トクホの豆乳と普通の豆乳・飲むならどっち?食とクスリの決定的な違いに迫る! | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

自然食業界歴15年の管理人が1日10分で医者にもクスリにも依存しない自然食実践術を公開。衣食住、生活環境、医を含めた医者ギライ・クスリギライのあなたに贈る!実践術をブログで毎日公開中!

「トクホの豆乳と普通の豆乳」

 

トクホの方には、


“整腸効果が!”
“コレステロールを低下!”


 

などと書いてある。

しかも、

「人間ドック協会推奨品!」

このような文言が太字で目立つように書かれている。

さらには、1日の目安は

“200ml”

といったように、用量の目途まで記載されている。

一方のトクホではない豆乳には、何の

「記載もない」

このどちらかを選ぶとするなら、多くの人が

“トクホ”

の方を選ぶのではないでしょうか?

同じ豆乳をどうせ飲むなら、

整腸効果があった方が良いし、コレステロールだって気になるわけだし。

さらに人間ドック協会が

「イチオシ☆」

しているのだから、コレを選ぶより

“他にない”

こうして多くの人がトクホ商品を購入しているのです。

トクホには何だか良さそうなイメージがあるわけですが、これは一体

「何なのでしょうか?」

それは本当に私たちの健康な毎日に、

“役立つ”

ものなのでしょうか?


そこで今回は「食べ物の機能性」について考えることで、

医者を遠ざけ、クスリを拒む。

そんな生き方のヒントについて述べてみます。





■薬事法に抵触?
トクホとは

「特定保健用食品」

の略語で、

“ヤセる!”

“キレイになる!”

“お通じが良くなる!”

このような食品の

「機能性」

を備えた食品や飲料のこと。もしくはその可能性が高いもののこと。

 

その機能性に国が

 

“お墨付き”

 

を与えた食品、このようにいえるでしょう。

本来食べものに、そのような機能はないワケだから、

 

お墨付きがないままに宣伝し、販売してしまえば、

 

「薬事法違反」

 

に該当する。

 

このようなことになるのです。

 

でも、トクホの認可を得られれば、


いつまでも

“若々しく!”

減量効果があるのでダイエットの

「お供に!」

このような宣伝文句を用いての販売が可能になる。

 

食べものはクスリではないから、本来は薬事法に抵触するものなのだけど、

 

科学的な証明があるので、特例として、

 

“認める!”

 

こうした食品群をトクホと呼ぶわけです。

 

いかにも体に良さそう!

 

そんな印象を買う側に与えることが

「できてしまう」

このことから、さまざまなトクホマークの食品が認可され、売られているのです。


■明確な境界線
そもそも食べものと医薬品とは、

「生理作用」と「薬理作用」

の違いによって分類されています。

食べものには大きくいって2つの働きがあるといわれ、

1つ目が、

エネルギーや栄養素の働き

2つ目が、

嗜好面での働き

このように整理することができるのです。

お米には糖分が豊富に含まれていて、それを食べることで、

私たちの体は最小単位の

“ブドウ糖”

にまで細かく分解していきます。

このブドウ糖をエネルギー源に、私たちは脳を働かせ、

筋肉を動かし、臓器を正常に活動させている。

皮膚や骨はタンパク質を主な材料にしていますが、そのタンパク質を

供給してくれるものが食べもの。

通常の生命活動に必要な働きをすることから

「生理作用」

と呼ばれているのです。

一方、

 

医薬品の方は、どんなにそれを飲んでも、

脳や筋肉を動かす材料、皮膚や骨を作る材料には

“なり得ない”

でも、特定の症状を抑えたり、和らげたりする働きが備わっている。

発熱に際して、熱を下げるといった

「薬効」

をクスリは含んでいる。

消炎鎮痛剤には炎症や痛みを抑える薬効が配合されている。

このように特定の症状の緩和に役立つ作用を

「薬理作用」

と呼ぶわけです。

生理作用と薬理作用の間にはこのような明確な違いが存在している。

つまるところ、食べものには、

“生理作用はあるけれども、薬理作用は存在しない”

クスリには、

「薬理作用はあるけれども、生理作用は存在しない」

このように分けることができるのです。

薬理作用があることの意味は、体の自然な働きに対して、

薬効の作用をもって

 

「介入する」

 

このことを意味しています。

そのため、作用が上手に働かず、思わぬ

“反作用”

を引き起こすリスクがクスリにはつきまとうものなのです。

薬理作用のあるものには必ず

「副作用」

の危険性がある。

このため医薬品には必ず処方箋などの

 

“添付文書”

 

が添えられる決まりとなっている。

朝晩2回とか、幼児は1回とか、副作用はこうであるとか、運転は控えるとか、

このような注意事項が必ず添付されるわけなのです。

お米には薬理作用がないからこそ、たくさん

「食べられる」

もしお米に血圧を下げる!などの薬理作用があるならば、

ドンぶり飯などはあまりにキケンで、

 

とても、

“食べられない”

ことになってしまう。


食べるごとに血圧が下がってしまえば、低血圧に陥って、

生命の

「危機」

を迎えることになってしまう。

食品には薬理作用がないからこそ、量をたくさん食べられる。

 

こういうことになるのです。

食べものの生理作用、そのもうひとつとして挙げた、

“嗜好面”

とは、美味しいとか味わい深いとか、そうしたことを意味するもの。

 

食べものには、心を

 

「豊かにする」

 

こうした大切な役割も、同時に備わっているからです。

解熱剤って

 

“美味しいよね”

とか、

消炎鎮痛剤って

 

「味わい深いよね」

などといった具合にはならないのが通常です。

 

薬理作用を持つ医薬品に、嗜好性は

 

“存在しない”

もし嗜好性が備わっているのなら、キケンな事態に陥りかねない。

下痢止め薬があまりにウマイから、24錠全部

「食べちゃった!」

こんなことにならないように、医薬品には嗜好面を含めた

生理作用が

“備わっていない”

こういうことになるのです。


このように、食べものとクスリとの間には厳密な

 

「境界線」

 

が引かれているわけなのです。





■不都合な部分は?
トクホとは、

いわばクスリと食べものの

「中間」

に当たるもの、このようにいえると思います。

生理作用も薬理作用も、どちらも中途半端に

“備わっている”

そのため薬理作用が強力になり過ぎないように、

トクホの豆乳には

「1日200mlが目安」

といったように、用法用量が記載されるというわけです。

お茶やコーヒー、青汁や野菜ジュース、コーラなど、

 

トクホの約60%は

“飲料”

といわれますが・・・、

 

でも、

おそらくそんなものを1、2本飲んだからといって、何の薬理効果も

「期待できない」

ように思われます。

それらはいずれも食品であって、

本来、薬理効果などはないはずのもの。

またはあったとしても、ごくごく

“微量なもの”

に過ぎない。

 

このように言えるのです。

例えば、野菜のニガウリには血糖値を

「下げる」

効果があるといわれています。

ラット実験で約5週間、粉末ニガウリを食べさせてみたところ、

 

ラットの血糖値が

“約30%も低下した!”

こうした研究報告があるからです。

この結果して、健康食品会社は、

「血糖値に効果!」

なんて大々的に言うのでしょう。

でもこの実験にはカラクリがあって、ラットが1日に食べたニガウリの量を

体重50キロの人間に換算してみると、何と、


“9.5キロ”

1本のニガウリの重量は200gくらいだから、

1日に

「45本」

それだけのニガウリを完食してこそ、初めて血糖値が30%低下する。

このように考えなくてはならないのです。

にも関わらず、

“痩身効果が!”
“血糖値の改善が!”


このように事実を大幅に省略して、30%のところだけを

誇張して

「宣伝する」

こうした類いが実に

“多い”

と指摘されているのです。

ニガウリなどは比較的少ないのでしょうが、45本も食べれば相当程度の

「残留農薬」

 

も一緒に食べる結果を招きます。

トクホ商品の茶葉にかけられた大量の農薬については

一切

“言及されない”

またトクホ商品には様々な添加物も入っていますから、

効果よりもそれにまつわる害の方が、正直

「心配」

いずれにしろ、そんな程度のモノと思っておいた方が

“無難”

ではないかと思う次第です。

もし本当に強い薬理作用があるのなら、

 

当然、同等の

「副作用」

のキケンがつき纏います。

トクホの豆乳と普通の豆乳、どちらかしか選べないとするならば、

 

私なら間違いなく

“普通の豆乳”

の方を選ぶ。

ベストは無農薬・無添加の豆乳、このように思う次第です。

とかく世に溢れる健康商材は、

 

「メリット」

 

ばかりを大げさに宣伝し、デメリットについては

 

一切

 

“触れない”

 

このような共通した明らかな傾向が見られるので、

 

「無視」

 

するのが一番ではないかと思っているのです。



■ムゴイ事例・・・
『健康食品のウソ・ホント』(講談社)の著者・高橋久仁子氏は

豆乳を製造するメーカーで、

 

「トクホの豆乳とトクホでない豆乳」

この両方を販売している会社に、取材を行ったエピソードを紹介しています。

トクホと非トクホの違いはどこに

“あるのか?”

と尋ねたところ、


「いやあ、どちらも同じですよ。トクホ豆乳は申請して許可されたからトクホマークをつけて売っているだけです」


このような答えが返ってきたと述べているのです。

それらは、栄養上、健康上、機能上の問題ではなく、

 

単なる

“販売促進”

用のツールに過ぎない。

トクホとはこの程度のモノと思った方が良さそうです。

また高橋氏は同著の中で、

サプリなどのコラーゲン摂取による

 

「美肌効果」

 

の真偽を、それを販売する会社に質問状を送った話を紹介しています。

1社目には、

『飲むたびにうるおいを』というのはどういうことか?と尋ねたところ、


「文字通り、飲んで頂いて喉をうるおしてほしいという意味です」


という返答だったそうです。

また別の会社に

『おいしくうるおう』とはどういうことか?と尋ねたところ、


「止渇作用によって喉をうるおします」


と回答された模様です。

その上で、


「いずれの回答もうるおうのは「喉」であり、「肌」にはひと言もふれていません。「うるおい」「うるおう」などの文言を配して広告していながら、このような答えが返ってくるのです。

 

なるほど、「肌がうるおう」は消費者側の勝手な解釈なのでしょうが、“コラーゲン神話”に便乗して販売しているととられても、仕方がないのではないでしょうか」


と健康食品の真相を警告しているのです。

 

 

 

■食べものとクスリ

私たちは、薬効の強い

 

「ワサビやショウガ」

 

などを大量に食べてはならないことを本能的に

 

“熟知”

 

しています。

 

それらは「薬味」といわれるもので、殺菌力が強くクスリに近いものであるから、

 

ほんの

 

“ちょっとだけ”

 

決して、お米のようにお腹いっぱい

 

「食べてはならない」

 

このことをよく知っているわけなのです。

 

でも、トクホやヤセる、若返る、血糖値、コレステロールなどの単語を聞くと、

 

思わず反応してしまう。

 

薬理作用、薬効の強いモノは人体にとって、

 

“キケン”

 

である。

 

いま一度、この原則に立ち返る必要を感じます。

 

クスリはやむを得ない場合にのみ、

 

「少量かつ短期間」

 

に限って、服用するもの。

 

決して、常時体に入れるようなものではないのです。

 

現代は、食べものとクスリとの境界線がどんどん難しくなっていますが、

 

食べものはクスリではなく、自然からの

 

 

“大いなる恵み”

 

 

このことをいま一度思い出したいと強く感じています。

 

 

■参考文献j

 

 

自然食業界キャリア15年のOBが綴る

無投薬・無医療の生き方マガジン!

 

 

 

にほんブログ村 健康ブログへ
にほんブログ村