足環のついたハトが搬入されました。

 

 

レース鳩の成体ってもっとマッチョなんですが(普通のハトよりも筋肉質です)、この子はまだ小さくて筋肉も発達していないので若鳥なんでしょう。ご覧のように右羽の付け根に外傷があり、レントゲンを撮ってみたら羽の骨が折れていました。おそらく、訓練中に猛禽類に追っかけられて何かに激突してしまったのだと思います。

 

 

レース鳩や伝書鳩は足環に個体識別番号が印刷されていて、管轄している協会に電話すれば所有者が分かります。こちらで預かってレース鳩協会に電話しようと思ったのですが、このハトを連れてこられた方が大変責任感のある方で、ご自身で持ち主を探すとのこと。そこで、当院では応急処置の抗生剤の注射とレントゲンのデジタルデーターをその方にお渡ししました。

保護者の方は無事ハトの所有者と連絡が取れたようで、数日後、ハトの飼い主さんから丁寧なお礼のお電話をいただきました。

 

担当(院長)