私はうまれつき、偏食だ。

 

白いご飯、食パン、麺類全部、

甘いお菓子、果物、全部嫌だ。

 

でも、時々、無性に甘いものが欲しくなったり、

たまに、ほんの一口だけ、白米を食べる事もある。

 

ずっと、食べたくない、というか、

不思議な感覚で、食べるもの、食べないものが区別され、

無意識で、食べる物を選択してきた

 

シトリン欠損という体質だ、というのがわかったのは、

30代を過ぎたころで、その時、

なんで、偏食なのかわかり、ホッとしたのを覚えている。

 

偏食に理由がついた、というか。

 

ほぼ、一般的に人間が好きな食べ物がいやだったから、

とても大変だった。

 

子どもだったらお菓子が好き、甘いものが好き、

カレー、ミートソース、揚げ物、全部いやだった。

変わった子ねぇ、と言われた。

何が変わっているのか、今だったら問い詰めたい。

 

こんなモノ食べたら、死ぬ、という本能が働き、物心ついた時には、

毎食食べたくないと泣き叫び、親との戦いだった。

ジャガイモのコロッケが夕飯に出た時には、

いつも恐怖でおののいた。

 

30代で、病名がついてホッとしたのも束の間、

その後も困難を極めた。

説明が難しい。

自分でも、本能で食べているのだから、

主食は食べない、といいつつ、チーズたっぷりのサンドイッチなら食べられるし、

甘いものはいや、といいながら、生クリームは大丈夫だったりする。

 

「シトリン欠損症」とは、身体の中(主に肝臓)で、

「シトリン」という 輸送体タンパク質 を上手に作ることができない(欠損する)病気。

 

こんな説明されても、なんのこっちゃと思われて、

なんとなく、炭水化物と糖分はとらない、というと、

それらが絶対ダメ、とか、アレルギーと同じと理解されて、

あとあと、ややこしくなる。

 

最近では、私の偏食をちょっと知っている人が

この人は、プラーナを食べる人です!と

勝手に説明し、本当に困った。

ウケねらいなのか、よくわからないけど。

 

プラーナ、食べてない。

それで、また、私に対しての変なラベリングが

それぞれの人の意識の中に入ってしまう。

 

たまに、可哀想な人、として

哀れみの目で見られる事も。

 

私からすれば、暴飲暴食して、

「太っちゃうのよね~」という人たちが、実は全く理解できない。

 

頭悪いな、食べなければ、太りませんよ、と思ってしまう。

これも、昔から、本能的に思ってしまう事。

 

難病情報センタによると、こんな風に書いてある。

症状は、全く無症状というわけではなく、

疲れやすかったり、低血糖をおこしたりする。

また、糖質(白いご飯、麺類、甘いジュース、餡、みりんの照り焼きなど)を嫌い、

蛋白質(豆類、豆腐、牛乳、ヨーグルト、チーズ、肉、魚など)や

脂質(ナッツ類、から揚げ肉、生クリームなど)の多い食事を好む食癖が大半の方ではっきりしている。

→私もそう。

 

だいこの症状の人は10万人に一人くらいいるらしいが、

これは理論計算上で、この遺伝子を持った人が全員そうなるわけでない。

そうなると、20万とか30万人に一人?

 

はじめて会った、と言われるけれども、

私も家族以外で会った事はない。

 

あと、困るのは、食べたらどうなるんですか?

と聞かれること。

いやいや、

本能で食べてないから、

食べてどうなるかなんて、わからない。

 

とりあえず、難病センター情報によると、

突然、帰る道がわからなくなったり、自分がどこで何をしているのか分からなくなったり、

暴れだしたりすることがあり、精神科的な疾患と疑われることがあります。

また急に意識を失ったり、てんかん様発作を起こした場合には、救急施設に搬送されることもあります

 

って、怖すぎなんですけど・・・

 

それでも、薬は本能が働かないらしくて、

(加工されて、自然物とは異なるからかな??)

薬に対しての副作用のやばさといったらない。

身体の激痛、高熱、だるさ、吐き気・・・など。

 

薬は肝臓で分解されるのだが、

シトリン専門医いわく、膠原病の薬はヘビーだからね、

防衛本能で拒否するんでしょうね、との事だけど、

できるなら、口にする前に、食べ物同様

防衛本能が働いてほしい・・・

薬をヘビーと表現するのも、怖い。

 

とにかく、最近思うのは、

食べたらカラダに良くないという事を自分以上に

私自身の本能が知っていて、

口にしないよう、本能が私を生かすために、

無意識化で動いている、ということだ。

 

膠原病になり、目眩がおこって、

そのためにした検査で、聴覚が異常に良すぎる事も、

(良すぎて、はかれない、今までこんな数値は見た事ない、と言われ)

嗅覚が非常に優れすぎていることも、

本能が、この世の中で生き残るために、授けてくれたギフトなのだろう。

 

嗅覚にいたっては計った事がないが、たまに、あの世の匂いがして、

この世の匂いと混同して、若干困る実生活・・・

 

最近、思うのは、自分の本能を信じる事。

頭でいろいろ理解しようとしないこと。

 

そして、

わからないものは、わからないままでいい。