無理をしないことの重大さ 勇気を持って撤退する決断 | 静岡厚生病院・形成外科の日常|眼瞼下垂症・美容診療レポート

静岡厚生病院・形成外科の日常|眼瞼下垂症・美容診療レポート

いろいろな治療で地域の皆様に貢献していきたいと思います。
当院では、眼瞼下垂・逆さまつ毛・瘢痕形成・ほくろ・いぼなどの保険診療から、ヒアルロン酸・ボトックスなどの美容医療まで幅広く対応しています。

他院でトラブルに遭った眼瞼下垂手術後の患者さん。

 

目の圧迫感。違和感。

 

これらの症状は「やりすぎ」によるもの。

 

眼瞼挙筋は際限なく引っ張って良いものではないのです。

 

限界があるのです。

 

ウェストのベルトを締めすぎると苦しいでしょう。

 

挙筋機能のポテンシャルを術前に読み切るのは難しいです。まぶたを開けてみて初めてわかることもあります。

 

結果的に挙筋の動きが弱いことが観察されたなら、

 

その場合、無理に瞼の中をほじくらないこと。無理矢理に挙筋(のようなもの)を引きずり出すようなことは避けるべきです。勇気ある撤退も必要。

 

まぶたは眼球を保護することが第一の仕事。目が閉じなくなったら身体が悲鳴を上げます。

 

患者さんには「ごめんなさいね。撤収します」と伝えます。そして形のみをなんとなく取り繕い整えます。

 

負けを認めるって本当に心苦しいものですよね。

 

あとがき

 

瞑想しながら人の気配の少ない山を迷走。

ひとつの気づきがありました。それは解像度。