シャクナゲと芍薬 神代植物公園にて
70年以上前に新しいもの好きの父が初めてテレビを買って以来、私はすっかりテレビ大好き人間でした。その頃は1日中放送していたわけではなく、放送局も少なく、NHK第1と第2と山梨放送の3局だけ。それでも、近所の人たちも見に来て縁側に座って一緒に、白黒の顔面に見入った記憶があります。以来60年近く普通にテレビ番組を楽しんできました。
やめたのは2011年です。恐ろしい津波の映像が繰り返され、その後はなんとなくうさんくさい広告ばかり,, もういいと思いテレビを捨てて視聴料分は復興に寄付して来ました。
替わりに家で起きている間はラジオをかけるようになりました。
深夜放送が楽しくて毎晩午前3時頃まで夜更かしして聞いていた中学・高校の頃を思い出しました。ところが、古希を越えてからその深夜放送が耳にうるさく感じ、聞きながら寝落ちできなくなりました。
こんどは、YouTubeなどで朗読を聞きながら寝ることにしました。
よく眠れるのはシャーロックホームズや半七捕物帖プロジェクトなどの朗読です。京あゐ堂さんという人の声で、上手で聞きやすい声です。
何度も聞いたので、たまには他の朗読を、、、と思い、ふと、絵柄が可愛いファンタジーものを聞いてみました。
驚いて眠けも飛びました。
「しんがりした、どうかお待ちください」
「へいした おゆるしください」
???
ストーリーは、ほとんどが「虐げられた心清い人が、立派な美しい人に救われ、2人で幸せになる」という単純なものなので、安心して寝落ちするはずが、、、
何度も「がんく」が続くと気になって、「頷く、と読んで!」と頼みたくなります。
ヘンなためいきを何度も漏らすのは「、、、」の場所らしい、よほど読めないと「フォンチャン?」とか、中国語らしき発音で読んでくれて、もう何を聞かされているのか、、、
> るいまれなるおあにさま、おあねさまは、いつもがわにいるとあおった。
「おはらがすいた」としょうさくいうと、おおきなきのぜんてのはおどりじが、ゆれた。
眠気も吹っ飛びますよね。
この誤読された元の漢字を脳内で当てはめるまで眠れなくなるかんじ。
> 類稀なるお兄様、お姉様はいつも側にいると仰った。
「お腹が空いた」と小さく言うと大きな木の全ての葉々が揺れた。
なるほど、このAIは、下という漢字は全部「した」で、「か」や「げ」とは読まないのね。ほかには「もと」としか読まないAIもいます。「々」を「おどりじ」と読むくらい物知りなのに熟語が読めないんだ、と妙な安心感・優越感を持ったりしておかしくなります。
今や、文学、絵画、音楽だけでなく様々な分野で活用されている人工知能が、著作権や、論文の真偽や、フェイクニュースなどで、人の権利にたいして脅威になりつつあります。
しまいには戦争に関わり、人類の脅威になることでしょう。
この先人間はどんどん負けるのでしょうか。鉄腕アトムのような正義の人工知能と、悪の手先の人工知能。ある日、AIが人間を超えて世界の脅威になるのでしょうか。
畢竟、人工知能は、作った人間のありようを上回ることはないのでは?と思います。
希望的観測とともに、
設計する人間の知性、感性、価値観が、誰もが普通に暮らせる安心な地球を目指すものであってほしいと思います。
平和な人間社会と、真に賢い人工知能の未来を夢見て目は冴えるばかりです。





























































