馬表 | 2024年1月20日 京都9R レース情報(JRA) - netkeiba.com

 

 

○東海ステークス(GII)

今年は京都競馬場のダート1800mで争われる4歳以上の重賞競走。東海テレビ放送が寄贈賞を提供しており、またレース名はその名の通り、中京競馬場が東海地方に位置することから名づけられた。21日のWIN5対象レースの4つ目である。

 

1984年の創設当初は「ウィンターステークス」という名前でGIII競走に設定されていた。実施時期・距離はその都度変更された後、2013年に現行体制となっている。

なおこのレースの勝ち馬には、2014年より2月のフェブラリーステークスへの優先出走権が与えられる。もちろんフェブラリーステークスだけでなく、本年の地方・中央交流ダート競走、海外ダート重賞への大きなつながりも関係している。

 

データ分析から見るポイントをあげてみよう。

 

◆前走の距離が1900m以下かつ重賞組が優勢。

◆中2週以内だと苦戦傾向にある。有馬記念開催週以降に出走し、本レースへ出走する場合の成績が悪いので、この辺りは注意。

◆中京・京都・阪神競馬場の3勝クラス以上において、シリウスステークスやチャンピオンズカップなどのダート1800mの距離に出走し、勝っている経験があると有利。

◆前年のJRAのオープンクラスかつダート2100m未満で、3着以内の実績がある。(※シリウスステークスやチャンピオンズカップなど)

 

○関西馬を狙おう!

今年は淀のダート決戦として行われる東海ステークスであるが、フルゲート16頭立てに対し、美浦所属馬はオメガギネスとブライアンセンスの2頭のみ、残る14頭は関西馬の栗東所属馬である。オメガギネスは初遠征・長距離輸送がカギになるが、ブライアンセンスは2勝クラスと前走の花園ステークスを連勝しており、距離に関しては問題ないものの、初の昇級戦でどうなるかがポイントになりそうだ。関西馬の主力を選ぶなら、前走重賞組だとみやこステークス3着馬のウィリアムバローズ、オープンクラスからなら太秦ステークス勝ちのヴィクティファルス、ジャパンダートダービー3着の実績もあり前走のカノープスステークス3着馬のオーロイプラータなども候補だ。

 

歴史・コース:東海テレビ杯東海ステークス 今週の注目レース JRA

 

データ分析:東海テレビ杯東海ステークス 今週の注目レース JRA

 

 

○アメリカジョッキークラブカップ(GII) ※1/2

中山競馬場の芝・内回りコース2200mで争われる重賞競走。レース名が長いので、通称「AJCC」と表記されることが多い。21日のWIN5対象レース5つ目である。

 

日米の友好・親善を目的として、1960年に創設された。その第1回は、年明けの1月5日に行われ、以来中山競馬場の古馬競走としては本レースから出走する馬もそれなりにはいる。翌年の第2回からは、中山金杯と開催時期を入れ替えて1月中旬開催になっているが、その後も開催競馬場・距離の変更を経て、現行の中山競馬場・芝2200mで実施されるようになったのは1984年である。ただし、その年は降雪の影響もあり、ダート1800mに変更しての実施となった。

 

近年同レースは、ファンの間でも「呪われたレース」と指摘されており、主力馬が故障して引退・予後不良に陥ることが多いのが気掛かりだ。昨年本レース出走した馬は目立った故障とかなかったものの、果たしてこの試練を越えるのはどれか?データ分析から見るポイントは以下の通り。

 

◆中・長距離のレースで好走傾向がある。

◆前回のレースから中4週以上空けている。但し、有馬記念からの参戦組は成績不振なので、4歳馬は菊花賞、5歳以上の出走馬は前年の天皇賞(秋)からの参戦馬に注目。

◆前年以降の中距離重賞(中山記念・エプソムカップなど)で好走経験がある。

◆美浦所属馬で所属騎手が関西所属の組み合わせが成績優秀。

 

 ○厄介な雨の戦い

日曜日にまとまった雨予報が出ている中山競馬場であるが、この馬場次第では波乱を呼ぶこともある。今年は12頭立てながら、8歳馬はカラテ・マイネルウィルトス・ボッケリーニの3頭がいる点も注目だ。マイネルウィルトスは直近のハンデ2戦(アルゼンチン共和国杯とステイヤーズステークス)で好走、ボッケリーニも直近の京都大賞典とチャレンジカップでいずれも2着と好走、カラテは昨年の宝塚記念以来の出走になるが、この中山コースは熟知しており、2022年ニューイヤーステークスを勝ち、そのまま中山記念も好走した実績は侮れない。他にも同レースを8回勝っている横山典弘騎手騎乗の紅一点モリアーナも前年秋華賞以来からの参戦に注目だ。紫苑ステークスでは後ろから豪快な差し切り勝ちを決めているが、再現なるか?

 

歴史・コース:アメリカジョッキークラブカップ 今週の注目レース JRA

 

データ分析:アメリカジョッキークラブカップ 今週の注目レース JRA

 

 

今回のWIN5のレースはこちら。
1-羅生門ステークス
2-アレキサンドライトステークス
3-豊前ステークス
4-東海ステークス
5-アメリカジョッキークラブカップ
 

 

今回はアメリカジョッキークラブカップを除いて、4つがダート戦である。