「根拠のないこと」
証拠がないにも関わらず、広く信じられていること。
世にはたくさんありますよね。
新コロウイルス騒動などは、まさにその典型例ではないかと思っているのです。
イタリア保健省参与のワルテル・リッチアルディ教授は、イタリアのコロナ死亡者の
“88%”
はコロナウィルスが原因で死亡したものではないと述べました。
コロナが原因ではないのに、どうしてコロナ死にカウントされているのかといえば、
『PCR検査』
この検査で陽性判定を受けたら最後、後は全部コロナのせい。
その後交通事故で死亡しようが、ガンや心臓病、脳卒中で死のうが、すべてコロナ死となってカウントされてしまう。
国やマスコミが盛んに垂れ流す死亡者情報などは、全世界的に
“信用ならない”
こうしたものといえるのです。
実際にいまだ新型コロナウイルスは分離すらされていない。分離されてもいないのだから、このウイルスに病原性が本当にあるのかどうかすら分っていない。
第一、実験用に遺伝子を増幅させる目的で開発されたPCR装置がどういうワケだか、ウイルス診断の根拠になってしまっている。
実に不可解で根拠が少なく乏しいにも関わらず、ただひたすらコワイ!コワイ!と繰り返されているのです。
中世ヨーロッパにおいて、ドレスを汚さない。このことを目的に、ハイヒールは開発されるに至りました。
この時代、人々は当たり前に道路に汚物を捨てていたことが言われているのです。
都市に人口が集中するようになり、汚物の処理に困った人々は、道路や川などにそれを投げ捨てていた。
近隣の人々に宣言さえしておけば、2階から道路に落とすことまで許されていたといわれています。
道は汚物で溢れかえり、女性が歩くにもドレスやスカートの裾を汚してしまう。厚底靴で対策を施したケースもあったようですが、それではどうにも見栄えが
「悪い・・・」
そこで見た目にも美しく、洗練された印象のハイヒールを開発した。このようにいわれているのです。
日本では高下駄なんかがありますが、あれはヨーロッパとは違う理由で履かれていたようです。
日本人は田畑に汚物はバラ撒くけれども、道路には決して撒かない。高下駄は、身長を高く見せたり、目線を上げることで見通しを良くしたり、バンカラ気取りでイキがったり。
こうした理由で履かれていたようです。
それはさておき、汚物がいつも道に転がっているような環境、さらに河川に投げ捨てられるようなありさま。
それらは当然、感染症の
“発生源”
になっていきます。
都市化が進むにつれ、ペストやコレラなどの感染病が猛威を奮うようになりました。こうして、多くの人が亡くなっていったのです。
ペストやコレラなどの原因は、 菌にある!私たちはこのように教わってきましたが、果たしてそれは本当なのか?
疑ってみる必要は充分にあると思います。
人口密集による劣悪な環境が生まれると、そこに伝染病が蔓延する。
これは歴史の法則とも言えますが、果たして菌が悪いと断定できるのかどうか?
道に汚物を垂れ流すような汚染された環境。感染症の原因は汚染された環境にこそある。
ハイヒールの事例を思うにつけ、こうした疑問が湧き上がるのです。
イタリア北部はコロナ感染による被害が集中したエリアといわれています。なぜここに集中したのかといえば、
「気候条件と環境汚染」
の問題があると説明されるのです。
イタリア北部は産業革命以降から、著しく工業化が進んだ地域。そしていま現在は、“ヨーロッパの中国”と言われるほど、大気汚染が深刻なエリアになっているのです。
気候条件はとえいば、地中海沿岸の乾燥地帯で、夏場は特に乾燥することが知られています。大気汚染と乾燥とによりウィルス性肺疾患の被害が相乗的に高まった。
このように指摘する声だってあるのです。
またアメリカのコロナ感染の中心はニューヨークといわれ、そのほとんどが低所得者層の多い地域。ブロンクスの住人たちといわれていますが、大部分が滞在許可証のない不法移民であって、日々の仕事に困るような人々。
当然、栄養面、環境面などで健康状態に問題を抱えやすいエリアといえるのです。そして実際に、彼らの死亡率が最も高かったことが報じられているのです。
感全症の原因は菌やウイルスなどの有害微生物にあり!
現代医学はそう盛んに主張するのですが、それはあくまで1つの仮説に過ぎません。
別の説では、人の体内環境が悪化していけば、それに応じて病原菌などの微生物が沸き出てくる。
前者は、「病原感染説」
後者は、「内部環境説」
このようにいわれているのですが、そのどちらが正しい説なのか?については、いまだ決着がついていないのが現状です。
ただ単に、ウイルスが悪い!現代医学がそう一方的に決めつけているものに過ぎず、正直言って根拠があまりに不足している。
コロナ騒動に日々悩ませられる私たちは、本当に菌やウイルスが悪いのかどうか?私たちの側にこそ、原因が
“あるのではないか?”
このように考えてみる必要があるのではないかと思っているのです。
今回は、根拠の乏しい『迷信』について考えてみることで、
医者を遠ざけ、クスリを拒む。
そんな生き方のヒントについて述べてみます。
■冷やす?温める?
自然食業界に在籍していると、
「体を冷やす食べものと体を温める食べもの」
とがある。このような主張する人がいます。
その説によると・・・、
南国で採れた野菜や果物は、
体を冷やす
北国で採れた野菜や果物は、
体を温める
地下で育った大根やニンジンやゴボウやカブは
体を温める
地上で育ったトマトやキュウリやナスは
体を冷やす
このようなコトがまことしやかに言われているのです。
なんとなく説得されそうにもなるのですが、その根拠になるはずの
「基礎体温」
これについての調査データなどが、あるのか?ないのか?調べてみても、一向に根拠となるモノが出てこない。
果たして、この説は一体、何なのでしょうか?
体を温めるのか?冷やすのか?その根拠となるデータや研究論文などを探しても、何もない。
そう主張する人に直接、問い質してみても、答えられない。
体温を計るだけのカンタンな調査のはずなのに、行われているような
“気配すらない”
裏づけも根拠もない説が主張され、蔓延し続けている。いわば、自然食業界の“都市伝説”のようなものといえるのでしょう。
でもこの説を強く信じて、食べものの良し悪しをジャッジする。
そうした人も少なくないのが現状です。
■判断基準は何?
この世のすべての現象を科学が解明できるとは思っていません。
でも、科学で容易に真偽を解明できそうなモノに対してまでも、
「フタをしてしまう」
フタをした状態で、良し・悪しを主張し続けている。この姿勢には正直、納得がいかないわけなのです。
主張するならするで、きちんとした裏づけがなくてはなりません。そうでないと、多くの人が迷い、間違った結果を招いてしまいかねない。
食の専門家を称するのなら、最低限の裏づけは必要ではないか?と思うのですが、どうでしょう?
単なる推論だったり、個人的な見解として述べるなら、それがハッキリ分かるように前置きがなければなりません。
でも、前置きもなく、あたかも絶対的な真実であるかのように、
“それは体を冷やすからダメ”
“それは体を温めるから良い”
こんな感じで主張されていることには、到底納得できないのです。
南のものであろうと、北のものであろうと、冷えたものを食べれば、体温は下がります。
反対に、温かいものを食べれば、体温は上がります。
でもそれは一時的なものであって、しばらくすれば、脳の体温中枢が設定した
「基礎体温」
に戻るものです。
地中から採れるから体を温めるはずのニンジンだって、ジュースにして飲めば、一時的に体は冷えるはずなのです。
体を温めるから良い、冷やすからダメ、そんなことを言うのではなく、
・農薬が使われているのか?
・タネは汚染されてはいないか?
・肥料はどんな種類のものなのか?
こうした安全性について問うことこそが、食のプロが重要視するべきことがら。
“自然食”というのだから、良い・悪いで判断するのではなく、
「自然なのか?不自然なのか?」
他の何は差し置いても、このことをまず最初に問うことが大切ではないか?
このように思っているのです。
■アルカリ性食品って何?
また食品業界に根強く残る都市伝説の1つに、食べものの
「酸性・アルカリ性」
の問題もあります。それによると・・・、
酸性の肉などを食べれば、体液は酸性に傾いていく。
反対に、アルカリ性の梅干しなどを食べれば、体液はアルカリ性に傾いていく。
このように酸・アルカリで食べものの良し・悪しを判断する。このような指導を行っている食養術もよくあります。
でも、人の体の約60%は水分で、体液は常に
“弱アルカリ性”(PH7.35~7.45)
に保たれるように仕組みが整えられていると説明されます。
アルカリ性が良いなんて思われがちですが、PH8.0で死亡となります。
酸性の方はというと、PH6.8で死亡となります。
私たちの体はどちらかに極端に傾かないように、常に一定を保つようにできている。
食べものの酸性・アルカリ性を語ることは全く意味がないものといわねばならないのです。
食べものを代謝する際に、酸を発生することがいわれています。
でも、スグに腎臓に送られ尿から体外へと排出されていきます。また肺からも呼吸で排出されているのです。
それでも余った酸については、腎臓で「重炭酸イオン」といわれる物質に吸収され、炭酸に変えられる。
そのことで、体液を弱アルカリ性に保っている仕組みが私たちの体には備わっているのです。これが、
「人体恒常性」
といわれるもの。
食べもので体液が左右されることなど起こり得ないと解説されるのです。
食べものの酸性・アルカリ性。この説の発端になったのがスイスのグスタブ・ブンゲという生理学者。
ブンゲは食品が体で分解されて、エネルギーに変えられる。
「炭化水素の酸化現象」
この点に着目しました。
そこで食べものを燃やしてみることで、酸性かアルカリ性かの判定をする実験を始めたことが伝わっている。
それが食品の酸・アルカリを語る際の根拠になっているようなのです。
梅干しで考えてみれば、食べるときの状態は「酸性」。
でも、火で燃やして灰になった状態をみると、「アルカリ性」。
これを根拠にして、あんなに酸っぱいはずの梅干しがどういうワケだかアルカリ性食品になったのです。
でも、体のエネルギー生産と火で燃やして灰にすることとは違うものです。
今の科学では、食品の酸性・アルカリ性については
「明確に否定」
されているのです。
そもそも私たちは灰にした梅干しを食べるわけではないし、食べものを胃に送れば、
“強酸性の胃酸”
によって、溶かされてしまいます。
食べものに色をつけ、語ること自体に意味はない。酸性食品だから体に悪く、アルカリ性食品だから体に良い。
くれぐれも、こうした類いの情報に惑わされないようにしたいものです。
それよりも使われた農薬や肥料の問題の方がずっと大切。食材選びの際はぜひ、
「安全性を重視」
して選んでもらいたいなと思っています。
■参考文献
・『冷え性対策!本当に体を温める食べ物・飲み物を見分けるコツ』
■無肥料無農薬米・自然栽培と天然菌の味噌・発酵食品の通販&店舗リスト
■自然食業界キャリア15年のOBが綴る