「子猫を保護したけど食欲がありません」という診察のご依頼は時々あります。

その猫がまだ生後1か月くらいの時は、恐らく一般の飼い主さんでは対応できない状態になっていることが多いので、入院を提案させていただく事が多いです。

入院させたら、まず保温して体温を下げないようにして、一番大事なのは栄養補給。子猫は一日10g位ずつ体重が増えるのが普通ですが、全く食べないとあっという間にガリガリに痩せてしまいます。そのため、ミルクや離乳食を口の中に入れても食べないときは、カテーテルを使って胃の中に直接送り込んでやらないといけません。

 

いろんな種類のカテーテルが販売されているので、それを適当な長さに切って・・・

 

ぬいぐるみが犬なのはご勘弁を。

こんなふうにカテーテルを入れて、ゆっくりミルクや流動食を胃のなかに流し込んであげます。ちょっとかわいそうな感じですが、食欲が出るまではこれをやらないと死んでしまいます。私なりに最善を尽くしても100%救命できるわけではないんですが、うまく食欲が出てきてくれたら一安心。モリモリ食べてくれるようになったら飼い主様の元にお返しすることが出来ます。

 

担当(院長)