いよいよ本日3/25から
次世代通信規格となる5Gの
本格サービスが展開され
・ 高速・大容量
・ 低遅延
・ 多数接続
というものに
期待したいところなんだけれども
現時点では
マスコミなどが5G、5Gって
期待の側面ばかり伝えている感じがして
個人的には、まだ様子見の段階なんです。
ありがたいことに
スタートエリア内に
自分が普段から常用できるエリアが
幾つも入っていて
いち早く使ってみたい気分でも
あるのだけれど•••
もちろん開始早々だから
エリアが極端に限られているのは
仕方がないものの
電波帯や設備を含めて
常用するには
まだまだという気持ちなんですよね。
まずはNTT docomoが
今日3/25からスタートした。
羽田空港など
29都道府県の150ヶ所
(3月末時点の資料)
・・・エリアではなく施設なんですね。
上限100GB
月額7,650円
KDDI(au)は明日3/26から
15都道府県の一部地域
上限無し!
月額8,650円
但し2020/8までに加入すれば
25ヶ月間は1,000円割引
Softbankは明後日3/27から
7都道府県の一部地域
(3月末時点のエリア)
上限50GB
(一部SNSや動画は上限なし)
4G月額7,480円+1,000円
但し2020/8までに加入すれば
2年間は追加料金なし
あとはRakuten Mobileなどは
もう少し先の6月かな?
携帯キャリアプラン
「UN-LIMIT」に
もし5Gが加わったら
月額基本料2,980円で
データ通信も通話も無制限だと
かなりのインパクトですね。
さて、5Gを利用するには
もちろん専用端末が必要だし
現在の最新iPhone11/11Proも
3/18にリリースされた
新型iPad Pro2020モデルも
まだ5Gには対応していない。
現状はGalaxyS20とかの
最新Androidの一部のみ
端末的には
iPhoneが5G対応したら
即決でしょうね。
また、上述のエリアの狭さや
通信規格の特性も課題だと思います。
携帯通信キャリア各社は
Tokyo2020が延期になっても
前倒しして、エリア拡大を
していただいているけれど
現状の4G LTEのようには
なかなか使えないと思われます。
・・・というのは、いくら上述の
・ 高速・大容量
・ 低遅延
・ 多数接続
という謳い文句だけど
こうしたインフラの実現は
5Gのアンテナ基地局だけでは
実現しないものですよね。
まずは、割り当て周波数帯が
本当に痛い。
昔はプラチナバンドと言われていた
700~800MHz帯などは
もちろん使えない。
まぁ、いずれ3Gなどのサービスが終わったら
変えてゆくのだろうけれど、これはまだまだ先。
国内の5Gは
n77、n78、n79、n257という
バンド帯なんですよね。
■n77~79(Sub6)
NTT docomoが
n77 3.6~3.7GHz
n78 3.3~3.8GHz (auも)
n79 4.5~4.6GHz
KDDI(au)が
n77 3.7~3.8GHz
n77 4.0~4.1GHz
n78 3.3~3.8GHz(docomoも)
Softbankが
n77 3.9~4.0GHz
楽天が
n77 3.8~3.9GHz
■n257(ミリ波帯)
NTT docomoが
27.40GHz~27.80GHz
KDDI(au)が
27.80GHz~28.20GHz
Softbankが
29.10GHz~29.50GHz
楽天が
27.00GHz~27.40GHz
これでは
プラチナバンドのように
電波が飛ばない。
・・・というのも
4G LTEでは
サブ周波数なども相まって
360度に放射状に電波が飛ぶそうですが
こうしたハイバンドの周波数帯だと
特性上、電波が特定方向だけに
強く飛ぶことに。
•••なので、最近のWiFiなどにもある
ビームフォーミング技術などが採用される。
多数のアンテナが平面的に並んでいる
アレイ状のユニットを
直線的やマトリックス的に並べて
少しずつ位相をズラして
通信距離を伸ばしたり
通信の向きをかえたりする。
実は、あるキャリアさんの
5Gアンテナ設置にも
少し関わっていて
設計上、いろいろな方向に向けて
アンテナを設置しているのも
このためなんですね。
あとはシナリオごとの要求条件。
eMBB向け(高速大容量)には
eMBB:enhanced Mobile BroadBand
下りピーク通信速度20Gbps
上り10Gbpsを目標値
LTE-Advancedと比較して
3倍の周波数利用効率
より高速な移動速度下での通信
低遅延な無線伝送を達成する事を目標。
mMTC向け(超多数同時接続)には
mMTC:massive Machine Type Communications
上り160bpsの通信速度を提供できる
基地局からの距離をセル半径とし
それを、基地局からの離隔距離に応じた
伝搬損失(最大カップリングロス11164dB)で定義
10年の電池寿命をさらに超える目標を設定し
より多くのデバイスの収容が可能な無線を目標。
URLLC向け(高信頼・超低遅延)には
URLLC:Ultra-Reliable and Low Latency Communications
0.5msの超低遅延(無線の片道伝送遅延)を
目標。
・・・とある。
これらは
アンテナ基地局の電波整備だけではなく
それらをさばく、基地局インフラの整備や
端末の整備そして設計・運用も
非常に大事になってきます。
それらが全て包括的に上手くいくのは
まだまだ先のような感じがします。
そこで注目しているのが
ローカル5Gです。
昨年末
2019年12月24日から
総務省が受付をはじめて
いま、各企業や大学、自治体などが
申請している状態。
先月2020年2月18日に初めて
富士通に予備免許を与えたもの。
各社は自社の活用をしてから展開したり
ケーブルテレビ各社などでは
家庭へのアクセス回線として
ローカル5Gを使う計画があるそう。
ただし、総務省が
ローカル5Gに割り当てたのが
28GHz帯の100MHz幅。
規格上は最大3Gbps出せるそうだけれども
本当に飛ぶんだろうか???
それにコンシューマ機ではなくとも
当初はキャリア向けのアンテナの
流用だろうから、コストが!!
自ら通信設備を保有すると
数億円規模なので
なかなか普及は無理でしょうね。