カンタベリーにて | ちびタンクのひとりごと

ちびタンクのひとりごと

大好きな旅のこと、心理学・スピリチュアル・ヨーガのこと、日々の気づきなどをつぶやいています♪


こんばんは。
みなさん、お元気でしょうか?
私は今、思い出の地カンタベリーを抜けて、こちらも思い出深いドーバーに滞在しています。

この長い長い物語の最後に登場するカンタベリー、そしてドーバーです。


ここに来れたこと、それもロンドンから歩いて、そしてローマまで歩くために来れたことは、本当に感慨深い気持ちでいっぱいです。


ドーバーでは疲れを癒すのとフランスの計画を立てるために、4泊を予定しています。


本当は、前回行った教会などを周りたかったので、カンタベリー2泊、ドーバー3泊しようと思っていました。

しかしカンタベリーの宿がどうしてもマッチせず、弾丸でドーバーまで行くことになりました。


今日はその時の話しを。


歩く距離はカンタベリーまでが29km、ドーバーまでが32km。
カンタベリーをゆっくり観光している時間はないけれど、せめてカンタベリー大聖堂でスタンプはゲットしたい。
翌日のドーバーへの歩きはさらに長距離なので、大聖堂に朝寄っている時間はない。
カンタベリーの宿に着いたら荷物をおろして、すぐにカテドラルに行こう。
そう思っていつもより2時間早めに出発しました。

しかしその日は歩き初めて4日目。
疲労が溜まっていることに加え、29kmの長距離が堪えます。
おまけに道もひどく、道なき道を行くようなルート。
朝早く出たにも関わらず、街の中心から外れた宿に着いたのは、ちょうど15:30でした。

事件はこのとき起こります。
なんとその宿は17:00からしかチェックインができず、スタッフもいないと玄関に張り紙が。

疲れ果てた身体でベンチに座り、1時間半どうしたものかと思案します。
動画の編集をしながら待っててもいいけど、カテドラルは何時まで営業しているんだろう?

とりあえずそれだけは押さえておこうとネット検索すると、なんと16:00まで!
ここからカテドラルまでは歩いて20分。
時間はギリギリ。
重い荷物を背負って来た道を戻るか、諦めるか?
考えている時間はない。

慌ててバックパックを背負い、足を引きずるようにカテドラルに向かいました。

カテドラルについたのは15:50。
門前にいたスタッフと思しきおばちゃんに、慌てて”スタンプは押してもらえますか?“と聞きます。
おばちゃんは最初は口頭で説明してくれたのですが途中で面倒ななったのか、“来なさい”とインフォメーションセンターに連れて行ってくれました。

すかさず、“Via Francigenaの出発点はどこですか?“と聞くと、私の大きなバックパックに事を察したのか、”あなた、ピルグリム(巡礼者)なのね?“と確認した後、またまた”着いてきなさい“と導いてくれます。
カテドラルの門を潜り、出発点を教えてくれたあとに、本来は入場料が必要な聖堂の中にそのまま連れていってくれました。

そして、
”17:00に一般の参観は閉まるけど、今日は特別なミサが17:30にあるから、よければそれに参加してみたら。牧師が出発のお祈りをしてくれますよ。17:30になったらこの入り口から入りなさい。”
と案内してくれたのです。

時間がない、さらに入場料がバカ高いため諦めていた大聖堂の中に入るのと、この旅初のミサ参加(しかも大聖堂での特別なミサ!)が、同時に叶いました。

それからミサを待つ約1時間半。
カテドラルの脇のベンチで、4年半前の旅に思いを寄せました。
そして今回のお導き。
あの時、諦めたらミサには参加できなかった。
バックパックを背負ってなかったら、ミサの声がけをしてもらえなかったかもしれない。
2泊していても、今日のミサには参加できなかっただろう。

ああ、大丈夫なんだな。
ちゃんと導かれてるな。
ちゃんと守られているな。
そんなふうに感じました。

ミサは、きぬママのお骨と写真と一緒に参加しましたよ💕

そして今は、あのドーバーにまた辿りつけました。
また来ると約束したドーバーに。
そのことに心から感謝して。

2024.7.9