枯れ葉(2023/フィンランド・ドイツ/81分)
アキ・カウリスマキが引退宣言を撤回して制作した映画。
カウリスマキ映画を観るのはレニングラードカウボーイズ以来かな?
画面の色遣いと構図がドストライク。
温度や湿度まで伝わってくるよう。
ラジオから流れてくるのはウクライナ侵攻のニュース、
なので現代の設定なんだろうけど、
ラジオは旧式、電子レンジも旧式、
ヒロインが持っている携帯はガラケー。
え、フィンランドってそうなの!?って一瞬戸惑ってしまった。
(けどアレよね、ガラカメのマヤがスマホ持ってたら違和感を持つのと同じで設定よね、きっと…)
枯れて散って朽ちていくのではなく、
散った後の萌芽を感じさせる「枯れ葉」。
冬の終わりに観るにふさわしい映画だった。
ヒロイン自宅のインテリアが素敵だった。。
カウリスマキの「労働者3部作」(「パラダイスの夕暮れ」「真夜中の虹」「マッチ工場の少女」)に続く作品らしい。どれも未鑑賞なので、機会があったら観てみたい。
カウリスマキ監督は小津安二郎に影響を受けたという。
小津映画、中学生の時に興味を持ったけど最後まで観られなかった記憶が…
中年になった今なら観れるかな。