この国の総理大臣を決める。
「自民党総裁選」
が盛り上がっている模様です。
新総理を決定し、その下での解散総選挙がこの秋の既定路線。
元総理の息子が本命だとか、コバホークがどうだとか。散々に騒がれている。
脱派閥!だとか、40代の若手対決!だとか、いろいろといわれているようなのです。
でも、内情を細かく見ていくと、候補の背後に潜む
"キングメーカー対決!"
どうやらこれが真相の模様です。
バックのキングメーカーが誰なのかといえば、菅義偉元首相と麻生太郎元首相。
この2人による生き残りを賭けた激しい選挙戦。
こういうことなのだとジャーナリストの鮫島浩氏は解説するのです。
※参考:『コバホーク】進次郎キラー登場!東大財務省エリート小林鷹之「脱派閥選挙」の大ウソ』
後ろにいるのは老人でも、オモテ側のメンツは若くてフレッシュ!そんなイメージを演出できる。
もし小泉の息子が勝てば、そのまま麻生太郎83歳に政界引退の引導を渡す。これにより、新時代の到来!を強く国民に印象づけることが可能になる。
対する麻生太郎としては、小泉・菅包囲網を形成。各派閥から候補者を乱立させることで、決選投票に持ち込むのが「第一の戦略」。
そして1位と2位との決戦投票においては、乱立した候補者の票をコバホーク1人に集約。そのことで勝利を手にしようというのが「第二の戦略」。
これが選挙戦の構図であると解説するのです。
まあいずれにしろ、私の中での自民党は所詮はアメリカ民主党の傘下に過ぎません。
日本の課題とは今も昔も何も変わらず、ただ1つだけ。それはアメリカからの独立です。
誰が総理になろうと、自民党である限りはアメリカ従属・追従を続けることに変わりはない。。
小泉純一郎元総理が、長期政権の秘訣を聞かれた際に、
「それはアメリカに逆らわないことだね」
そんな風に述べていたことを思い出すのです。
■決定的か!?
世界の国々のアメリカ離れ、米ドル離れが加速する中、日本はまだまだ夜明け前の状況です。
1971年のニクソンショックにより、金とドルとの交換は停止されるに至りました。
その代わりに、アメリカドルにヒモづけられたのが中東からの石油。世界の国々は、石油を輸入するのなら、米ドルでの決済。
これを余儀なくされたのが、「ペトロダラー」といわれるこれまでの体制です。
協定があったのか、なかったのか、いろいろと言われてはいるのですが、サウジアラビアの石油を買うならとにもかくにも、アメリカドルが必要。
サウジはこの条件で石油を売る代わりに、アメリカからの潤沢な武器調達。さらにはアメリカ、及びアメリカ軍がサウジ王室を守護することを約束。
こうしてサウジが手にした米ドルは米国債へと投資されていく。
このペトロダラー体制が50年にわたって続けられてきたのが、これまでの経緯といえるのでしょう。
サウジアラビアは"中東の雄!"とでも言うべき存在で、産油国である湾岸諸国は右へ倣えで、こぞってサウジに追随する。
この協定が今月9日で終了したことがネット上で囁かれているのです。
サウジは協定を延長せず、今後は世界各国それぞれの通貨で石油の売買を行っていく方針であるとのこと。
※参考:『ペトロダラー合意を巡りざわつくSNS、サウジはドル建て取引を続けるのか?』
それは基軸通貨、国際決済通貨としての米ドルの地位の瓦解を意味している。
そしてそれは欧米が主導する世界の終わりの始まり・・・。
この流れがますます加速化することが予想されているのです。
欧米のメデイアは、悪の枢軸、テロ支援国家、こんな具合にイランを極めて危険な国であるかのように報じ続けています。
でも、イランが辿ったこれまでの苦難の歴史をヒモ解けば、どれだけアメリカとその胴元であるイギリスにやりたい放題やられてきたか?
このことが如実に分かるのではないかと思います。そしてそれは現在の日本の姿とダブってしまう・・・。
中東情勢は複雑で難しいとよく言われますが、越境3.0チャンネルの石田和靖氏が分かりやすく経緯を解説しています。
お時間のある時にでも、ぜひ一度、視聴してみてはと思います。
※参考:『【中東情勢】これはイランに対する西側諸国の新たな戦争か?』