「Con te Partiro ーvia Francigenaへの招待状」を読んでくださったみなさま
この長い長い長〜い物語を読んでくださってありがとうございます！
この物語を残しておきたいという想いは4年前の旅の直後から絶えず、ちょこちょこ書き起こしたりはしていたのですが、なかなか整理したり、まとめたりすることができず、中途半端で断片的な書きかけになっていました。
それがある日、一話目に書いたように、黒柳徹子さんが中村メイコさんの弔辞で送った言葉「あなたがいない世界はつまらない」という言葉をニュースで聞いたんですよね。
その時、”あー、本当にそうなんだよな〜”ってきぬママに対して思ったんです。
それで何かに掻き立てられるように、ゴールも見えないまま、ブログに書き始めてしまいました。
今回の物語には、過去の日付の確認ややり取りの整理が必要でした。
それで古いメールを読み返したり、自分の旅の記録を呼び起こしたり。
それには時間と体力を要しましたが、私自身忘れていた大切なことを思い出したりして、それはもう一度きぬママと過ごす、優しくて温かい時間となりました。
本当は、この物語は私にとって納得のいく形で出したかった。
でもそれはいつまで経っても訪れないことはわかっていました。
だから勢いで面に出すことへの葛藤がありましたが、youtuberのOK！soraさんが「量が質を呼ぶ」と仰っていたのを聞いて、勇気をいただきました。
(ご興味があれば、ぜひご覧ください！)
今も読み返すと直したいところばかりですが、一旦、この物語はこれで終えたいと思います。
もしここがよくわからなかったでも、なんでも良いので、ご感想がありましたら頂けますと嬉しいです☺️
コメントでもメールでもなんでも構いません。
メール: suzu926あっとまーくhotmail.しーおーどっとじぇーぴー
さて、最終話にも書きましたが、6月19日からvia francigenaを全行程歩く新たな旅に出ます。
イギリスのカンタベリーからローマまで1800kmぐらい(適当)あります。
しかも経路の殆どはシェンゲン協定の範囲内で90日しか滞在することができません。
果たして歩ききれるのか？
やってみないとわからない。
でも、だからこそやってみる価値がある。
挑戦してみようと思います。
最終話の一つ前(Vol. 55)で、3年掛けて物語を書いたら旅に出る予定が、2023年12月に退職を申し出たと書きました。
その裏話になりますが…
去年(2023年)10月上旬、私は夫と、友人を訪ねる兼ラグビーワールドカップを観にフランスに行く予定だったんです。
それが、なんと航空券に手違いがあり、羽田空港から出国できず蜻蛉返りという事態に。
私にもミスがあったのですが、航空会社にもミスがあり、現地の職員とやり合った結果、飛行機代は全額返金となりました。
その後、ひどい風邪を引いたあとにインフルエンザにも罹るという、散々な一カ月でした。
そんなひと月を過ごし、私に降りてきたのは、“いいから早く旅に出ろ”でした。
なんら脈絡もない出来事なのですが、降りてきてしまった言葉に11月は一ヶ月悩み、結果、12月に退職を申し出たという訳です。
職場と調整の結果、5月末で退職したのですが、その時は、まさか出発までに物語を書き終えることができるとは思ってもみませんでした。
あのメッセージはもしかしたらきぬママからだったのかもしれません。
そして、こうして書き上げることができたことを考えると、全ては正しく調整されているのかもしれませんね。
新たな旅ではまた、新たな物語が生まれるでしょう。
またそんなことを書いていきたいです。
運命に従ってみる。
こんな生き方をしている人もいるんだと、ささやかながら誰かの勇気の一助になれれば幸いです。
こうしてあとがきまで読んでくださったみなさま、新たな旅に導いてくれたきぬママ、そして最後まで書き上げた自分自身に、心からの感謝を込めて。
2024.6.10 ちびタンクこと、江坂静子