こんばんは☆
今日,待ちに待っていた,認定カウンセラーの合格証が届きました!
民間の資格のため,社会的には大した効力もありませんが,
3年間,勉強してきた甲斐があった気がして,嬉しかったです。
同期の皆からも,沢山のコメントを頂きました。
その多くが,「笑顔」を褒めてくださっていて,
なんだか,それだけでいいんだって,
他には何もいらないのだと,すごく,すごく,助けられました。
やはり,なにかに助けられるように,
いろいろなタイミングが重なっているのだなと実感します。
∞感謝∞
では続きです。
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安宿からアイスクリーム屋に戻った私を,
彼らは相変わらず,忌憚のない笑顔で迎えてくれた。
彼はすぐさま電話を掛けなおし,また私に変わった。
電話口の片言の男性は,もう一度,最初から同じ説明を繰り返し,こういった。
「お客様の場合,クレジットカード払いになりますが,よろしいですね。」
「はい。」
「お手元に,クレジットカードはありますか?」
「はい。」
「では,表の11ケタのカード番号を読み上げてください。」
「はい。XXX-XXXX-XXXX」
「では次に,カードの裏に書いてる,3ケタの数字を読み上げてください。」
「XXX」
「では最後に,4ケタの暗証番号を,携帯電話のキーで打ってください。」
良かった。
言葉にするんじゃ,聞かれているんじゃないかって心配だものね。
”ピっポっパっポっ”
「確認しますので,しばらくお待ちください。」
・・・
少々の沈黙。
「確認が取れました。
アップグレードできましたので,あとはチェックインカウンターでそのままお手続きください。」
「はい。ありがとうございました。」
携帯電話を切り,彼に返した。
・・・
心に違和感が走る。
携帯電話に,私のクレジットカードの暗証番号が,残っているんじゃ?
頭を霞めた言葉を打ち切るように,彼が一枚の紙を見せた。
「良かった!手続きが終わったようだね。
これもマイルのサービスなんだけど,向かいのホテルのマッサージ券があるんだ。
二人で行っておいでよ。
僕はいつだって行けるし,そもそもマッサージに興味はない。
女の子二人で行っておいで。」
「わーーー!本当!?
私たちって,ほんとラッキーねっ!
是非行きましょう!?行くわよねっ!」
畳み掛けるように彼女に言われ,
私の中に一瞬浮かんだ不安も,すぐに打ち消された。
私と彼女は,彼らが宿泊しているという,
アイスクリーム屋の向かいにある,高級ホテルに向かった。
私は確かに,あの時,違和感を感じた。
しかし,それは,本当にあっさりと打ち消された。
それは,彼らの間が,疑う余地もなく完璧であったから。
そう,彼らはプロであった。
私は,人と言うものが,
これほども簡単に操られてしまうのだということに,
この先,さらに激しく,痛感することになる。
---続く---