昨日11月30日、朝日カルチャーセンター湘南教室にて、レクチャーコンサート「スペイン 魅惑の音楽を読み解く」が無事終了いたしました
とにかく、スペイン音楽は領域が広いので、2時間という限られた時間でどこをフォーカスするかは悩みどころ。
今回は、いわゆる「スペインらしい」曲を織り込みながらも、特色ある地方(空間)だけでなく、時間的な面でも中世まで遡ってご紹介する、という欲張り内容を試みてみました。
たとえば、15世紀のビリャンシーコ(アカペラで歌いました!)、16世紀のアントニオ・デ・カベソン作曲のディフェレンシアス、17世紀、18世紀の鍵盤楽器用ソナタなどは、普通のスペイン音楽コンサートではなかなか聴けないこともあって、喜んでいただけたようです。
また、カスティーリャのお話とともに、ロドリーゴ作曲の「カスティーリャの王女の祈り」も演奏しましたが、この曲も含めロドリーゴのピアノ作品は、私がスペインでまず手はじめに全曲演奏に取り組んだこともあって、とても思い入れがあります。まだまだ日本では知られていませんが・・・。(帰国した当初、ロドリーゴ全曲演奏の企画はことごとく「マイナーすぎる」と断られましたっけ・・・)
久しぶりに演奏して、またロドリーゴもプログラムに復活させてしていきたいと思いました。
あっという間に2時間が過ぎ、演奏を予定していた18曲のうち2曲は、時間の関係でカット。それでも2時間の枠をオーバーしてしまいました。
終わってから、受講の方からのご質問、
「そのお召し物は、どこのですか?」
着ていた衣裳、皆さんのご興味を惹いたようです。これは、私が3歳から習っていたとても素敵なピアノの先生が、お若いころに着用されていたもので、体型が合うのでいろいろ譲っていただいたうちの1着。朱色が効いていて、私もとても気に入っています。
いらしてくださった皆さま、ありがとうございました。またどこかでお会いしましょう そして、朝日カルチャーセンター湘南の皆さまのサポートのおかげで、気持ちよく終えることができました。ありがとうございました。
朝日カルチャーセンターは今度は横浜教室で、12月24日にスペイン音楽講座の第3回目があります。
テーマは「中南米との相互影響」。レクチャー・コンサートではありませんが、実演付ということでピアノもちょこっと弾きます。
この回だけの受講もOKですので、クリスマスイヴに横浜にいらっしゃる方、ランチのあとにお気軽にお寄りください
(ちょっと色が悪いけど・・・一応今回のご報告写真ということで)
オリジナルの色がよくわかるように、別の時の写真も下にアップ♪朱色というのは、こういうことなんです