コロナ騒動のかなり初期の段階において、
人工呼吸器をつけると、
「約9割」
の重傷患者が亡くなってしまう。
そんなニュースを目にする機会がありました。
※参考:『人工呼吸器を使用のコロナ患者、9割近く死亡-入院患者対象の米研究』
『NY州調査、人工呼吸器装着の重症患者「90%近くが死亡」』
アメリカで行われた調査報告で、コロナウイルス患者約2600人を調査した結果から、呼吸器と致死率の
"想定外の関係"
が判明したと記事は伝えていたのです。
ニューヨーク市とロングアイランドなどにある12の医療機関に、2020年3月1日から4月4日までに入院した患者の中で、人工呼吸器をつけた場合の死亡率は
「88%」
65歳以上の高齢者が人工呼吸器をつけた場合の死亡率に至っては何と「97%」で、生存率はわずか3%。
記事では、女性よりも男性の方が致死率が高かったと報じられているのです。
肺炎を起こし、心肺機能が低下すると、死を招いてしまう!
こうしたことから人工呼吸器が装着されるのでしょうが、それが逆に
"仇"
となってしまう。そんな調査結果を記事は伝えていたのです。
この報告を受け、コロナウイルスとはそれほど強悪なものなのだ!とか、基礎疾患のある高齢者にとってコロナ感染は致命傷なのだとか。
人工呼吸器を装着しても、ウイルス増殖のスピードには敵わなかったとか。
ここぞ!とばかりに、新型コロナの殺傷能力。その高さを喧伝する声が支配的だったと振り返るのですが、私には到底そのようには思えない。
そこには「依存」と「自力」の関係が潜んでいるのではなかろうか?
当時も今も、変わらずにそう思っているのです。
■依存が招くのは!?
私たちの体は、自力での呼吸を一たび放棄してしまうと、急激にその能力が低下していくことが指摘されています。
呼吸器が肺の代わりをしてくれるのだから、
「後は任せた!」
そんな感じで、自ら心肺を動かす努力を放棄してしまう。致死率の高さは、このことが理由ではないかと説明されるのです。
余計な手出し、甘えや依存体質。そんな言い方がありますが、外部依存が過ぎてしまうと、急激な機能低下を引き起こしやすい。
このように解説されるのです。
ライオンが成長した子ライオンを千尋の谷に突き落とす行為は有名ですが、それは残酷でも何でもなく、我が子を愛するがゆえの行為と解説されます。
自分で頑張れ!あとは自力で何とかしろ!
依存は命を縮める結果を招きやすい、このように思う次第です。
■サボりの温床!?
アトピー性皮膚炎の症状に際して、ステロイド剤を使うことは一般的な治療法といえるでしょう。
ステロイド剤の正式名称は、『副腎皮質ホルモン剤』なのですが、でもそれは本来、副腎から分泌されるものであって、炎症やアレルギーなどを抑えるための物質と解説されるのです。
生きるために欠かせない物質なのですが、それをクスリなどの外部の力に長期にわたって依存してしまうと、副腎は自らこのホルモンを分泌する努力を停止してしまう。
ステロイドは依存性が高くキケン!といわれる理由は、自らの力で分泌する努力を放棄してしまうことにこそある。
外部への依存度が高まるにつれ、体は弱体化の一途を辿っていく。それは自然界の法則ではないかと思うのです。
標準的な体格の20代男性。その筋肉の割合は約40%といわれています。
女性は35%と言われますが、それが70代になると、23~26%にまで減少することが分かっているのです。
老化による筋肉の減少率は1年間で、およそ1%。でもそれが、
「寝たきり状態」
に陥ってしまうと、信じられないようなスピードで減少していくことが分かっているのです。
トイレもベッドの上でするようになると、わずか1日で0.5%もの筋肉が失われてしまう・・・。
たった2日で1%。それは1年間の減少率に相当することが指摘されるのです。
面倒でも、辛くても、自分の力で必死に体を動かすことが大切になる。
口から食べものを摂れなくなったら死期が近いといわれる理由も、栄養補給を点滴などに
頼ってしまえば、消化器官の活動は急速に低下していくから。
そうなってしまえば、元に戻りにくくなることが解説されるのです。
自分で動き、自分自身に適度な負荷をかけながら生きること。
外部のモノに全面依存するのではなく、自力を高めることこそが大切になるというわけです。
人が肥料という凝縮した栄養のカタマリを与えてしまうと、作物は自ら根の充実を図る努力を放棄してしまうのです。
作物からしてみれば、上げ膳・据え膳状態なわけだから、必死になって根っこを伸ばす必要が一切なくなっていく。
エサは探すものではなく、もらうモノ。こんな感じで完全な依存体質ができ上ってしまうのです。
そうなると肥料の効果で、地上部分ばかりが肥大化して、地下部分は極めて貧弱・・・。
このようなアンバランスな状態になり果ててしまうのです。
そうなると少しの風でも、バタバタと倒れてしまう。倒れることに加えて、虫や病原菌などにも簡単に蹂躙されやすくなっていくのです。
文明の発達は、私たちに便利さと豊かさをもたらしてくれました。
車・掃除機・洗濯機・冷蔵庫などは本当にありがたい文明の利器といわねばなりません。
でもそうであるからこそ、ありがたいと思うからこそ、私たちはより意識的に自分自身の体を動かす努力を怠ってはならないと思うのです。
コロナウィルス騒動においても、終始一貫、無視され続けてきたのは、私たち自身に本来備わった
「自然治癒力」
の存在です。
"○○が効いた!"、"松葉茶だ!"、"イベルメクチンだ!"
こんな感じで騒ぎに騒いだワケですが、外部の何かに頼るのではなく、私たち自身に天然自然に備わった
"内なる力!"
そこにもう一度焦点を当ててみたいと思うのです。
自然界は寸分の狂いのない世界。肥料も農薬も一切使わない・自然栽培の巨匠の言葉です。
私たちの体も自然界の一部なのだから、本来は完全で寸分の狂いのないはずのもの。
問題は、その内なる力を自らの手で低めてしまうのか?それともどこまでも高めようとするのか?
その選択ではないかと思うのです。
高めていく際のポイントは、新鮮な空気、自然でムリのない食事、そして私たちの心と体にとってマッサージ師でもあり、建築家であるはずの
「陽光」
そんな思いを込めて、今後もブログを綴っていこうと思います。
■参考文献