$five flavors : six fruits

twitterではすでに告知していましたが、こちらに詳しく書きます。

● ● ●

インディペンデント・レーベルとして新しい音楽の形を追求している
Blue Finger Recordsより、
東北地方太平洋沖地震の復興に協力するチャリティーソング「Unite for Friends」を
3月21日に発表。


● ● ●

東北関東大震災発生から2日後の2011年3月13日、Blue Finger Recordsの呼びかけに応えた、
平岡恵子、
堀田義樹(imaginations)、
YongAe(東京エスムジカ)、
戸田和雅子、
Michiko(Baby Tears)、
田中菜穂(Taja)、
カオリ(Hi-Endorphin)ら7人のシンガーと、

永田“zelly”健志、
名越由貴夫、
Tomzuin h、
石村順、
伊藤勇気、
狩野佑次(Taja)、
森本ユウジ(Hi-Endorphin)ら7人のミュージシャン、
仙台市若林区出身の映像クリエイター沼田秀樹によって一夜にしてUFFを結成。

数日後、この動きに賛同した、
漫画家の佐俣ユミと、
グラフィックデザイナーの阪谷圭一、
名古屋から、ViVi、柏本圭二郎の2人のシンガーが参加し、

各自の自宅環境で極力電力消費を控えて録音するというルールと、
不安と孤独を抱える人と結束するという強い信念のもとに「Unite for Friends」を制作。即発表。




作詞、作曲を始めて1週間、それぞれの自宅作業環境で収録したヴォーカルトラックをBlue Finger Recordsでミックス。1週間で楽曲が完成した。

アコースティックギターに歌を乗せるだけの優しい音色で早くつくれるもの、というのが制作コンセプトであったが、ギタリスト、シンガー以外の有志も集まったため現在別バージョンも制作中とのこと。

同一の楽曲を有料でも配信。この売上は、PayPal手数料を除く全額を日本赤十字社を通し、東北関東大震災義援金として寄付する。

● ● ●

Bandcampで無料ダウンロード出来ます。
詳細ページはこちら。
http://uniteforfriends.bandcamp.com/track/unite-for-friends-2?permalink

同一の楽曲を有料でも配信しています。PayPal手数料を除く売上の全額は日本赤十字社を通し、東北関東大震災義援金として寄付します。
寄付金の値段は100円以上で自由に設定して下さい。
詳細ページはこちら。
http://uniteforfriends.bandcamp.com/track/unite-for-friends?permalink

● ● ●

以上詳細、以下僕からです。

各自宅の録音環境を合わせて、webでのやりとりでの人海戦術にて一致団結して音源制作を行い、
間もなく僕も含めた多数のミュージシャンが参加している「別バージョン」も完成・公開予定。
無料で1曲まるごとダウンロードもできるし、義援金として寄付することもできる。

先の記事にも書いたように、音楽に携わる人間は今「自分達のできること」をやろうとしている。

そんな中でこのプロジェクトの起点にはハッとするものがあったのだ。

それはBlue Finger Recordsの主宰である、阪谷さんからの以下のメールだった。

「今のような非常事態で最も重要なのは食住と健康、安全の確保。
こちらが支援できるもので一番有効なのは金銭。
なくても困らない音楽なんてやっている場合じゃないかもしれません。

しかし、被災地にも被災地外にも大切な人との連絡が取れず安否も確認出来ず、
絶望の淵で必死に耐えている人達がいます。
明日月曜日からは被災地外では通常の生活に戻る人も多く、
被災地では孤独を抱える人達が増えることでしょう。

今はまだネットワークが回復していないから、
おそらく被災地でYouTube等を見られる環境と余裕のある人はごくわずかでしょう。
しかし音楽は、被災地外で家族友人を心配している人達と、
被災者の方々の今後の心の支えにはなれるかもしれません。」

この切り口と心遣い、被災地外の僕らが応援する上で、とても必要なことだと僕は思うんです。

阪谷さんがtwitterで懸命に震災情報を収集しているのも知っていたし、

以前からの信頼関係もあったので悩むことなく参加表明をしたのですが、

Blue Finger Recordsの阪谷さん本人によるブログの記事で

被災地支援に関して思うこと」を読んで、これは参加する意味があると、覚悟が決まりました。

この辺は個人的に東京で過ごしている僕の考えもあるのですが、それを書くと長くなってしまうので機会があればまた書きます。

● ● ●

当初は、カバーをやろうという話だったのが、

平岡恵子さんが素晴らしい歌を書いてきてくれて。

tomuzuin hことトモリンさんがざっくりアレンジを瞬間的に作ってくれた。すごい!

あとはもう、ミュージシャンとしてやるだけ。

僕だけでなく、みんながそういう姿勢で取り組んでいる現場だった。

現場といってもみんな自宅作業で立ち会っていないのに、感じた凄まじい温度感。

上記のコンセプトからスタートした今回のプロジェクト、どんどん色々なものを吸収して、今もなお大きな力が動き出しているような気がします。

引き続き、新バージョンが発表されたり、進展情報があった折にはこちらでも紹介しますが、

最新情報はこちら(Blue Finger Records)で確認できます。

http://bluefingerrecords.blogspot.com/

● ● ●

こんなときに

「できることがなにか」を探すことはとても大事だと思います。

でも「迷わずなにかを随行する」という思いはもっと大事だと思います。

僕もツイッターで発言をしたり、見守ったり、情報を共有したりを繰り返しましたが

発言よりも行動。

震災から2週間経って、東京では少しずつ落ち着きを取り戻してきました。
これからは、自分がどういう立場で・なにをやるか、ということがとても重要だと感じています。

被災地外の人は、いつも通り一生懸命過ごすことでも、きっと大きな力になるはずです。

日本のみんな、がんばろう!!


伊藤勇気