珍しくちょっぴり、マニアックな記事です
昨年末に、ドラマーやドラムトラック制作に便利なソフトを導入。
それがコイツ。
toontruck社のEZdrummer。
DAW環境で使える、ドラム打ち込みソフト。
3年ぐらいまえから興味があってドラム音源ソフトをいろいろ調べていたのだけど
年末のYAMAHA渋谷店閉店セールで1万円を切る値段で売っていたので、目的にあった条件で動作するかしないか判断のつかないところを、ダメ元で購入。
こういった類のソフトの最高峰といえば、Fxpansion社のBFD2や、XLN Audio社のAddictive Drumsが業界では定番となっているようだ。
2,3年前に、BFD2を導入する計画を目論んでインストールまではしたのだけど、
あまりの膨大なデータ量と動作環境等で断念。
こういったソフトは通常、用意されているリズムパターンの中から楽曲に合うリズムを選んで使ったり、
単音や複合音を単体で貼り付けてリズムを作っていったりという使い方が一般的で
そういう使い方で持っている人(ドラマーでない人)の利用が大多数なんだろうけど、
幸い我が家には、大学時代から持っていたRolandのV-drumsがあるのでDAW環境とMIDIで同期。
そもそも、僕がドラマーだというのが一番ラッキーかも
・・・
これまで何年間も触る気にもなれなかったエレドラの陳腐な音が、とても魅力的なサウンドに!!
我が家のそれほどハイスペックでないPC(OS/WINXP/CPU:P4-3.2G/HDD:3TB/MEM:3GB)でもサクサク動くし、レイテンシーもほぼ気にならないレベル。
BFD2のように、マイクのセッティングだったり、チューニングやヘッドの種類など、細かく選ぶことはできないが、
生にとても近いニュアンスで、ドラムセットとしての録音ができる。
アンビエントマイクの音の被り具合も非常にリアル。
ミックスはEZdrummerでいじることができる。
少しMIDIデータをいじってしまえば、パッと聞いただけでは打ち込みかどうか、そう簡単には解らない。
ちょっとしたデモ録りなんかには威力を発揮しそうだ。
それ以上のクオリティを追求するなら、実際に生でレコーディングしてしまえばいい話だ。
しかしレコーディングをするには時間もかかるし、セットアップするだけで1時間以上かかることを考えれば、
自宅でエレドラとEZdrummerを立ち上げるだけですぐにレコーディング環境が成立し、さらに
後から修正ができるというのは非っっっっっっっっ常に便利
実際にこういったソフトでドラムトラックを制作して売り出している個人ドラマーも増えてきているようだ。
僕の周りにはまだまだ極少数だけど、やってるドラマーはもう始めている。
僕ももう少し環境が整備できたら始めてみようかな
しかし便利な反面、プレイヤーにとっては脅威でもある。
デジタルなハードやソフトは明確なイメージを持って臨まないと、個性のない音になりがちだ。
おこがましいことかも知れないが、
これから生まれてくる、僕らよりも若くて世代の素晴らしいミュージシャンのためにも
個性のないサウンドを蔓延させないようにしないと。
とも漠然と思う。
ついでに、我が家のV-drums。学生時代は相当お世話になった。
最近まではソフト導入するまでガラクタ同然だった。
超省スペースにするために組み替えて、タムやシンバルなどにSPD-Sを使用。
家の環境上、ドカドカとは叩けない。
トリガーのセンサーもこの上なく敏感にしてあるので、ハードヒットなドラマーには向いていない(笑)。
でもこれでダイナミクスを表現できるようになるとうまくなるよ。間違いなく。
ご覧の通り、PCの画面。VSTiで同期できるし、スタンドアローンでも起動できる。
各マイクのパラ出しはちょっと面倒。