唐突に始まるイタリアネタ。
旅する時に助けられるのが実際に体験した方の旅行記や口コミ。
私自身の体験もどなたかの参考になればと、備忘録を兼ねて書き留めておく。
2023年5月のナポリ旅行。滞在のうち丸一日をカプリ島観光に充てた。目的は「青の洞窟」。
今回の旅行はリゾートでのんびり…が目的ではないため、カプリ島訪問は計画外だったのだが、複数の方から「青の洞窟は行った方がいい!」と薦められ。聞くところによるとナポリから充分日帰り可能、かつ洞窟内に入れるシーズンは限られており、せっかく5月に行くのなら行っておくべき!と。
洞窟内に入れる条件は「潮の満ち引きのタイミング」と「前日と当日の天候」に左右されるらしい。洞窟に入れないならカプリには行かなくてもいいかな、というスタンスで、潮の満干を参考に候補日をいくつか定め、「入れそうな日があれば行く」ことに。
天気予報とにらめっこし、行くことを決めたのは前日の昼。
Capri.com でフェリーのタイムスケジュールを確認し、SNAV社の7時発のhigh speed ferryに乗ることにする。
(カプリ島行きのフェリーは複数の船会社が運行している。このCapri.comのスケジュールページは全ての船会社のスケジュール、空席状況が分かるので便利。チケットの購入も可能だが、料金とは別に15€の手数料がかかるので注意。)
朝早い便を選んだのは、洞窟の入場開始9時に一番乗りで到着するため。
出発時間やカプリ島内の交通などを計画するにあたって、以下の記事を参考にさせてもらった。(個人で青の洞窟に行かれる方は是非ご一読を!)
以下、当日の行動をざっくり時系列で。
06:00頃
ナポリの港、Molo Beverello (ベヴェレッロ埠頭)着。(フェリーの種類によって出港場所が異なるので注意)
チケット販売窓口は6時過ぎにオープン。片道チケットを22.5€で無事入手。青の洞窟入場料とチップ用の小銭を作るため、ここでは敢えて現金払いにした。
バカンスシーズンではないとはいえ、5月の土曜日の晴天の朝。チケット争奪戦になるのでは、という心配は杞憂に終わる。
6時過ぎのチケット売場。
07:00
定刻通り出航。2Fのデッキ席の状況は不明だが、1Fの室内席は3割程度埋まっていた。心配していた船の揺れは大きくなく、酔わずに済んだ。周囲を見ても船酔いしているような人は見当たらず。
お手洗いは男女別になっており、清潔。揺れは気になるが、ここで行っておいた方がよいです。(理由は後述)
07:45
予定所要時間(50分)よりやや短い45分で到着。
このカプリの港、マリーナグランデから青の洞窟まではバスで行くと決めていたので、迷わずバスチケット売り場へ向かう。テーマパーク並みに整然としているので、売り場も乗り場も分かりやすい。おかげで07:55発のバスに乗ることが出来た。
バス乗り場。案内や看板が随所にあり、観光客に優しい。
08:15
イタリアエクスプレスのサイトの記載に従い、アナカプリの中心「piazza vittoria」の次の停留所で下車。地元在住らしき人も含め、ほとんどの乗客がpiazza vittoria で降りてしまい、人影まばら。若干不安を覚える。
08:20
青の洞窟(Grotta Azzurra)行きのバスに乗り込む。他に乗客はおらずまたまた不安に…。
08:35
終点に着くも、やはり人影はなく…「本当にここ?それとも時間が早すぎた?」と周りを見渡すと、あ!崖下にボートが群がってる!!
崖下に続く細い歩道を伝っていくと、洞窟のすぐ脇の水際に着く。ここが陸路からのボート乗り場。
事前情報では9時オープンとのことだったが、この時間で既に入れるよう。(コンディション次第だと思うので、あくまでこの時は、と強調しておきます)
小ボートの船頭さんはこちらから呼びかけるというより、向こうから来るのを待つ感じ。我々2名の後ろから一人旅の人が来たらすぐ寄ってきて、3人で小ボートに乗り込む。小ボートは4人乗りのなので、ある程度数が揃うのを待っていたのかも。
08:45頃
小ボートに乗り、料金徴収船のもとへ。一人あたり15€を現金で支払う。(慣れないボートの上での支払いなので、ぴったりの額をすぐ出せるよう準備しておくとよいです)
小さな入り口から洞窟内へ。ボートでは体育座り、洞窟をくぐる時は横たわるような姿勢になるので汚れてもよい服装で。そしてミニスカートは避けた方が無難。
洞窟内部はドーム上になっており、そこを軽く一周して出てくる。入ってから出るまで時間にして4、5分。本当にあっという間なので、カメラ等の撮影準備は入念に。(私はあわあわしてしまって、ブレブレ動画しか撮れませんでした…。)
小ボートを下りる際に船頭さんにチップを渡す。確か2人で5〜6€。もっとくれと催促されたけど笑顔でスルー。チップって本当に難しくて、これが適正かどうかは不明。
崖上に戻り、アナカプリへ戻るバスを待ちながら景色を堪能…していたら、09:20発のバスに乗りはぐれた。乗客を下ろしたら即発車することもあるようなので注意!
次のバスを待つ間、再度海を眺める(それしかすることがない)。
港から来るボートが増えてきた。待ち時間はどの位になるんだろう。日差しが強いので、待つのも大変そう。すぐ船酔いする私、陸路を選択してよかったとしみじみ思う。
一方陸路も、中型の観光バスが立て続けに2台到着。事前情報通り、朝イチで行動してよかった!(イタリアエクスプレスのサイトには本当に感謝です…繰り返し書いちゃっていますが、関係者ではないです)
09:40
アナカプリへ戻るバスに無事乗車。
★アナカプリでバスを乗り換えるバスステーションには有料のトイレあり。だが、使用時間は朝9時からとの貼り紙があり、施錠されていた。また、青の洞窟そばの有料トイレも10時にならないと使用できないよう。朝早く洞窟に向かう方はカプリ行きの船内で済ませておくことをお勧めする。(マリーナグランデにもトイレはあるが、混むし有料。)
★カプリ島内のバスはほぼ時刻表通りに運行しているよう。時刻表はチケット売り場に貼り出されているので、写真に撮っておくと便利。時刻表通りなのはありがたいが、運転はかなり荒い。
★海から行くにしろ、陸からにしろ、小ボートに乗り移る必要がある。足を大きく広げられる服装で行くこと、海水に濡れてもよい足もとで行くことをお勧めする。
★海際に下りていく歩道の中程にごく小さな売店あり。しかし9時台はまだ開店しておらず。周辺には他に店はないので、水などは持参することを忘れずに。
★上記は2023年5月の個人の体験を書き留めたものです。少しでも、これから旅する方の参考にしていただけたら幸いです。