『春暁雲海図』 F30
第5回日美展・水墨画部門
作家部門入選
福井県大野市を囲む山々の、荒島岳の早春の夜明けをイメージした雲海図です。
山々の雄大な姿や、雲海を纏った神秘的な雰囲気を表現してみたいと思いました。
この雲海図は水墨画ならではの作品に仕上がったと思います。
雲海図の描き方ですが、まず、手前の森と山を墨で描いて乾かします。
次に雲海ですが、紙をスプレーで濡らし、山と雲の境界を墨で染めていきます。そうすると、山の境界が黒くぼかされ、雲海が湧き上がるように見えるのです。
染めるのは、必ず薄い墨から始め、何回かに分けて徐々に濃くしていきます。
乾くと色が薄くなるので、それを考慮し気持ち濃いめに染めます。
紙が端から徐々に乾き始めますので、手早く進めていかなくてはなりません。時間との勝負です。
大野は盆地なので周りをぐるりと山に囲まれています。お水と空気が本当に美味しいところです
大野市には、主人の実家があります。
お家の台所の蛇口をひねると、名水百選にも選ばれた美味しい水が出てきます。本当に、お水がもの凄く美味しいので、主人の実家へお邪魔した時には、水ばかり飲んでいます笑 主人のお母さんがお茶を勧めてくれますが、お水がいいですと言って、お水をもらって飲んでいます。お母さんは「お水でいいの〜?」と、最初は遠慮をしているのかと思ったようなのですが、私が本当にお水を飲みたがっているのが分かると、呆れつつ、楽しそうに「そんなに美味しい?どうぞどうぞ」と笑って勧めてくれます。
そして、実家を後にする時には、空いたペットボトルにお水をもらって帰ります。
お母さんや主人の妹さんからお土産を持たせて貰い、名残惜しくお別れをして、行きより増えた荷物を抱えながら、「また近いうちに遊びに来れると良いね。」と、主人と新幹線の車内でビーバーをおつまみに金沢の百万石ビールを飲みながら帰ります。
大野には大野城や、城下町の情緒を残す街並みと昔ながらの寺町の風情がある、とても綺麗な所です。水墨画によく似合うレトロな風景がたくさん残っています。
寒い早朝に、町中の水路に雪解けの水が流れる水音の清々しいこと。所々に雪を残している黒い山々の美しい姿。
大野に行くたびに、たくさんのインスピレーションを貰っています。
今日も最後までお読みいただきまして、有難うございます。
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