アメリカ大学進学で非常に重要な要素、「課外活動」です。
課外活動と一口に言っても非常に幅広いです。学校での部活、クラブチームでのスポーツ、楽器演奏、ボランティア活動辺りは皆が何かしら関わっている活動と言えます。
部活にはスポーツ、オーケストラからロボティックス、弁論、モデルUN、アートや演劇など日本と同じように有ります。ただスポーツに関しては日本との大きな違いは、シーズン制である事、そしてトライアウト制で、誰もが入れる訳ではない、と言う事です。
シーズン制とは、秋、冬、春の3シーズンがあり、そのシーズンによってオファーされているスポーツが違うということです。息子が入っている男子サッカー部は毎年春のオファー。女子サッカーは秋です。なので本当に運動が好きな子は、秋はバスケ、冬は陸上、春はサッカーなんてやり方も出来ます。そしてほとんどのスポーツでは、トライアウトがあり、それに受かった子だけがプレー出来ます。そしてチームには1軍(varsity)、2軍(junior varsity), 3軍(JVC)に分けられます。3軍はない学校もあります。息子の学校の男子サッカーを例にすると、この高校は非常にレベルの高いクラブチームでプレーする選手がいっぱいいるため、選手のレベルが高く、層が厚いので3軍まであります。varsityに入る為には熾烈なトライアウトがあり、1週間毎日、放課後に2時間のセッションを受け、決まった子からチームに振り分けられ練習が始まります。
クラブ活動は放課後ですが、リーグのゲームや大会は何故か授業が終わる前の時間に設定されている事がほとんどで、選手たちは週に2-3回、6限目の授業を欠席して(excused absentと言って、一応認められている欠席)、試合に向かいます。アメリカの高校の授業は月から金曜日まで授業が固定です。つまり、6限目が英語なら月から金まで毎日6限目は英語な訳です。6限目が自分の苦手な科目だったり、APなどの重要な科目の場合、その授業を2-3か月、週に最低2回は抜けると言うのは、非常にリスキー。認められた欠席とは言っても、抜けた内容のカバー、課題の提出などは全て本人の責任です。オケや文化部でも、放課後の練習以外に、コンサートや公演、コンペティションで授業を抜けることは多々あると思いますが、運動部はやはりその点では最も過酷かもしれません。因みに、試合当日のクラスを一つでも欠席したり、あるレベル以下の成績になってらゲームには出させてもらえません。そう言う意味で、勉強とスポーツを高校で両立している子は、運動能力が長けているだけでなく、チームワーク、タイムマネージメント、自己管理の出来る学生であるということで、高評価なのだと思います。
前述したように、スポーツはシーズン制なのと、トライアウトがあるため、大概の学生は自分の好きなスポーツのクラブチームに入って、年間を通して活動しています。クラブチームにもピンからきりまであって、当然レベルの高いクラブチームに入って 州や全国大会で結果を出している子ほど高評価になりますが、サッカーのように、競技人口がめちゃくちゃ多いスポーツで秀でるのはほんの一部の子だけですから、そのスポーツの成績というより、全体のバランスとして評価されるのが一般的かと思います。全国大会優勝やオリンピックチームに入るような学生は当然それだけで高評価です。
アメリカはオールマイティーが好きですから、勉強だけでなく、スポーツ、芸術面、それ以外にもとても打ち込んでいるものがある学生が評価されます。楽器をある程度のレベルでこなせる学生も非常に高評価です。オリンピック観ていると、アメリカの選手って文武両道、ピアノ(やほかの楽器)もコンクールレベルの選手がすごく多いなっていつも思いませんか?
ボランティア活動も重要というか。ほぼ必須です。息子の学校は60時間のボランティアが卒業の必須条件のひとつです。ボランティア活動と一口に言っても、参加するだけのものから、自分が企画して人を集めて、地域に奉献するものまでピンキリで、後者の方が断然、高評価です。何故なら、アメリカの大学や企業は、行動力、企画力、リーダシップのある人物を求めているからです。
ここまではほぼ必須条件で、内容によって差がつく感じですが、ここか先ができるか出来ないかが、大きな差となるかと思います。
それらが何かというと、意味のあるインターンシップをする、論文を発表する、大学の教授とコラボレーションで研究する、パテントを取れるような発明をする、起業して実績を出すなど。インターンシップは、お金を出して出来るものがいっぱいありますが、それはほぼない評価されません。本当に成果を出す、逆にお金(スカラシップ)を出してくれるようなインターンシップです。もうこの辺の項目に関しては、「こういう事をする為に大学に行くんじゃないの?高校生にここまで求めるのは酷じゃないですか?」と言うのが私の個人的見解です。ただこういう事を達成した学生が超難関校に受かるのだと思います。
最後に、家庭の事情で上記の様な活動を一切出来ない学生やこういう事に興味がなく、ひたすらアルバイトに精を出す学生もいます。それはそれでとても評価されるのだそうです。仕事を続けてお金を稼ぐという事は、それなりの責任が伴う事ですし、自己管理が出来ていないと出来ない事で、リーダシップも必要とされるからですね。