こんばんは、ご無沙汰しております。キャンバスホーム瀧口です。(´・ω・`)

残暑厳しい8月ですが、今日はスタッフに仕事をお任せして、建物の見学会へ

行ってきました。(^^)/ 

 

昨年の5月より、私事ではございますが、京都府建築士会という 建築士事務所に

携わっている建築士が所属する団体の活動の中で、女性部長をさせて頂いております。

 

仕事をやりながら、他団体の活動と忙しい日々ですが、

沢山の方々との出会いや活動は、勉強になることばかりで、私も建築屋の端くれとして

毎日建築を勉強しています。

もっと勉強が必要だと 日々感じる中で、本日の見学会へ参加する動機になったんですが。キラキラ☆

 

今の建築物の中、木造建築は 国産材を活用する動きを随分前からしておりますが、

コストの問題や、材料の供給など、クリアーする部分が多々ある中、

 

海外では、木造の9階建てのビルも建築されるなど、事例は有っても、日本国は、

地震大国で、防火の問題もあり、木造で建築するには制限があるのも実情。

 

本日、訪れた建築物は、

奈良市の商業地域に建てられた 1階がコンクリート造で 2階~5階がすべて木造の

5階建てのビルです。四つ葉

 

木造部分が大半を占める この建物。木造の構造は 今注目のCLTという 3cmの厚板

 ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料です。

厚みのある大きな板であり、建築の構造材の他、土木用材、家具などにも使用されています。最小で9cm以上のものが CLT と呼ばれるそうです。

 それがこちら ↓

 

 

 

この 建物には、5層7プライの 210㎜の壁厚の CLT材が使われているとか。

 

建物の外観はこちら

外観は、耐火構造にしなければなりませんが、奈良県吉野産の ヒノキを使い

内部で耐火が取れる様に工夫されています。

 

 

確かに、街中で 木を張ってあるビルなんて見たことないです(*_*) 

 

 

エントランスです。一階はRC造で作られています。

 

 

一階は、施設の食堂にもなっており、一般にも開放された、スペースで、

ランチなども提供されているとか。

 

 

 

バンド演奏などもされる 食堂は、吸音の為に施された 吉野の無垢材を

壁面に貼ってありました。材料を45度にカットして、わざとスリットを設ける事で

吸音効果をもたらしているのだそう。斜めにカットする事で、正面からは、壁の中が

見えない仕組み。

 

約12種類の材種を用いて 意匠的に張られた木材たち。

 

これも、吉野材でつくられた 照明器具たち。素敵です。

 

5階の研修スペース。一部 CLT構造をむき出しにしている部分も

作っておられました。

 

 

建物の奥行きは 約25ⅿほどあるのだそう。間口も柱が ほとんど無く、

まるで、壁式のコンクリート造の様な間取りができるのも このCLTの特徴だとか。

尚且つ、軽量化と工期短縮が図れる 画期的な構造です。(^^♪ 

 

バルコニーです。さすがに5階ともなると 高さが高いです。

 

 

以外と、壁材などが 傷んだり、変色していないのですね、塗装がいいのでしょう。

 

 

 

 

 

屋上は、多少緑化も図り、見晴らしの良いスペースでした。

 

 

屋上まですべて 木構造で作られているのは、色んな苦労があったとの事。

 

 

今後、日本にも この様な大規模木造建築物が増えて行くのでしょうね。

個人宅にも、このCLTが少しづつ普及してきているのだそう。

 

古い建築物も素晴らしいですが、最新の建築技術に触れる良い機会と

なりました。 shizuka