東京に向かう車の助手席で、ふと17年前のことを思い出していた。
当時麻雀店に勤務していた日吉プロから、(さむちゃーん、静岡リーグ出てみない?)の一言。
ここから私のプロ生活が始まった。
日吉さんが麻雀プロなのは知っていたし、当時、雑誌の近代麻雀は全て購読していたから、有名プロの存在も知っていた。
しかし麻雀プロとはなんぞや?…というのが当時の私だった。
日吉プロの一言で静岡リーグに参加することになった私。
望月支部長との出会いは、その少し前に日吉プロの店に挨拶に来た時だった。
第2回静岡リーグに参加となった私は予選を1位で通過。
一緒に参加することになった岸野さんも予選2位。
何も知らなかった私達は(望月プロって誰?まぁこんなもんだら?)と思っていたのを、今でも恥ずかしながらに覚えている。笑
決勝で私と岸野さんは、望月・日吉の前に敗れ、優勝は日吉プロだった。
当時、静岡支部はまだ立ち上げたばかりで人数も少なく、皆若かった。
猿川プロに会い(この人めちゃめちゃぶっとんでんなー)、平岡プロに会い(おーTVで観るより綺麗かも)と、新鮮だっか。
(表現は大人の事情による政治的なもの加味してこうなるが…)
郁孝プロの印象はない。
そこからプロ入りの誘いを受けたが、当時会社を立ち上げたばかりのため入会を保留。
一年後プロ試験を受け、今に至る。
静岡プロリーグも今回で16期目。
これまで決勝で何度敗れたことか。
タイトル戦も新人王から始まり王位戦も二回負けた。
どこか自分の中でタイトル取る人間は選ばれているから…と結論づけて完結していたところが、あった気がする。
しかし今回は結果に拘ってと公言して、自分に負荷をかけていた。
当日の実況解説でも触れていたが、知り合って20数年、プロ入りのきっかけを作った日吉プロ。
私がプロ入りと同時に鳳凰位を獲り、絶対的な存在である支部長の望月プロ。
いつのまにか東京でスーパースターの一歩手前のまで来ている古橋プロ。
日吉プロはもうスーパースターだが…
長く付き合った仲間が戦いの場、解説実況にいる。
更には、静岡のことを思って、東京から足掛け3年に渡り静岡プロリーグ参加してくれ、今やAリーガーとなった藤島プロも解説に参加。
豪華すぎませんか?
藤島プロにはこの場を借りて御礼したい。
静岡プロリーグの参加、当日の的確な解説と日吉、古橋プロの暴走止める役割ありがとうございました。笑
今日までに、アマチュアの方々と共に2回ほど決勝見直しました。
よく勝てたな。…が本音です。
ただ今回の決勝にあたり、準備は相当しました。
私の麻雀スタイルからして、メンタルと相手の研究です。
決勝が終わったあと、藤島プロにそれをズバリ言われて、嬉しいと同時に、この人凄えなと改めて感じました。
日吉プロは一言(さむちゃんおめでとう)。
古橋プロは会えませんでした。笑
翌日彼に負けましたが。泣
今このようなご時世で、皆が大変な思いをしていると思います。
私自身も自分の体調、家族のことを鑑みて鳳凰位戦を欠場した次第です。
麻雀プロである以上鳳凰位戦は不要不急ではありません。
しかしながら、周りの理解をきちんと得られる私自身の行動、実績がなかったのだと思います。
だからこそ今回は支部長に相談して、最大限に配慮して車で2人で東京に向かいました。
そんな助手席で色々なこを思い出したのでした。
これでもう少し麻雀プロ続けていけそうです。
最後にこの度静岡プロリーグを開催するにあたりご協力していただいた関係各位の皆様、応援していただいた皆様、一緒に戦った仲間達、ありがとうございました。
来期も静岡プロリーグを宜しくお願いします。