230.ティッピング・ポイント | しづりん絵日記

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もがけばもがくほど深みにはまる。世の中を斜に構えつつ、平和に生きよう。


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さて1日1冊読書をはじめてから、12日。ただいま8冊読破。さすがに500Pくらいある本は1日じゃ無理。3日はかかる。お陰で最近、雨の日が待ち遠しい(笑)。

私がよくされる質問は以下の2つ。

 1.何処かいいお店知らない?
 2.誰かいい人知らない?

1.の質問の「いい店」とは、結構多岐にわたる。「恵比寿の美味しい店」は最もよくある質問だけど、「田舎から上京してくるお母さんを案内したい」とか、「外人を連れて行きたい」とか、はたまた「彼女に結婚を申し込みたい」というのもあった。(実際このカップルは結婚した、めでたしめでたし。)

あたしゃ「ハローページかぃっ?!」って時々思う。


2.の質問もしかり。実に様々である。男社会で生きている私へ、最も多いリクエストは「30代の独身男」である。(いい男は沢山いる。残念なのは30代の男は「30代の独身女性をどこかで敬遠している」ことだ。笑)他にもいろいろある。「バーテン」「料理人」「読者モデルになれそうなOL」「アンケート調査に来てくれる人」とか「僕に仕事をくれそうなクライアント」というのもあった。(そんな虫のいい話はない)。まぁ実にいろいろ。

あたしゃ「派遣会社かぃっ?!」って時々思う。


これらの応用編として「しづりん、本を書いたから送るわ~。しづりんならみんなに紹介してくれるでしょ~。By 某建築家の奥さん」ってのもある。

補足しておくと、美味しくない店や面白くない本を紹介しないように、気に入らない人も紹介しない。そういうものだ。逆に私の場合、気に入った店同様、気に入った人は気に入った人に会わせたくなってしまう。

日記を読んでくれている人に指摘されて気づいたんだけど、私は「人」が好きなんだと思う。特に私の興味をひく人というのがある。何が共通項なのか自分でもわからない。しいていえば「また話したい」って思う人だ。そして「なぜか仲良くなっちゃった!」ッてことが多い。だから「そういえば、なんで仲良くなったんだっけ?オランダで一度会ったきりなのに。」といった類の友達が沢山いる。

先日紹介した「222.人生相談は不幸な人にしよう」の胴元本とも言える本を発掘した。ブランドコンサルの友人に『人生相談は~』の本の話をしていたら「似たような話をどこかで読んだなぁ、そういえば。」と教えてくれた。この本はマーケッターの間ではかなり有名な本らしい。外資系証券会社に勤めるミリオネラーB君(「215.オプション理論」参照)も入社する時に「読め」と言われた本らしい。なるほど株の推移と似てなくも無い。

100冊日記VOL8
『ティッピング・ポイント』マルコム・ブラックウェル 飛鳥新社

ティッピング・ポイント(Tipping Point)とは「あるアイデアや流行もしくは社会的行動が敷居を越えて一気に流れ出し(傾き、tip)、野火のように広がる劇的瞬間のこと。」


この本の面白いところは「伝染病の蔓延」と、「爆発的な流行」や「犯罪率の劇的な低下」を関連付けていることだ。

感染(口コミで始まる爆発的流行)には3つの原則があるという。
 1:少数者の法則
 2:粘りの要素
 3:背景の力

詳しくは本を読んで欲しいけど、注目すべきは「感染をスタートさせる人は、実はごく限られた特徴的な少数の人」だということ。それは、
 1:コネクター(媒介者)
 2:メイヴン(通人)
 3:セールスマン(説得のプロ)

世界は「6人の人を介して繋がっている」というのは有名な話だ。この本には心理学者ミリグラムの実験が出てくる。彼はネブラスカ州に住む160人の住所と氏名を入手し、いわゆるチェーンメール(郵便)を出す。そこには「ボストンで働いているA」という名前と住所が書いてある。それを受け取った人はその手紙に自分の名前を書いて、Aさんにより近くに住んでいる人に転送するように指示されている。するとAに届くまでに5段階か6段階で到着した、「関係の六段階分離」というあれだ。

しかしこの実験結果にはもっと重要な事が隠されていた。それはAに届いた約半数の手紙がたった「3人」の手によって直接わたされていた。つまりこの「3人」が「コネクター」なのだ。

「コネクター」という種類の人間はどういう人か。今いる自分の友達が「誰をきかっけに友達になったか」を考えてみるといいという。すると「ある数人の名前」が挙がるはずだ、と。そしてどんな輪の中にもコネクターが存在するという。

もうお気づきだと思うけど、私はおそらく「コネクター」的な人種なんだと思う。この本を読んでいて「ああ。私のことだ。」そう思った。 この本の中に出てくるそっくりな内容を奇しくも「217.プラットフォーム」に書いている。

そして、「メイヴン」はあの人だとか、「セールスマン」はあの人だ、とか思いつく人がいる。

世界は正しい場所を押してやればTipする(傾く)。それに一役買えるかもしれないと思うと、なかなかワクワクする話なんである。


しづりん絵日記
あーかいぶ 2006年11月25日21:31