2人の若き挑戦者は、その頭の中にある疑う余地も無い未来を今日も描きにいく。
第30期麻雀マスターズトーナメント。
【参戦選手】
渡辺史哉
山下棟健
【結果報告】
山下 棟健
ベスト56
対局者 白石宏司・三田不ニ夫・山中翼
着順 1・4
ポイント +26.1
結果 1位通過
ベスト28
対局者 柴田吉和・澤田唯・田村洸
着順 1・4・4
ポイント △45.1
結果 敗退
コメント
まず、麻雀プロ1年目にして豪華な先輩方と麻雀を打てることを幸せに思います。
とにかく自分の出来ることを必死にやって食らいつこうという気持ちで試合に臨んだ。
ベスト56の1回戦ではツモと配牌に恵まれて、ポイントをたくさん稼ぎ、2回戦で3人の2着争いの展開を作ることが出来た。
やっぱり自分は運がいいなーと思いながら迎えたベスト28。
1回戦で+22.4のトップ。
やっぱり運は味方している。
しかしここから自分が圧倒的に下手でした。
1回戦で下手にポイントを持ってしまったが故に、普段リスクを負って前に出ている場面で縮こまってしまい、自分が加点する機会を何度も逃してしまった。
そして気づいた頃にはかなり点棒を削られてラス目に立っていた。
ここで焦りが出てしまい、煮詰まった場面で東単騎のチートイのみをリーチし、次巡の追っかけリーチに1発放銃。12000点の失点。
こうなっては雀力の劣る自分に勝機は薄い。
そして取り返しのつかないミスを3回戦でしてしまった。
運営の方が別卓で行われている2回戦の時間打ち切りの放送をした。
これを自分は3回戦の時間打ち切りと勘違いし、北家でなんとか親番を回そうとして親のリーチに対してタンヤオのみで全ツッパ。
12000点の放銃。
こうなってしまっては唯一加点するチャンスであった親番もすぐ流されてしまった。
途中までは先輩方と戦えていた。
競えていただけに自分のくだらない凡ミスが結果を左右したことが悔しくてたまらない。
自覚していたがやはり自分はまだまだ未熟だ。足りない点ばかりだと痛感した。
しかしとてもいい経験になったし、まだまだ伸び代しかないとプラスに考えることにした。
明日も麻雀が打ちたいと強く思った。
今すぐにでも麻雀が打ちたい。
渡辺史哉
ベスト56
対局者 荒正義・尻無濱航・福島祐一
着順 ①・3
ポイント +38.9
結果 1位通過
ベスト28
対局者 石井一馬・近藤久春・寺戸孝志
着順 ①・3・②
ポイント +26.5
結果 1位通過
ベスト16
対局者 福田大志・都築友和・蔵谷俊克
着順 ②・②・3
ポイント +4.7
結果 敗退
コメント
昨日からの好調ぶりが持続して集中して麻雀を打てていた。
相当仕上がっていた。
しかし敗退した。
なぜ負けたか正直分からない。
いや、本当は分かってる。
弱かった、雀力が劣っていた、ただそれだけだ。
裏ドラは今日1回乗ったのを覚えている。
裏ドラは一回しか乗らなかったが、一発ツモは4回できた。
だから裏ドラが乗らなくて負けたのではない。
他家にカンが2回入りリーチをして3枚裏ドラをめくって1枚も乗らなくて500・1000と申告した時は少し恥ずかしかった。
基本的な手組みがやはり下手な気がしてならない。いわゆる手順というものの理解が弱い。
根本的な手づくりについて勉強する必要が感じられる、強くなるためには。
最終戦で押し切れればあがりきれたというものは何回かあったがそれは反省点に入れていない。
間違った判断だと思ってないからだ。
いろいろ書きたいことが山ほどありますが言い訳が多くなりそうなので控えることにしました。
マスターズは惜しくもベスト16で敗退という結果に終わってしまいました。
本戦からトーナメントまで通してかなりいい麻雀が打てていましたが、残念な結果となってしまいました。
悔しさはありますが、納得のいく麻雀が打てました。
ここまで残れたことが成長の証ということにしておきます。
まだ今シーズンは始まったばかりですが、相当悔しい思いをしています。
だが、これも麻雀プロとして成長していくために必要なものなのかもしれない。
もっと強くなりたいです。
応援ありがとうございました。
新たなる活躍に乞うご期待!!
【編集後記】
渡辺史哉。
正直に書くと、最初会った時には2年くらいで辞める感じかもな、と思っていた。
だが、いざ蓋を開けてみたら誰もが想像していなかった大活躍。
そして王位獲得後もグランプリMAX、麻雀マスターズと存在感を示している。
本当にプロ連盟を背負う人材になるかもしれない。
彼はこれだけの結果を残しても、負けたら心からの悔しさを滲ませる。
その熱い気持ちを初めて会った時にはみぬけなかった。
その気持ちを見るたびにどこまでも強くなっていくのだろうと思う。
山下棟健。
中の人とはいっしょの職場で働いている。
まぁ、一口でいえば生意気なものである笑。
一つエピソードを。
まだ彼が、麻雀プロというものをハッキリ認識していない時に、現A1リーグの杉浦勘介プロがフラッと僕の顔を見に来てくれた。
その時に山下は帰るところだったが、呼び止めて、今からすごい人来るからいっしょに打たない?と言って打ってもらった。
彼は後でネットで調べて、本当に凄い人だったんだと思ったらしい笑。
それはほんの一年半前くらいの出来事だ。
勘介さん。
あの時の少年は、我々と同じ世界に立ち、ここまで戦いました。
いつか貴方に挑戦する日が来るかもしれませんよ。