自己分析はもっと単純で地味な巨大な壁
自己分析ってしたことありますか?
地味に「したことあるようでしきれてない」ってことありませんか?
僕は「自己分析したからカットマンとしてほんの少し強くなれた」けど
「めっちゃ強くなる前に現役引退」したので結果として強くはなれてません。
しかし,
自分の後輩を見ていて「強くなるってやっぱりそうだよな」と思うことがあります。
きっと,一つぐらいは「おれもだわぁ~」ってなるはずです🌟
1 ある程度勝てるようになってから「勝てなくなる」
単純に言うと,4回戦までは勝てるけど5回戦目で毎回負けちゃうといったような具合です。
中学校,高校の大会でこういう経験は多々あると思います。
練習試合と違ってレベル別に申し込み試合をできるわけではないので
「相手が強かった」って一括りにしにくいと思います。
それが「ある程度勝てるようになって,勝てなくなった」というもの。
これは「エレベーターのスイッチがない!登れない!」って言えばわかりますかね。
ポイントさえ見つかればぐんぐん伸びるのにその”ポイント”が見つけられない状態です。
悔しいですがそう簡単に見つかりません。
「なんか調子が乗らなくて試合で負けます」という試合で緊張とかとは違う何かにやられる人。
「オールでランダムの玉を取る練習してるのに試合じゃ勝てない。。」という練習してるのに未だに解決しない人。
まあ多いよね。
たいていの人は「試合で緊張したんだよ」だとか,「実力不足なんだよ」とかで片付くと思います。
はっきりいうと
「こういう時の他人のアドバイスは”自己解決”した経験がある人じゃないと解決は絶対にしない」です。
どういうことか。
本人が納得するはずがないんです。
他人の実力者にいくらアドバイスされたところでなんかしっくりこないなって思っていたら
そんなものは響かないし,むしろ「そんなことはもうわかってるよ。。」と思われて終わりです。
つまり,自分で気づくか,自分で気づけた人に「気づいた経緯と直し方と意識した点」を聞くかの
二択しかなんの意味も持たないんです。
だって,その悩みを共有してくれるのは強い人じゃなくて「同じ悩みを解決した人」だから。
私自身も,自分で気づけたことというのはあります。
カットが切れるとき,切れないときが激しくなったり,
下回転打ちが全然持ち上がらなくてうまくいかなかったり。
結局,
体重を左足にのせたら,バックカットの低さ,安定性,かかり方のムラの激しさが強くなったり,
巨大なバケツをもってそのまま投げるように腰をガッツリひねって戻せば持ち上がること がわかりました。
でもこれって,同じ状況の人じゃないとうまくいかないんです。
だって,バックカットが下手な人からみたらどういうか?
「スイングが遅くて詰まってるからもっと前で振ればいい」➡球が軽くてなんのアドバイスにもならなかった
「もっと速い打点で擦ればいいんだよ」➡こすってもループしかならなくて結局違うとあーだこーだ言われる。
結局,自分自身でできるようになっていかないと何の納得もいかずうまくもいきません。
強くなれる人ほど,強くなっていける可能性がある人ほど
その気づきが多かったり,聞けたり,納得したり,他人に説明できたりします。
自分がそうだっただけで,本人に合うかわからないことも伝えられるところもさすがです。
それだけ,自分という存在が勝てなくなってから勝てるように成長するのには
自己分析が大切になります。
(自己分析➡納得➡成功する→成功体験が成長につながる🌟)
2 自己分析のための環境は極端じゃないといけない。
環境って本当に大切ですよね。
めっちゃきれいなところで練習していても弱い人いるし,
ちょー小汚いせっまいところでやってるのに鬼強い人もいます。
でもね,その環境って何だと思いますか?
「極端な環境」って強くなるいいキッカケの場所になっていると自負しています。
例えば
初心者だらけの卓球部。
部員がマンモス級,大量にいる卓球部。
大学時代に卓球しまくっていた社会人の方々の練習会。
現役でプレーしてる猛者の方々の練習会。
言い方悪いですが「普通」ではないですよね?
普通でいうと。。。
経験者が何人かいて,初心者が何人かいてっていう高校卓球部とか。
もち,私立なら別だろうけどね。
つまり,イレギュラーな練習環境ってすんごくいい環境だと思っています。
なぜか?
強い人が少し多めの卓球部を考えてみてほしい。
みんなにとって当たり前のことが自分には当たり前じゃなくて少し息がつまりませんか?
けど,
初心者だらけ➡自分が教えることでふと気が付く
人数多め➡いろんな人の球質を受けられて対応力アップ
社会人➡経験豊富&強くなりたい人が集まるから社会人たちが教えなれている
現役プレーの方々➡体験談&練習方法&考え方が自分の悩みの種の対処法になる可能性が高い。
実は,これがクラブとかだと少し変わります。
教わりに来ている関係で教えないとという意識が生まれます。
結果,望んでいるのは練習なのに教わるのがベースになってしまう。
けれど,練習会。卓球部。となればどうか?
自分の練習をするために来ている人が多いので教えるメインと違って
体験談とか考え方を聞けるので「自分で気づくタイミング」が多くなります。
ぜったいとは言い切れないけれど,
自分はクラブのお試し会とかに行くよりも練習会に参加するほうが
めっちゃ有意義でいい経験が得られると考えています。
※出来たら,クラブチームの練習会に参加するというよりも
クラブメンバー数人で,あとは練習会に参加する参加者が多いというほうが
いい経験をたくさん得ることが出来ると思っています。
3 自分で反省した部分ほど「強い説得力を持てるようになる」
私でいうところのバックカットと下回転打ちの部分。
これはいま自分が教えている高校で強く指導しています。自負があるからです。
絶対というくらい打ち方ではなくこの部分が大切なんだという細かいところ。
バックカットならスイングも良いけど体重のせる。みたいな。
地味にみんな無意識にしていることが多すぎて
結果,調子がのらないだとかうまくいかないとかってなります。
でね,もっとたちが悪いのが
その子の課題に見えない部分が問題点だったりする点です。
めちゃくちゃ足が動いてるけど,一歩で動くから間に合ってない。
めっちゃスイング速いけど,ひねる前に手が先に行き過ぎて球持ててない。
フットワークめっちゃできるし反応もできてるけど足を少し動かす微調整が出来てない。
結果,うまくいかない。
割と単純というか気づきそうというか,気づかないコーチがバカでしょとかいいそうだけど,
実際にこれについてアドバイスが入ったことはありません。
自己分析してorその体験した人の指導を受けて 解決した人がいるだけ。
自分もこれは愚痴になりますが
自分のコーチから紹介を受けたところのクラブコーチのアドバイスより
自分で気づいた部分のほうが断然いまの戦績につながっています。
クラブコーチは元関西,いまは関東ですごい成績を現役から残してる人なのにです。
不思議ですがほんとそうなんです。
コーチ,顧問,先輩がどんなにすごくても
結局は自分です。
そして,自己分析で分かったことは
他人に合うかはわからないけど強い説得力のあるアドバイス になる。
ぜったい。いくら戦績を残しているコーチも
本人がカットマンじゃないならそれはただの知識と教えたことがある人にすぎません。
もちろん,ペン粒もドライブマンも一緒。
だからどんなに強く立って万能じゃないんです。
自分で頑張ってみて,自分が頼れる人に聞いてみる。
自己分析して,体験のある人に聞いてみる。
きっと成長につながりますよ🌟
勝ちたいのに勝てない,勝てるようになりたいけど
あと一歩がどうにもうまくいかず負ける。
そういう人はぜひ自己分析をしてみてください。