前回は「同訓異字」の使い分けを書きました。
かなり難しいものがあったと思いますが、5年・6年・中学でさらに混乱します。
でも、「訓読み」は意味がわかりやすいので、使う場面がわかればクリアできそうです。
しかし、同音漢字の選択に困っている子たちがいます。
採点をしていると、音読み熟語のマス埋め問題で同音漢字をテキトーに書いているのをよく見ます。
頭に浮かんだ同音漢字、最近習った同音漢字を躊躇もなく、あるいは苦肉の策で書いているのです。
この解決には漢字一字が表す意味がわかっていないことには話になりません。
だから、同音漢字が増えてきた3年漢字から【同じ音読み】を提示しています。
これは漢字カードにもウラ面下段に載せていますが、
大人は小学校漢字の同音異字の区別は容易につくので、
そんなに大事にされずに日々の学習を進めてしまいます。
しかし、単純に音読みだけ覚えようとする子どもたちには難しいものですよ。
だから、ミチムラ式では音読みに代表的な特定できる言葉を付けています。
そして、漢字に興味を持てば、一字一字が示す意味に違いがあるのを分かってくれるでしょう。
しかし、さらに厄介なのは、意味がよく似ているもの、音読みが同じのパターンです。
だから、今日のテーマはこれです。
⑥ 意味が似ている同音の漢字を適切に選択できることが大事
求・球・救
票・表・標
順・準
敗・負
打ち消しの字「不・無・未」が三つも登場!
おまけに、「なくす」の意味合いで、「失」を使ってしまいがちだが、違うんですよね。
「無・亡」なんですよ。ここで言っておかなければ…と。
4年生にはレベルの高い情報だとは思いますが、
とにかく5,6年になるとこのような似た漢字に混乱するのです。
「わけわからん!」とタンカを切られて、そのまま中学校に進ませるわけにはいきません。
中学漢字はさらに増え、意味を知って使い分けるのが当然のごとく求められます。
今のうちに、将来恥をかく芽をつみ取れるような準備が必要だと思います。
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