こんばんは。
今週は1件、他の離島への出張があるほか、そろそろ部下の目標管理のための年度当初面接を行う時期になってきました。
10数名の部下を全員面接するとなると、1人20分としても計4時間以上、さらに事前の準備として目標設定シートや過去の人事資料を読み込む時間を加えると、かなりの時間が必要となりますが、それも課長のツトメと思うと気が引き締まりますね。
さて、連休前以来のアメリカ・ニューヨーク旅行記は、前回から始まったフィラデルフィア散策から再開します。
大雪の下での、建国当初の遺構が数多く残る歴史ある街並み巡りをどうかお楽しみください♪
12月30日(土曜日) フィラデルフィア②
極寒の中、行列に並んで手荷物検査を受け、リバティベル・センターに入場。内部には、リバティベルを取り巻く歴史が、ビデオを含め詳しく解説されていますが、やはり見どころは、
今も当時のままの姿を残す、リバティベルの展示です。
去る1776年7月4日、独立宣言の採択を知らせる鐘の音を響かせた「自由の鐘」は、近代自由主義・民主主義のシンボルと言っても過言ではなく、背景に独立記念館(写真右)を据えた展示手法に感心するとともに、
その現物をこんな間近で、ガラス越しでなく直接鑑賞できるというのは、何とも言えない感動があり、私がいる間もひっきりなしに観光客が訪れ、この鐘をじっと眺めていました。
ちなみに、この鐘は1845年に大きな亀裂(写真2枚目左下)が入って以降、今に至るまで二度と鳴らされていないそうです。
この後は、館内で休憩がてら、ガラス越しに雪で白く染まる独立記念館(写真1枚目)を眺めた後、寒いのを我慢してリバティベル・センターを出発して市内散策を開始。
このフィラデルフィアでもキティさんを発見するとともに、その右のフィラデルフィア・フィリーズのマスコットのフィリー・ファナティックを見て、妙なデジャヴを感じたところで(同2枚目)、
(注)フィリー・ファナティックと広島東洋カープのマスコット・スラィリー(写真)は同じアメリカの会社がデザインしており、「生き別れの兄弟」だそうです(笑)。
最初に、アメリカ建国の英雄の1人、ベンジャミン・フランクリンが所有していた5棟続きの建物の外観を眺め、こんな建物がしっかり残り、現在進行形で博物館やお店として活用されている点に、この街の歴史の深さを実感します。
そして、そろそろお昼の時間ということで、ランチはフィラデルフィア名物のチーズステーキにしようと、1947年創業の人気店「Campo's(カンポス)」に入店。
ボリューム満点、そして焼き立てのパンと肉、野菜が織り成す地元の味をしっかり満喫しました♪
こちらのチーズステーキ、日本では見かけませんが、個人的には日本人の口にも合う癖になりそうな美味しさだったので、ぜひもう一度どこかで食べてみたいですね~。
昼食後は、散歩がてら歴史地区の建物をゆっくり眺めて過ごし、旅券事務所等が入る現役の連邦庁舎(写真3枚目)や、
いずれもネオクラシック調の旧第一合衆国銀行(写真1枚目)、旧第二合衆国銀行(同2枚目)あたりはなかなかの迫力でしたし、
写真のカーペンターズホールは、こじんまりとした洋館でありながらも、1774年に第1回大陸会議が開かれた激動の歴史の舞台となった場所であり、
派手さはないものの、優美な内部も見学して、当時の熱気を想像して楽しみました。
また、この地区は幾区画もの公園で構成されていますが、その中のワシントン・スクエア・パークには、独立戦争の犠牲者の慰霊碑があり(写真2・3枚目)、アメリカ建国が多くの犠牲によって実現したものであることを改めて実感できます。
そうこうしているうちに、予約していた独立記念館の見学時間が近づいてきたので、ビジターセンターで入場券を受け取り、
(注:当日受付も可能ですが、予約がお勧めです。)
いよいよフィラデルフィア散策のハイライト、独立記念館のガイドツアーを迎えます。
独立記念館(写真1枚目)は、旧市役所(同2枚目)と旧国会議事堂(同3枚目)の間に建つ、白い時計塔がシンボルの建物で、1749年にペンシルベニア州議事堂として建設されました。
その後、アメリカ独立運動が盛り上がる中で1776年7月4日、トマス・ジェファソン起草によるアメリカ独立宣言がこの建物の広間で署名・成立し、1787年には憲法制定会議が開催され、初代アメリカ合衆国憲法が制定されました。
そして、フィラデルフィアがアメリカの首都だった1790-1800年の間には、同3枚目の建物が国会議事堂として使用されるなど、建国初期の歴史的事件の舞台であるとともに、今も当時の姿を留める貴重な歴史的遺産となっているのです。
ようやく天気が良くなってきた中、ジョージ・ワシントンの像(写真1枚目)を眺めつつ、独立記念館の敷地内に入り、
集合時間まで、一般公開されている展示を見て回り、憲法起草時に用いられたインクの瓶(写真3枚目)など、貴重な歴史的遺産を鑑賞しました。
集合時間になると、チケットを回収されてスタッフの誘導を受け、ユネスコの世界遺産にも登録(写真2枚目)されている、歴史的建築物にいよいよ入場します。
最初に、スタッフからの映像及び口頭による説明を受け(写真1枚目)、館内に入場。向かって右手、
合衆国最高裁判所だった広間を見学します。
18世紀末の姿そのままということで比較的質素ながら、被告席(写真1枚目)や、一段高い裁判官席(同2枚目中央奥)など、裁判所と一目でわかる造りとなっていました。
続いて、裁判所の向かいには、白と緑を基調とした内装が見事な議場があります。
今でこそ、優雅な雰囲気を漂わせていますが、独立宣言の署名や憲法制定が行われた当時、この広間は凄い熱気に満ちていたというのは、想像に難くないでしょう。
この後、中央から2階に上ると、
かつて晩餐会が開かれたという広い回廊兼ホールや、
政府首脳の執務室などを見学しましたが、いずれも同時期の西欧の建物のそれと比べると全体に質素な印象で、まだイギリスの一植民地だった時代らしさを感じました。
あと、部屋に飾ってあった銃も時代がかった印象でしたね~。
こうして、独立記念館をじっくり見学した後は、ビジターセンターを再訪して、休憩がてらフィラデルフィアの歴史や所縁の品々の展示をゆっくり眺めたところで、
(写真3・4枚目のフィリー・ファナティックとロッキーは地元ならではですね。)
市庁舎前まで戻って、雪が止んで活気づく広場(写真2枚目)や、華やかなクリスマスツリー(同3枚目)を見学。
向かいの教会(写真2枚目)を含め、瀟洒な雰囲気漂う中心部の雰囲気を楽しみました。
さて、フィラデルフィア散策はもう少しだけ続きますが、記事の容量の都合上、今回はここまでとさせていただきます。
次回でフィラデルフィア散策、そして3日目を終え、遅ればせながら2017年の大晦日のニューヨーク観光に進む予定です。
ではでは。