北斎模写 『大鳳凰図』 岩松寺天井画 | 水墨画 八重桜日記  無二無三の世界を目指す旅をしよう

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水墨画家小嶋志津のブログです。墨を使い気運生動を生みだす伝統文化である水墨画の技法を次世代へ伝えるため貢献したいと思っております。
沈和年先生に師事。日美展水墨画一般部門準大賞受賞。作家部門入選等

葛飾北斎「大鳳凰図」模写 F30号

 これは私が尊敬してやまない、葛飾北斎先生の晩年の天井画「大鳳凰図」を墨で模写した作品です( 何年か前に描いたものです。)。

 

(北斎先生が好き過ぎて、勝手に先生と呼んでいます。どうかお気になさらずに。笑)

 
北斎先生の大鳳凰図は、長野県小布施町にある、岩松院(がんしょういん)というお寺の本堂の天井画です。

   なんと21畳敷もある天井画で、部屋のどこからみても鳳凰と目が合うことから、「八方睨みの鳳凰」とも呼ばれています。

完成は嘉永元年(1848年)。

北斎先生89歳の超大作です。

 

葛飾北斎の天井画「大鳳凰図」。本物はこちら↓↓↓

 


目が醒めるような極彩色、そして眼光鋭いイケメンの鳳凰です。羽の明るい縁取りや、丸い形を多様した模様、意匠を凝らした細部の描写等、とても個性的でインパクトがあります。配色に工夫があり、立体的にみせていますね。ド派手ですが、江戸の粋と気風の良さを感じさせます。さすが北斎先生です。

 

 

さらに面白いことに、この鳳凰の絵のどこかに「かくし富士」が描かれているのだそうです。北斎先生、粋な事をなさいます。

それにしても、一体どこにあるのか謎です。どこにあるのでしょうね??

 

 

 

 北斎先生の天井画のある岩松院HPはこちらです。↓↓↓

http://www.gansho-in.or.jp/

 

北斎先生が大好きなので、北斎先生の肉筆画など、折りに触れご紹介していきたいと思います。

お付き合い頂けましたら嬉しいです。

 

 
今日も最後までお読みいただきまして、どうも有難うございました。
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