Con te Partiro ーvia Francigenaへの招待状ーvol.26 | ちびタンクのひとりごと

ちびタンクのひとりごと

大好きな旅のこと、心理学・スピリチュアル・ヨーガのこと、日々の気づきなどをつぶやいています♪


2017年1月1日


「すずちゃん

(※きぬママは私のことを“すずちゃん”と読んでいた。)


明けましておめでとうございます。


今日、教会に行く途中、ファミリーマート の前で、ひどく転び、背中を打ってしまいました。

幸い福祉の人が3日には来ますので、心配しないでね。       

6日には真由美ちゃんが来ますし大丈夫です。


でも、とっても、いた―ーい!


何か意味があるのですから、素直にお受けしています。


きぬママ」


それはインドから帰国した旨、私がきぬママに宛てたメールへの返信であった。

その二日後、私はこのメールを見て即座に動かなかったことを、心から悔やむことになる。



2017年1月3日

主人の実家に顔を出そうと準備している時、携帯電話が鳴った。

普段はメールでやり取りをするきぬママからだった。


「すずちゃん、私、連れて行かれちゃう。」


慌てて電話に出ると、きぬママの声が聞こえた。

それはこれまでに聞いたことのない、怯えた、そして切羽詰まった声だった。


「何があったんですか!?大丈夫ですか!?」


「それがわからないの。とにかく、連れて行かれちゃう。」


すぐに電話は別の人に代わった。


「江川さんのご家族ですか?」


「友人です。なにがあったんですか?」


「救急の者です。家の中で動けなくなっていると通報がありました。これから病院に向かいます。ご友人とのことですが、お越しになることはできますか?」


「もちろん行きます!どこの病院ですか?」


「これから受け入れ先を探すので、お待ちください。決まったらご連絡しますので、あなたのお名前と連絡先を教えてもらえますか?」


状況を確認して、必要事項を伝えると電話を切った。

3日に来ると言っていた福祉の人がきぬママの様子に驚いて、通報したのだった。


電話の受け答えにただ事じゃない様子を察した旦那は、電話を切るやいなや、「すぐに行ってやれ」と言ってくれた。


救急からの折り返しを待つ間、私はお手伝いの妖精さんにメールで状況を報告した。

妖精さんこと真由美さんは本当に誠実な方で、滅多に休みを取らなかったが、年末年始だけはご主人と家族を優先していた。

それを良くわかっていたから、きぬママも私に連絡してきのだ。


救急からの折り返しはすぐに入った。

私は言われた葛飾の病院へと飛び出した。


それからの三ヶ月は怒涛のように過ぎていった。



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