JRA中央競馬の2024年初回開催日で、今年は京都競馬場と中山競馬場で始まる。土曜日に中山金杯と京都金杯、日曜日にフェアリーステークス、月曜日にシンザン記念が実施される豪華な内容で、WIN5も3連休中は全て実施される。このほか、以下の外国人騎手5名に短期免許の交付もなされた。

 

▲ルーク・モリス(1/6~2/25)

▲オレリアン・ルメートル(1/6~2/25)

▲リチャード・キングスコート(1/6~2/29)

△レネ・ピーヒュレック(1/6~3/3)

△レイチェル・キング(1/6~3/5)

 

まずは、土曜日実施の中山金杯・京都金杯に触れたい。

 

○中山金杯(GIII) ※1/6

中山競馬場の芝・内回り2000mで争われる4歳以上のハンデキャップ重賞競走。正月開催の名物レースであり、日刊スポーツが寄贈賞を提供している。今年はWIN5対象レースの5つ目で行う。

 

中山金杯の創設は1952年で、当初は「金杯」だけを名乗って2600mの距離で行われていた。2年後に負担重量が別定にされたが、1961年にハンディキャップへ戻され、2000mの距離に短縮、開催時期を1月下旬からJRA中央競馬の新春初回開催(※だいたい1月4日ないし5日)になっている。開催競馬場は幾度か変更のあと、1980年に中山競馬場で定着、さらに1996年から東西での金杯を区別するため、中山金杯のレース名になった。

 

2021年は、1番人気のヒシイグアス(松山騎手)が勝利し、そのまま同馬は中山記念も勝ち抜いた。(※但しそれ以降の出走は、秋の天皇賞まで大きく開いた。) 一方で2着には、11番人気のウィンイクシードが入るなど、年により荒れる傾向もそれなりに見られる。2022年・2023年も概ね堅く決まったが、データ分析から見るポイントは、主に以下の通り。

 

◆前走で掲示板内の5着まで入っていると、好走しやすい。

◆7枠・8枠の成績は不振で、過去10年間の勝ち鞍はない。内側の1枠~4枠に入った出走馬を狙いたい。

◆前走の第4コーナー通過順が3~5番手以内だと、好走しやすい。

◆単勝5番人気以内と、中山競馬場の出走したレースに注目。

 

○今回も混戦

今年も17頭立てで、有力馬は軒並み内枠に集められている。トップハンデは、マテンロウレオの58.5キロ、最軽量はキタウイングの53キロで、その差は5.5キロである。この差がどう出るのかが注目だ。

出馬表を見てみると、実力的に考えればエピファニーを筆頭にするといいだろう。昨年のアメリカジョッキークラブカップにも出走したが11着に終わっているものの、2000mは初めてとはいえ、一般戦の1800mの勝ち鞍は出ている。レネ・ピーヒュレック騎手に乗り替わるが、どのような実力を見せてくれるのか注目だ。

他にもオークス以来の復帰戦になるゴールデンハインド、館山特別覇者リカンカブール、前走の常総ステークス覇者ボーンディスウェイ、昨年の金鯱賞3着馬アラタなど、実力馬が揃っている。勝利をつかむのは…?

 

歴史・コース:日刊スポーツ賞中山金杯 今週の注目レース JRA

データ分析:日刊スポーツ賞中山金杯 今週の注目レース JRA

 

 

○京都金杯(GIII)

京都競馬場の芝1600mで行われる4歳以上のハンデキャップ重賞競走。スポーツニッポンが寄贈賞を提供している。今年は、WIN5対象レースの4つ目で実施される。

 

京都金杯の創設は1962年と、中山金杯より遅く、当初は「迎春賞」と名乗り、芝2000mで実施されていた。その後幾度かの変更を受け、2000年に1600mへ短縮、古馬のマイル向けの内容に変わった。現行名称となったのは1996年からで、中山金杯と同じく中央競馬の新春初回開催の名物として定着している。

 

2021年は3連単100万越えの万馬券、2022年は7番人気のザダルが勝利し波乱が飛び出すなど、マイル向けということもあって荒れる傾向もそれなりに出ているので、JRAのデータ分析からみるポイントをいくつか紹介したい。

 

◆過去10年間の3着以内馬は、GIレースからの参戦馬が多いものの、マイルチャンピオンシップからの参戦馬は本レースを過去1回しか勝てていない。前走がオープンクラスの特別戦が過去10年間で5勝している中で、リゲルステークスからの昇級戦組からは好走しやすい傾向がある。

◆前走5着以下でも巻き返せるチャンスはある。

◆5歳以上のせん馬・牡馬は、重たい負担重量を背負っても好走しやすい傾向にある。

◆京都競馬場の芝コース1600mで、勝ち鞍及び前年以降にリステッド・重賞を含む連対実績がある。

 

○京都巧者を狙うか?それ以外を狙うか?

4年前の同レース覇者サウンドキアラは、牝馬ながら本レースを勝ち抜き、その後の京都牝馬ステークスと阪神牝馬ステークスも勝利し、ヴィクトリアマイルも好走した。それ以前でも京都競馬場の芝1600mを3勝しており、京都競馬場を得意としていた。今回リゲルステークス組からの参戦馬はいないため、京都競馬場の実績を重視するのであれば、宝ヶ池特別・清水ステークスを連勝しているトゥードジボン・昨年の読売マイラーズカップで4着の実績を残した8歳馬シャイニーロック・前走のカシオペアステークスを勝利したアルナシームを、実力馬を狙うならポートアイランドステークスとキャピタルステークスを勝利したサイバーエージェントの社長が保有している出走馬のドーブネ辺りを推奨したい。

 

歴史・コース:スポーツニッポン賞京都金杯 今週の注目レース JRA

データ分析:スポーツニッポン賞京都金杯 今週の注目レース JRA

 

土曜日のWIN5はこちら。

1-迎春ステークス

2-万葉ステークス

3-ジュニアカップ

4-京都金杯

5-中山金杯

WIN5対象レース | 2024年1月6日 レース情報(JRA) - netkeiba.com

 

このうちハンデ戦は3つである。