天然オイルと美肌の関係・角化からヒモ解く自然派美肌推進考! | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

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角質層が、

肌の自然な美しさを

「守ってくれている」

よくいわれる事がらです。

角質と角質との間には、ナチュラルモイスチャーファクターこと略して、

“NMF”

と呼ばれる天然保湿因子が、肌に潤いとハリとみずみずしさを与えてくれている。

美肌実現のポイントは、角質層をどれだけ自然の状態に保つか?ココにかかってくるというわけです。

でもそこに、合成界面活性剤を使ってしまえばどうなるか?

別名、“乳化剤”ともいわれるこの物質を使ってしまえば、角質層は破壊されていく。NMFも雲散霧消となってしまう。こうして、

「乾燥肌、シワやシミ、たるみやくすみ」

といった“負の連鎖”の引き金を引いてしまうわけなのです。

私たちの体は、口と鼻の2ヶ所以外に、体内には何も入ることができない。そんな構造になっています。

皮膚からも角質層に阻まれて、水分もあらゆる美容成分も体内に入り込むことができない。

これが人の体の自然です。

でも合成界面活性剤は強力な薬剤の作用で、この大切な角質層を脆くも壊してしまうのです。


こうしたことから、ナチュラルコスメ、無添加化粧品などの合成界面活性剤を使用しない!

こうした商品に人気が集まっているのですが、中には、

“オリーブオイル、ホホバ油、馬油”

などの天然の油成分を使って、保湿を心がける人も少なくないのです。

でもいくら自然のオイルだからといって、塗れば肌に良いのかといえば、話はそう単純ではない。

自然の油が良いというのなら、原油だって良いことになってしまうのです。

自然な皮膚の仕組みを知らないと、肌に良かれ!と思っていることが大変な

「逆効果!」

になってしまうケースだって少なくないのです。



■献身的犠牲?
私たちの肌は、主に3つのパートから構成されています。

一番下が「皮下組織」で、コラーゲンがひしめく脂たっぷりの成分で構成されています。

その上が「真皮層」で、その真皮を守るように積み重なっているのが、「角質層」です。

角質層があることで、異物を遮断。そして、体内の水分が蒸発することを防いでいる。

このような仕組みになっているのです

でも、そこに合成界面活性剤を使ってしまうと、角質層が破壊されていく。

一番外側でヨロイのように異物を遮断し、水分の蒸発を防いでいる角質が薬剤によって崩れ去ってしまうのです。

強力な浸透性を持つ合成界面活性剤は、防御器官の角質層を次々に破壊して、私たちを

「無防備」

な状態へとおとしめてしまいます。

でもこの惨状を前に、私たちの体は指をくわえて黙って見過ごす。そうしたマネは決してしないものです。

体は、どんなヒドイ目に遭ったとしても、最後の最後まで私たちを守ろう!としてくれる。

献身的な犠牲を惜しまないというわけです。

壊された角質層を修復しようと、懸命になって皮膚の新陳代謝を

“早めよう!”

このような具合に対抗策を採るのです。

■赤ちゃん肌とは?
角質と真皮層との間に新たに生まれる、

「皮膚細胞」

それがドンドン上へ上へと押し上がっていく。その過程で、細胞の中の核が抜けていき、死んだ皮膚細胞になっていく。

細胞核が抜けてしまった、死亡した皮膚細胞。それが新たな角質層を形成する。これが、

“角化”

と呼ばれる現象です。これを28日間周期で、すべての角質層が入れ替る状態がターンオーバーと呼ばれているもの。

そのことで、角質を常にアップデートして、新たな危機に耐えられるように新陳代謝を止めないわけなのです。

でも合成界面活性剤などにより、角質層が不自然に破壊されてしまえば、このターンオーバーの周期を早めざるを得なくなる。

壊れた角質層を元の自然な状態に戻そうとスクランブル、

「緊急対応」

で危機を凌ごうとするのです。

超特急の作業となるので、どうしても構造が粗くなり、突貫工事のような状態になってしまう。

皮膚細胞の核が抜け切らない、生きた状態のままで、角質層を形成せざるを得なくなってしまうのです。

それはそもそも人の体の自然とは違うもので、不自然な肌の姿になってしまう。

実際に赤ちゃんの肌は“プルプル肌”といわれますが、角質を見てみると全部が死んでいて、見事なまでに角化されている。

急造の角質層ではムリがどうにも生じてしまい、

“くすみや黒ずみ、シミ、シワ”

などの温床になっていきます。

合成界面活性剤入りのシャンプーやコスメを使えば使うほど、肌の劣化は進んでいき、本来の素肌の美しさとはかけ離れた。

そんな姿になってしまうのです。

この物質の入ったモノを、洗面所や浴室、台所、そして化粧台やポーチなどから可能な限り排除すること。

美肌実現のためには、このことが不可欠になるのです。

 


■抗酸化力とは?
合成界面活性剤の危険は知っている。だから自然のもので肌の潤いを

「保つようにしよう!」

このような方も少なくありません。そこで馬油、ホホバオイル、オリーブオイル。これらを使っている方もいることでしょう。

特にオリーブオイルは、“食べる化粧品!”なんて言われたりもして、抗酸化力が強いから良い!こう礼賛する向きもあるのです。

でも、そもそも角質層とは、死んだ皮膚細胞。

死んだモノに対して、抗酸化力を発揮しても何の意味もない。それどころか、害悪にもなりかねない。

そんなリスクだってあるのです。

『ウソつく化粧品』(フォレスト出版)の中で東京薬科大学研究所所長の小澤貴子氏は、角質層の形成に

“肌の酸化は欠かせない”

と指摘した上で、

「皮脂の脂肪酸が酸化して、皮膚に対して程よい刺激になることで、角質層が死んでいくことを促します。すると皮膚の内側ではいそいそと新しい皮膚細胞が作り出され、皮膚の表面の角質層はより強靭性を増すので肌が丈夫になったと感じるようになります」

と述べているのです。

つまり健全な角質層の形成には酸素に触れさせ、あえて酸化させることが大切になる。 

自然の油だからといって安易に使ってしまうと、角質層の角化を妨げる要因となり、生きた皮膚細胞が角質層を形成してしまう事態を招きやすい。

それは『角化不全』と呼ばれているのです。

抗酸化力が強い油だからといって、良い!ことには決してならないもの。 

肌には何も使わず、あえて酸素に触れさせることが美肌実現には欠かせない。

こういうことになるのです。
 
■至高の化粧品とは?
合成界面活性剤もダメ、自然の油もダメ。

そうなると美肌実現のためのポイントは何になるのか?ココで注目して頂きたいのが、

「皮膚常在菌」

です。私たちの皮膚の上に、約200種類、計1兆匹も生息している、常在菌たちの活動を促進してあげることが大切になるのです。

常在菌たちは、私たちの体の内部から分泌される皮脂や剥がれた角質層などをエサにして暮らしています。

その際、リパーゼと呼ばれる酵素を分泌して、皮脂を脂肪酸や脂肪酸グリセリンに変換しています。

これにより肌の上が常に弱酸性の状態を保たせている。肌の上が弱酸生になることで、アルカリを好む

“白癬菌や黄色ブドウ球菌”

といった病原菌の繁殖を許さない!このように守ってくれているのです。

常在菌の働きで、脂肪酸や脂肪酸グリセリンが作られると、脂成分である皮脂が水と混じりやすい状態になる。

その状態で私たちが汗をやんわりかいていくと、汗の水分と脂肪酸とが混ざり合い、天然で最高の

「至高のクリーム」

が皮膚の上に乗った状態になるのです。

保湿力が高く、ツルツル、スベスベ、透明感のあるクリアなお肌を実現できるというわけです。

さらにこの汗と脂肪酸が混ざった状態によって肌が酸化すると、マイルドな刺激物となり、皮下の皮膚細胞の

「角化を促進」

してくれる。それによって健康に角質層が保たれ、ハリのある瑞々しいお肌作りが可能になっていくのです。

角質層を健康に保つには、合成界面活性剤や天然のオイルなどを使うことなく、皮膚常在菌たちの活動を活発にしてあげること。

決して洗い過ぎたりすることなく、また毎日汗をしっかりかく!ことが常在菌を元気にする大切なポイントになるのです。

合成界面活性剤などは使わず、肌の手入れなどは極力行わない。肌のことは

“肌に任せる”

このことが美肌実現のカギになる、こういうことになるのです。

化粧品会社は、コラーゲンやセラミド、ビタミン配合など、美容成分を強調して商品を売ろうとしてきます。

でも、皮膚に栄養を与えたければ食事から摂る以外に方法がないのが現状です。

お米、味噌、野菜といった伝統食を中心に体に栄養分を補給してあげることで、皮脂が活発に作られ、常在菌たちが天然美肌成分を作り出してくれるので、ぜひ参考にしてみて!

■参考文献

 

 

無肥料無農薬米・自然栽培と天然菌の味噌・発酵食品の通販&店舗リスト

 

 

 

自然食業界キャリア15年のOBが綴る

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