いつでも愛は
『どちらかの方が深く、切ない』
-岡本太郎(芸術家)
いつの時代も変わり者が世の中を変える。
異端者を受け入れる器量が武将には必要である。
――織田信長(戦国武将)
◉解説
今、小栗旬が演じる月9ドラマの主人公として話題の「織田信長」。群雄割拠の戦国時代に、最初の天下人となった賢人です。幼い頃から型破りな言動や考えが目立ったという彼は、武将になってからも当時最先端の鉄砲をいち早く戦に取り入れるなど、斬新な戦術で大成を果たしました。そんな信長らしいひと言がこちら。
人の気づけないことに着目できる、人の思いつかないことを発想できるーーいつの時代も、大勢の人たちを変えられるのは、大勢の人たちとは違うことができる“変わり者”なんでしょうね。今にも通じる鋭いコトバです。
変わり続けるからこそ
変わらずに生きてきた。
――ニール・ヤング(ミュージシャン)
◉解説
カナダを代表するシンガソングライターと言えば、やっぱり「ニール・ヤング」です。“激しくも繊細”――そんな美しい楽曲の数々は、今なお世界中を巡るライブでファンの心を震わせています。そんな彼の人生観がこもったコトバがこちら。
有名なコトバですが、その解釈はさまざま。「“社会”が変わり続けるからこそ、“自己”を貫くことで変わらずに生きてきた」もしくは「“自分”が変わり続けたからこそ、“自己”を変えず(失わず)に生きてこれた」。彼の音楽性を加味すると、後者の方がしっくりくる気がしますが、両方の意味が内包されているようにも思えます。どちらにせよ、とっても深いコトバです。
人はそれぞれ「正義」があって
争い合うのは仕方ないかも知れない
だけど僕の嫌いな「彼」も
彼なりの理由があると思うんだ
――SEKAI NO OWARI(バンド。『Dragon Night』より)
◉解説
2010年のデビュー以来、着々とファンを獲得し、今年は紅白出場(!)も決定した超人気バンド「SEKAI NO OWARI」。キャッチーなメロディーと優しくも鋭いリリックが人気の理由で、こちらは彼らの新曲「Dragon Night」からのワンフレーズです。
歌詞は「今宵は百万年に一度太陽が沈んで夜が訪れる日 終わりの来ないような戦いも今宵は休戦して祝杯をあげる」から始まります。この曲は、第一次大戦時にドイツとイギリスの両軍がクリスマスを祝うために一日だけ休戦した“クリスマス休戦”から連想されているそう。戦争だけでなく、日常の人間関係でうまくいかない時って、相手側の理由に向き合ってみることも大切ですよね。