ある器具を使った施術方法がある。

工学博士が発明したというその施術。

以前、膠原病を治したい一心で施術を受けた。


施術後、体の芯まで冷えて、

家に帰ってお風呂に入っても、

その冷えはなかなか取れなかった…


最近、たまたま知り合った人が、

同じ施術を受けた事がある、という話をした。


その人は、当日は良かったけど、

翌日から体調をひどく崩してしまったと言っていた。

その人は、好転反応の不調などは、

今まで皆無で、ちょっとびっくりした、と言っていた。


その施術が良くない、と言っているのではない。


私には合わなかった、という話である。

その知り合いも、合わなかった、という話である。


最近、ある方のブログを見て、

腑に落ちた事がある。


その方は、病気を治したいと思って、

あたためれば良い、と、

酵素風呂などの回数券を買い、

足繁く通った結果、病気が再燃した、とあった。


弱った身体が耐えきれず、再度免疫系が

暴走したと思う、と。


どんな治療でも、

その時の身体(病気)の状態により、

全てが絶対良い結果になるとは限らない。


あの身体の冷えは、きっと細胞が

活性化しすぎて、もともとエネルギー不足の体の

熱を奪ってしまったのでは…と推察している。


治療を受けるために

必要な体力をつけるというのは本末転倒だし、

そもそも、合う合わないもあるだろうし。


でも、自分の体力や、現状を把握する事は

とても大事だ、と最近つくづく思う。


情報が氾濫しているから、

頭だけでなく、体の反応の声を

ちゃんと聞かないと、と思う。


そうしないと、寝ていた人を

無理矢理ひっぱたいて

起こすような事になってしまうのだな、と、

痛感している。


自分の現在の位置。

自分のペース。

自分にあった治療。


これは、病気の治療に対する意識ではなく、

全てそうなんだ、とふと思う。


あの時も、絶対良くなるという思いだけで、

3回も通い、毎度死にそうなくらい

身体が冷えてしまった…


自分が身体の声を聞いてないからである。


痛い思い出である。