廃校活用セミナーで事例紹介 | 自然体験共学センターのブログ

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~共学センタースタッフによるキャンプのこと・地域のこと・日々思うこと~

 6月6日~7日と、新潟県へ行ってきました。6日に、「全国廃校活用セミナー(北陸地区)in新潟」が上越市の宿泊体験交流施設「月影の郷」で実施され、福井県の事例として、旧上味見小学校で私たちが行っている活動・取り組みを紹介しました。


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 一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構(まちむら交流機構)が主催で、新潟、富山、石川、福井での事例紹介者、地域で廃校の活用を考えている方々など約50名が集まり、事例紹介に真剣に耳を傾けていました。「廃校活用」をテーマにこれだけの方々が集まることに、驚きましたし、また廃校となった旧上味見小学校での活動に頑張ってきた私にとって、勇気づけられ、とても嬉しく思いました。


 「月影の郷」も廃校を宿泊施設にしたところです。交流会では、地域のご婦人たちの手作り料理が振舞われ、アルコールもはいっての意見交換・交流で盛り上がりました。

各教室にベットが4つずつ配置されており、私は4年生の教室で寝ました。


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 7日は、隣の十日町市の廃校を3つ訪問しました。宿泊施設、美術館などに活用されていました。3年に一度開催される「大地の芸術祭」を下支えしているNPO法人越後妻有里山協働機構が管理・運営しており、美術館では芸術祭に出展された作品が展示されていました。また、鉢地区の廃校を活用した「鉢&田島征三・絵本と木の実の美術館」は、木造の体育館と各教室に流木や木の実で作った作品が展示され、廃校そのものが絵本になっているなど、とてもユニークで、こんな廃校活用方法があるんだととても驚きました。


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 文科省の調べでは、平成14年度~23年度で4,709校が廃校となっており。23年度までの20年間では6,800校。これからも廃校は増えていくと思われます。利活用の促進が課題となっているなかで、今回のようなセミナー・交流会はとても有意義だと思いました。今後ネットワークや繋がりをひろげていきたいと思います.


 廃校といっても一緒くたにはできず、それぞれの歴史、背景があります。しかし、地域のシンボル的存在であり、廃校となっても地域の人々や卒業生にとっては愛着が強いところはみな同じです。今回出会った方々が、それぞれの廃校のことを話す際に皆笑顔で楽しそうに話をしていました。また地区外の関係者が活用する際には、そうした地域の方々の思いをきちんと受け止めながらやっていくことが必要だということをあらためて感じました。


辻さらむ