とあるマーケットで、

出店している人と立ち話。


その方は菓子を作って売っていた。 


こだわり、というのが嫌いだという。

漢字で書くと、拘るって書くでしょう?

と、漢字から拘りが腑に落ちない理由を

(すべて忘れたけど)説明してくれた。


うまい、で良いじゃないですか、と。


確かに、その時はそんなものかな、と

思ったけど。


よくよく考えたら、その人の菓子を

こだわりの菓子と思っても、

ただ美味い、と言ってもらっても、

口にいれるのは買った人だから、

どういう表現をされても、いいような気がする。


何かこだわりがあるんですか?と

聞かれたら、それに合わせて答えればいい。

何も質問されなければ、

そのまま、美味しい、って思って貰えば良い。


俺がうまい、と思う材料で作ってて、

ただ、美味しいものを作ってるんです、と

言っていたが、

それを世間の人はコダワリ、と呼ぶかもしれない。


こだわりの菓子と言われる事に

反応している店主は、

人の称賛の言葉の使い方に

こだわっているようにも見える。


いろんな話をした。


家にはテレビがないらしい。

テレビから流れてくるのは、

マスコミのゴミみたいな情報ばかり、と。


で、情報をとるのは、

きっとYouTubeオンリー。


どちらの情報も、どっちもどっち、というか、

むしろ、もしかしたら、子供には

テレビから流れてくる情報の方が

良かったりするかもしれない。


拘らない、と豪語する人の話。